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ITALY NEWS

イタリア中小企業訪問
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2006/6/22 
 

イタリア中小企業訪問


HALLDIS

ヨーロッパで企業向け、旅行者向けに
ハウジング・ソリューションを提供





今回訪問したホールディスHALLDISは、不動産を敏速、便利、フレキシブルに管理する不動産企業。企業向けに社員用アパート賃貸、オフィス賃貸、そして旅行者へのアパート賃貸を展開している。どの物件も手入れが行き届いている上、インターネット上で簡単に利用でき、煩雑な契約手続きをなるべく簡素化している点が新しい。

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会社の成り立ち
ホールディスを興し、代表取締役として活動を取り仕切っているのがピエトロ・マルターニPietro Martani氏だ。
「当社は3年半前にミラノで生まれました。イタリアのコンサルティング会社のマネージャー達にミラノでの住居を提供することからスタートしたのです。その後、取り扱い物件を増やすうちに、ミラノ見本市と一緒に働くようになり、顧客もイタリア企業だけでなく、イタリアで活動する外国企業へと広がってきました。現在、当社では6つの言語に対応しており、12人の母国語話者がいます。日本人も2人働いています。」

最初は企業向けに特化していたが、その後、ローマなどの観光都市で旅行者向けのアパート賃貸も始めた。現在、イタリアではミラノ、ローマ、ヴェネツィア、フィレンツェなど7都市で活動しており、企業社員及び旅行者向けの賃貸アパートは350件になると言う。
イタリアだけでなく外国の主要都市でのアパート賃貸も行っている。
「2003年にミラノで3軒のアパートから始めたのですが、今ではパリ、バルセロナ、モナコ、ブリュッセルでも活動しています。現在、ロンドンで始めたところです。ミラノに住んでいる外国人とのつながりなどから活動を広げてきました。」

マルターニ氏は、ニューヨーク、ダブリン、フランス、スイスなど海外に約3年間住み、国際関係論を勉強。イタリアではイタリア産業総連盟のマネージメント学校ISTUDで学び、マスターを修めた。最初に始めたビジネスはWEB会社だったが、他社へ売却。ホールディスを始めたのは、コンサルティング会社に知り合いが多くおり、彼らの住居ニーズを感じたからだ。そして、今までの伝統的なアパート賃貸とは違う、質の高い物件をそれに見合った価格で簡単に賃貸する、というハウジング・ソリューションのアイデアが生まれた。
「私にとって最も大事なことは質の高さです。ホテル並みの手入れが行き届いた家を、ホテルよりも安い価格で提供します。普通の賃貸アパートと比べると少し高いかもしれませんが、4〜5人のグループで借りたいという人にとっては節約になると思います。また、レジデンスやホテルと比べてよりプライバシーも守られます。」

オフィス賃貸もスタート
さらに、ホールディスでは企業のオフィススペースの賃貸も始めた。
「ミラノやローマに多くの顧客がいますが、彼らからオフィススペースが欲しいという要望が出てきたのです。住む場所に加え、フレキシブルかつイメージの良いスペースがあると大変便利です。そこで、こちらにやって来てすぐに使うことのできる、サービスの整ったオフィススペースを提供することにしました。」

現在、ミラノには3ヶ所のオフィススペースがある。ホールディス本社の上にある物件を見させていただいたところ、白を基調にした広々としたスペースに、レセプション、いくつかの部屋に分かれて計40のオフィステーブルが置かれていた。インターネット、電話、コピー機、プリンターなど必要なものはすべてそろい、また、会社のネームプレートも置くこともできる。大小計4つの会議室もある。どの部屋も日当たりが良く、清潔で、気持ち良く仕事ができそうだ。

「日本語を含めた6ヶ国語のアシスタントが可能です。電話交換、留守電など日本語で対応できます。初期投資をする必要がなく、ただ家賃を払うだけでいいので、イタリアで初めて仕事をする企業にとって理想的だと思います。契約期間も半年や1年(更新可)などフレキシブルに対応できます。会議室を一日だけ使いたいといったご要望にもお応えできます。」

家賃は、私が見た広いオフィステーブルが600〜700ユーロ。これにはインターネット、電話、光熱費などが含まれている。その他、アシスタントや会議室が必要な時は、その利用時間に応じた支払いとなる。

物件選択の基準
物件を選ぶ基準についてうかがってみた。
「手入れが行き届いていることが第一です。古い家具などが置かれていれば、所有者に相談して取り替えたり、改修したりします。それから、立地ですね。どの物件もほとんど中心地にあります。中心地から離れていても、地下鉄などが近くにあり交通の便が良い場所です。」

家賃には光熱費、清掃費用等が含まれている。いわゆる仲介手数料は取っていない。
「物件所有者と賃借人の間を取り持つ"仲介業者"ではありません。一部自社物件を賃貸しているケースもありますが、基本的には所有者から当社が物件を完全運営管理するよう任されている形です。従って、何か問題が起これば当社へ直接言ってもらえばいいのです。」

顧客企業はどういったところだろうか?
「顧客にはアメリカのコンサルティング会社BAINやシティグループなど世界の優良企業がおり、当社のシステムを知った顧客の多くがずっと使い続けてくれています。
私は、質の高いものを妥当な価格で提供することが正しいことだと信じています。また、イタリア人は時として忘れがちなのですが、例えばドイツ人を顧客にしたなら彼らのメンタリティを考慮する必要があります。日本人にいたっては、もっと私たちと考え方が違うでしょう。ですから、日本企業に対しては、例えばイタリアにいる日本人や日本の関係機関などを介して、イタリアでの仕事を助けられればと思います。」

今後の目標
わずか3年半の間にミラノからヨーロッパへ拠点を広げてきたマルターニ氏に、今後の目標をうかがった。
「これから5年の間に、少なくともヨーロッパの主要30都市に拠点を置き、ネットワークを構築したいです。そうすることで、顧客に対してより幅広い住居サポートが可能になります。
基本はアカウントを作ること。例えば、ミラノで日本のA企業に賃貸しているとすれば、A社に対応する者が他の町でもその企業のことをフォローするようにする、一種のロジスティック・コンサルタントです。A社にとっては新しい町に行ってわざわざ住居やオフィスを探す必要がありません。全ヨーロッパがここミラノにある、というわけです。」

ソニーなど日本企業とも働いてきました、とおっしゃるマルターニ氏。日本人や日本企業は大きな問題を起こすことがないので、安心して賃貸できると、ありがたいお言葉を頂いた。
イタリアを中心にヨーロッパでの展開を考えている企業にとって、ホールディスは有用なハウジング・ソリューションであろう。もちろんホテルとは違う滞在を味わいたい旅行者にも魅力的なシステムだ。同社のホームページに具体的な物件例があるので、是非ご覧いただきたい。
(写真:アパート物件の一つ、ミラノにあるオフィススペースのレセプション)
(K.Maruyama)

HALLDIS
Via Conca del Naviglio 18
Tel: 02-37059612
Fax: 02-95441448
URL:http://www.jp.halldis.com


 

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