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ITALY NEWS

イタリア中小企業訪問
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2003/12/1 
 

イタリア中小企業訪問



AMITABA Viaggi S.r.l

スピリチュアルな旅を企画




海外旅行先として常に高い人気を誇るイタリア。イタリア人たちは多くの外国人観光客を受け入れている。では、イタリア人は海外旅行をするのであろうか?答えはもちろんイエス。「旅行先にもエスプレッソマシーンを持参し、毎朝ホテルでエスプレッソ飲む。」すなわち、海外に行っても自国での生活スタイルを変えない人たち、と揶揄されたりもする。だがこれは「日本人旅行客はカメラを首にぶら下げて・・・」と似たようなもので、必ずしも当たってはいない。そして、イタリア人たちも近頃はお仕着せではないオリジナルな旅を求めている。今回は、大変ユニークな 海外旅行を企画する旅行会社アミタバ・ヴィアッジを訪れた。

アミタバの旅
アミタバの旅行に一貫するテーマは”スピリチュアルな旅”。ネパール、チベット、インドなどのヒマラヤ地帯や、エジプト、ヨルダンなど、近代化の波にまだ洗われていない場所、人々が古くからの習慣・宗教を大事にしている場所、そんな私達の生活からは”遠い”場所を訪れる。決して、楽をして観光地を見て周る、という類のものではない。あわただしい日常から離れ、自然の中でリラックスし、そして自分自身を見つめ、心を豊かにするのが目的だ。

代表アレッサンドロ・ズジックAlessandro Zuzic氏がこの会社を始めたのは比較的最近のこと。海外の大学で経済学を勉強し、米系の会社で若くして幹部クラスまで勤め、日本で言えばエリートサラリーマンだったが、「もともと旅が大好きで、趣味が昂じてこの会社を設立することになった」と言う。会社の前身は、99年に設立されたホリーランズという文化団体。旅行好きの友人と二人で興した。しかし、旅行業に関しては様々な厳しい法律があり、文化団体という形態では旅行を企画するのは難しいことがわかる。そこで、2000年に有限会社アミタバ・ヴィアッジを設立した。

設立当初から目玉旅行として続いているのが、ヒマラヤへの旅だ。アレッサンドロ氏自身が個人的に20年以上前から旅してきた。「ヒマラヤに対する知識はイタリアでは誰にも負けない」と自負するほど、彼がもっとも熟知した場所だ。
「ヒマラヤはチベット、ネパール、インドなどにまたがっていて、アミタバではそれぞれの地域への旅を企画しています。例えば、チベットの聖山カライッシュを探検する旅。この山はチベットの人たちの巡礼の目的地です。8月にあるチベット最大のお祭り、ラサのショントン祭に参加する旅もあります。また、チベットを巡るツアー。これは随時催行していて、最低2名から出発可能、自由に出発の日を選んでもらえます。ネパールでのトレッキングも随時行っています。それから、最近大変好評だったのが、ダライ・ラマの行うカラチャクラ(法皇の説法に続き、仏教儀式が 行われる)に参加する旅です。ヒマラヤ以外では、エジプトの砂漠旅行も今ではアミタバには欠かせません。」

「ヒマラヤやエジプトでは、テントを設営しての宿泊が多くなります。衛生面で必要な物はすべて揃っていますので、心配するようなことはありません。だいたい6名から15名がツアー参加者の似人数ですが、個人的なリクエストにも応えられる場合もあります。」

すべての旅行は現地のツアーオペレーターとの協力で進めている。エジプト以外は、アレッサンドロ氏が長年の旅の中で知り合ってきた人達のつながりである。「自分たちがやりたいことをやっているだけです。従って、すべての国に行こう!という考えはありません。以前は南アメリカ方面への旅も企画していましたが、よく知らない場所だったため行き届かない面があり、やめました。儲けよう!という考えもありません。私達の旅の目的を理解して、興味を持ってくれる人が参加してくれればいいと思っています。」

特別な営業活動を行っているわけでもない。ミラノで年に数回、ローマとトリノで年に1回程度、スライド会や旅の説明会を開いている程度。あくまでも口コミでアミタバの良さは伝わっている。かつ、リピーターのお客さんが多い。「最近イタリア人もよく海外に出かけるようになりましたが、まだまだ”居心地の良い旅”を求める人たちがほとんどです。私達の旅は本当にニッチだと言えるでしょう。敢えて言えば、女性の方が”スピリチュアルな旅”を好む傾向にあるようです。」

日本への旅
「設立当初から続けてきた”スピリチュアルな旅”と、最近増やしている”ベネッセレ(健康)の旅”の二本柱で進めていこうと思っています。
”スピリチュアルな旅”としてこれから開拓したいのが、ずばり日本です。アミタバのヒマラヤへの旅は仏教と強く結びついています。私は15歳の時から空手を習い、そして今では仏教徒でもあります。従って、日本に大変興味があるのです。現在下調べを進めているところで、来年中に日本への旅が実現できれば、と思っています。
”ベネッセレ”に関してですが、今まではイタリア国内のテルメ(温泉)に宿泊し、ヨガ・瞑想をして心の安らぎを得る、というのが中心でした。最近はこれに加え、モルジブへの旅を始めました。モルジブはイタリア人に人気のあるリゾート地ですが、私達はモルジブの中でもあまり知られていない場所にヨット・クルージングする旅を企画しました。これはなかなか好評でしたので、これからも続けていきます。今後はこういった自然の美しいところでリラックスできるようなベネッセレの旅も増やしていきたいと思っています。
それから、これは少し蛇足かもしれませんが、日本人旅行者に対してちょっと変わったイタリアの旅を企画するのも面白いかもしれないですね。何と言ってもイタリアは魅力に満ちた国ですから。」

旅に随行することが多く、イタリアにいるのは1年のうちトータルで数ヶ月程度というアレッサンドロ氏。お会いしたのはモルジブからの帰国後すぐだった。インタビュー中、全く聞いたこともないヒマラヤの地名がたくさん出てきて、ここですべて書き尽くせないのが残念な限り。是非、アミタバのインターネットサイトで、その充実した旅の内容をごらんいただければと思う。   (K.Maruyama)

写真説明(上から)
1.アレッサンドロ・ズジック氏
2.ヒマラヤにある修道院
3.ダライ・ラマとツアー参加者
4.ヒマラヤでのキャンプ


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