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ITALY NEWS

イタリア中小企業訪問
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2002/12/1 
 

イタリア中小企業訪問

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BIMBO MIO

プレママへ無料育児講義を行う
ベビー用品販売店


オーナーのパオロ氏


イタリアも日本同様、低出産率で世界のトップを争う国だが、最近町中でベビー カーや妊婦の姿がやけに目に付く。統計的には相変わらず数字は低いのだが、何 故かどこへ行っても赤ちゃんばかり・・・。おそらく、かつてのベビーブーム世代 の子供が30代になった今、ゆっくりとだが出産率を回復しているのだろう。


パルマ市を横断するエミリア通りにある『ビンボ・ミオ』は、イタリア最大のベ ビー用品メーカー『CHICCO(キッコ)』の販売代理店で、キッコの製品を中心に 他メーカーの商品も数多く揃えている。15年前にキッコ専門店として開店。その 10年後、それまでベビー用品市場を独占していたキッコの他にも優れた製品が出 てきたため、キッコから独立して幅広いメーカーと取り引きを始めた。
『INGLESINA イングレジーナ』社をはじめ、スエーデン製、日本製の製品も扱 う。パルマ以外にレッジョ・エミリア市にも2店舗所有。販売品の種類は、プレ ママ用の下着から美容クリーム、多種のおしゃぶり、哺乳瓶、哺乳瓶消毒器、か ぶれ防止クリームなどのベビー用品と言われるもの全て、様々なメーカーのベ ビーカーやベビーベッドに家具、さらに幼年期までの衣類やおもちゃまで。プレ ママから4-5歳児までの必需品が店内所狭しと並んでいる。


オーナーのパオロ Paolo 氏はシチリア出身。ご両親もシチリアでベビー用品の 店舗を2つ構える。子作りへの思い入れの強い南イタリアでは、ベビー用品には かなりの金額をかけ、子供が生まれる度に新品を揃えるのが風習なのだそうだ。
一方、少子化の進む北イタリアでは、ここパルマのように、ベビー用品も「使い まわし」の傾向が強い。親戚や友人のお下がりやお古で節約する若い夫婦が多い ので、なかなか市場は伸びない。ただし、チャイルドシートの例をあげると、 4-5年前の法改正でより厳しいシートの着用が義務になったし、そうでなくて も、年々各製品は研究され、質が向上しているので、特にチャイルドシート、ベ ビーカー、お風呂セットについては、4-5年前の製品とは比べものにならないと いう。売れ筋は、キッコやイングレジーナ社で出している『Trio  Transformer』と呼ばれる『1台で3役のベビーカー』。移動に便利な折畳式の本 体1台で、乳母車にも散歩用のベビーカーにもなり、さらにはチャイルドシート も取り付けて赤ちゃんごと運ぶことができる。1台500ユーロ弱。マットの柄や付 属品などを各自がカタログから選択できるので、製造にも時間がかかり、出産予 定の2ヶ月前には予約をお願いしているそうだ。

そして、この店の画期的な企画は、毎月一度『Ostetrica』と呼ばれる育児専門 インストラクターによる『無料育児講義』だ。元々キッコ社に所属していた育児 専門家、チンチアさんが、この店で毎月講義を開いている。受講希望者は店に予 約をするだけ。費用は一切かからないし、店の商品の「押し売り」もない。内容 は主に、妊娠後期のプレママを対象にした出産後の赤ちゃんとの暮らし方。母乳 期間の栄養について、授乳方法、昼夜を判別させる方法、オムツのかえ方、お風 呂の入れ方などなど。時折、店内の製品を具体例に用いながら、その利点などを 説明することはあるが、決して購入を強いたりすることはない。始めて10年くら いになるが、ちまたで大好評を得て広まり、今ではパルマ市内の産婦人科でもこ の店の講義を勧めているほどだ。こういったサービスのおかげで、効果的に集客 を増やすことができ、店内にはお礼の印にネオ・ママから届いた、たくさんのネ オ・ベビーの写真が貼られている。

 写真説明(上から)
Trio Transformer
ベビーキャリア
顧客から送られたネオ・ベビーの写真

BIMBO MIO
Via Emilia Est 107, 43100 Parma
Tel/Fax: 0521-484004


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