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ITALY NEWS
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2000/11/01 


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ミラノ 国際家具見本市(サローネ2000)報告

Laboratorio Associati 設計事務所 深澤 正篤  





今年のミラノフィエラにおける家具サロンは4月11日から16日までの6日間開催され た。今年で38回目になる同会場では、照明器具のエウロルーチェ、インテリアアクセ サリーやテーブルウェアの「コンプレメント」も同時に開かれ、活気があった。 市内では個別の展示会も多く、207展示(雑誌インテルニのガイドブックによる。) やトリエンナーレにおける“ ESSERE BEN ESSERE ”展やアーキズームの懐古展等も開 催された。又、アートにおいてはロトンダ デルラ ベサーナにおいて“部屋と秘密” のテーマで世界中から17名のアーティストが参加し、各々が一つづつの部屋、空間を アートとして創った。これら一連のフィエラ以外のエキシビジョンは、なんだか80年 代のミラノを思わせる活気を感じさせた。

例年ウィークエンドの金曜日土曜日に外国人が多くなったものだが、今年は初日から 若い外国人が多く見受けられた。アジアからの人々も多く、韓国中国、又、頭に布を 巻いたりした砕けたスタイルの茶髪の日本のおにいさんおねえさんもよく見かけられ た。

初日から若者が多い理由は、9号館サローネサテリテ(若いデザイナーや建築家に チャンスを与える場として設けられた会場。今年で3回目にあたる。)に300名の若い デザイナーが127のスタンドに参加し、その中に18のデザインや建築の学校も出展し たからである。年々大きくなっている場である。又、フィエラ会場とは別の場所でも フィエラとは別のオルガニゼーションによるALTERPOINT(副題がイノベーションデザ インのインターナショナルエキシビション)という展示会がPALALIDOというスポーツ 館で行われた。バレーボールのコートの中や上段の通路をスタンドとし、64の出展が あった。といったように今年は個別、個人のパフォーマンスが例年になく大変多かっ た。

デザインに関し、今年のフィエラ又は市内店の展示につき気がついた点を挙げると、 ミニマリズモの影響、単純な構成の本棚、キャビネットやテーブル等、生地仕上げの 木製、東洋趣味(竹を使用した家具など)、サテンやサンドブラストされたガラス版 を仕様(使用?)した家具、半透明性や色物の透明性プラスティック板等の仕様、デ ザインのリバイバル、B&Bにおけるガエターノ・ペーシェのUPシリーズの復活、ZERO DESIGNにおけるユニットのテーブル“ツイスト アゲイン”等60年代70年代を感じさ せるもの、又、人間のエモーショナルな所にうったえるエロティックな形をデザイン したものなど、少ないが、所々に見受けられた。 AGAPEやBOFFI PER BAGNO等トイレ、洗面、フロ場のデザインが一新されてきた事、こ れらのメーカーが新しい流れを創り出している。

廃品を利用したデザインが出てきた事、パーソナルコンピューターの机があちらこち らのメーカーから出てきた事、ギャラリー マルコーニにおけるRON ARADOの“NOT MADE BY HAND NOT MADE IN CHINA”展の一連の照明器具は新しい方法、テクノロジー により創り出されたもので、これから発展していく事が予想される。

フィエラ会場9号館で新しいテクニックにより生み出された新素材の展示があった。 すぐにデザインに応用できる素材の展示会場は好評でパンフレットが足りなく、多く の人々はメーカー名やTEL、FAX、E-MAILのナンバーを手書きで写していた。このよう に新素材のサンプルを展示(手で触れる事ができる)パネリングしたコーナーは初め てで、多くのデザイナーや建築家、家具メーカーの製作者が集まる故大変インパクト があった。出品メーカーは国別に見るとアメリカが一番多かった。(日本製の名は見 られなかった)新しいテクノロジーが確実に押し寄せている事を再確認した今年の家具サロンであっ た。




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