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ITALY NEWS

イタリア中小企業訪問
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2006/1/30 
 

イタリア中小企業訪問

食ビジネスにかけるイタリア企業家(4)
LENZI TARTUFI partnership

高品質のトリュフ加工保存食品を製造販売





南イタリア、カンパーニア州アヴェッリーノ県にあるバニョーリ・イルピーノという小さな町に、多くのVIPに愛されるトリュフ加工保存食品の製造販売会社レンツィ・タルトゥーフィLenzi Tartufiがある。なるべく新鮮なうちに加工し、質の高い製品を広めようという考えから、トリュフ狩りから販売までパートナーシップの形態で運営している。今回の中小企業訪問では、このレンツィ・タルトゥーフィのゼネラル・マネージャを務めるサルヴァトーレ・レンツィSalvatore Lenziさんにお話をうかがった。

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短期間でリーダー的存在に
サルヴァトーレさんは、ナポリ県にある企業経営管理研究所Stoa'で経営マネージメントのマスターを取得、ロマーノ・プローディ(イタリアの政治家・経済学者)がトップを務めるボローニャの民間研究機関NOMISMAでの研修などを経て、2003年にバニョーリ・イルピーノにレンツィ・タルトゥーフィを設立した。現在では、ソース、ポレンタ、米、パスタ、サラミ、バター、蜂蜜、オリーブオイル、お酒など、トリュフや茸などをベースにした加工保存食品を50種類以上製造販売している。黒トリュフや白トリュフなどさまざまなトリュフを扱うが、特にバニューリ・イルピーノのトリュフを使用している。

「バニョーリ・イルピーノは私の町です。アルバやノルチャのトリュフと比べるとあまり知られていませんが、学術名TUBER MESENTERICUMと呼ばれる黒トリュフは通称バニョーリのトリュフとして知られ、この町の名前が付いています。町を囲むブナの森の中でのトリュフ狩りは土地の伝統です。また、風味豊かな茸も多く採れます。」

トリュフの土地に生まれ、経営マネージメントを勉強したサルヴァトーレさんにとって、レンツィ・タルトゥーフィの設立は自然の成り行きだった。
「レンツィ・タルトゥーフィのミッションはまず、バニョーリのトリュフを評価してもらうことです。
そして、地域のマーケティングを活性化させるため公的機関を取り込むこと。これがバニョーリのトリュフ市場を高めるために最短で有益な方法だと思います。そうすることでトリュフ採集家の利益も増し、新鮮なトリュフを得るためにも役立つのです。」

まだ若い会社ながら、トリュフ加工保存食品分野ではすでにリーダー的存在になっている。2004年5月にパルマで開かれた見本市CIBUSでは、バニョーリのトリュフを使った加工保存食品の先駆者として紹介された。
「2年という短期間に50もの製品がレンツィ・タルトゥーフィというブランドになるには、パートナーシップという形態が最適な選択でした。現在、加工段階でのパートナーはピエモンテ州とウンブリア州に3つ、新鮮なトリュフを入手する段階ではイタリアのいくつかの場所に約30のパートナーがいます。バニョーリ・イルピーノにいる私は、新鮮なトリュフを見つけることのできるプロのトリュフ採集家と強いつながりを持っています。その結果、トリュフが採集されてからすぐに加工工場に送られ、様々な製品になるのです。」

経営方針
現在販売しているのはイタリアの他、スイス、ドイツ、フランスなどヨーロッパが中心だ。
「ターゲットは、ホテルやミシュランに記載されているレストラン、アグリツーリズム、有名なワインバーなどです。また、大企業のコンベンションの際などに利用してもらっています。
レンツィ・タルトゥーフィの製品は、サヴォイア家のヴィットリオ・エマヌエーレ、タレントのピッポ・バウドやジェリー・スコッティ、著名な料理家ヴィッサーニなどにも気に入ってもらっています。トリノで開かれた見本市サローネ・デル・グストでは英国のチャールズ皇太子も試食され、その様子がテレビで放映されました。」

サルヴァトーレさんが経営にあたって最も注意していることは何だろうか?
「もちろん品質です。例えば、オリーブと茸とトリュフのミックスペーストを作るためにパン粉を混ぜたりということはしません。"有名なトリュフペースト"としてふさわしいものを製造しています。
さらに、レンツィ・タルトゥーフィの強みは、品質の確かな50以上の製品を扱っているというだけではありません。例えばパッケージ。トリュフのようにニッチな製品を扱う場合、包装に気を配ることはとても大切です。トリュフや茸、バローロの香り付けされたタリオリーニ(パスタの一種)が入っている袋はオリジナルで、ヴェルサーチのモデルに基づいています。
それから、インフォーメーションも強みの一つです。私は10年近くトリュフについて学びました。そして、セミナーなどを通じて、レンツィ・タルトゥーフィの仕事に携わる人たちに、関連分野法制、料理知識など最低限の情報を身に付けてもらうようにしています。」

公的機関を巻き込んで活性化
前述の通り、地域のマーケット活性化がレンツィ・タルトゥーフィのミッションの一つ。実際、カンパーニア州、アヴェッリーノ県商工会議所など数々の地元公共団体が同社のスポンサーとしてついている。一昨年には4ヶ月間、アヴェッリーノ県のスポンサーを得て、サレルノ大学から5名のエコノミストがマーケティング研修にやってきたという。
また、「トリュフを使った食材に慣れていない市場を活性化させることもミッションの一つ」と言うサルヴァトーレさん。イタリアやヨーロッパだけでなく、米国、ブラジルなど外国の見本市にも出展しており、その度に販路が広がりつつあるようだ。まだ日本には進出していないが、その歩みは短期間に着実に広がりつつある。
ミッションをきっちりと定め、柔軟な発想で地元の伝統的トリュフを再生させていく。若いサルヴァトーレさんの活躍にこれからも期待したい。   (K.Maruyama)



LENZI TARTUFI partnership
Via B. Buozzi , 31
83043 Bagnoli Irpino (AV)
tel & fax: +39 0827 62766
cell: +39 338 8126677/ +39 349 3795179
e-mail:salvalenzi@tiscali.it
URL:http://www.lenzitartufi.com


 

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