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ITALY NEWS

イタリア中小企業訪問
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2002/11/1 
 

イタリア中小企業訪問

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ABOCA

オーガニックの原料栽培から加工まで、
自然100%の健康食品・スキンケアメーカー


アボカ社長 ヴァレンティーノ・メルカティーニ氏


コレステロールが高い、夜寝つきが悪い、眠りが浅い、にきびが出る、おなかの 中にガスがたまりやすい、更年期障害、便秘、疲労がたまっている、足がむく む...病気というほどのことではなくても、日々を快適に過ごすことをさまた げる諸症状に悩まされることがある。1978年創業以来、アボカは現代人を悩ませ るこれらの習慣的な症状を和らげることに努めてきた。アボカが一貫して採用し てきた解決策は、有機無農薬の植物を原料とする健康食品。からだに農薬や化学 品などによる悪影響を与えることなく、自然の力を借りて体内の不調和を正して いく、ということ。「われわれは現代医学の薬の手の届かない部分を補完してい るのです。すなわち、現代医学の観点からは必ずしも《病》とはみなされない、 しかし日々の生活に不快感や不都合をもたらすさまざまな症状に対して、今日の 医学はなすすべを持っていません。それらはある意味で《未病》といってもいい かもしれません。」


創業者のヴァレンティーノ・メルカーティ氏は、もともとイタリアで一番大きな アルファ・ロメオのディーラーの他、不動産業など複数の事業を経営する企業家 であったが、「なにか心から満足できることをしたい」と、このオーガニック健 康食品事業を起こした。ハーブを使って治療する伝統はイタリアで長いが、現代 においては「科学的でない」というレッテルを貼られ、利用者は特定の層に限ら れていた。そこで、この事業を進めるにあたりとくに課題としたことは、植物の 持つ力、およびその力の利用について科学的に分析すること、またその摂取にあ たっては、現代のライフスタイルにも取り入れられやすいように、カプセル、錠 剤、などの形態に加工すること。創業後の三年間は、各大学機関などの協力も得 て、まるまる研究開発に費やされた。

収穫の様子
それから24年、今日アボカは800ヘクタールの原料栽培農地と従業員280人を抱え る会社へと成長した。売り上げは毎年20%の割合で伸びている。「アボカの健康 食品が人様のお役に立てると実感できるときは本当に嬉しい。売り上げが伸びて いるのは、お客様がアボカの製品に満足してくれている結果だと理解している」 とメルカティーニ氏。

アボカという社名は、本社のあるトスカーナ州アレッツオ県のアペニン山脈の裾 野にあるアボカという地名に由来する。アボカの農地はすべて、本社周辺の、テ ヴェレ川の源流にほどちかい、ヴァルティベリーナValtiberina(テヴェレ川流 域)と呼ばれる地域内にある。ヴァルティベリーナでは13世紀初頭から薬用植物 が栽培されていた。実際、アボカという地名は、トスカーナではアビガAbigaと 呼ばれていた、浄化作用を持つカメピツィオCamepizioという薬用植物が語源で あるという。アペニンの山々、テヴェレ川が作り出した肥沃な平野、そしてトス カーナに典型的な丘陵と、多彩な自然条件のおかげで、総原料の6割に当たる、 約60種類にわたる植物を自社栽培している。残りの4割の原料については、朝鮮 人参、銀杏、その他イタリアでは栽培できない植物を中国、インド、中東などか ら輸入。 薬用成分の抽出機

アボカが栽培する植物はすべてイタリア農林省公認の有機農業認証機関により有 機農産物の認定を受けている(ホームページでは各栽培植物の栽培地、栽培・収 穫の詳細などに関する情報が公開されている)。一方輸入している原材料に関し てはすべてが有機農産物の認定を受けているわけではないが、そうでない生産者 にも、技術移転も含めて有機無農薬による栽培を奨励している。 有機無農薬栽培技術に関しては、つねに大学、公的機関などの協力も得つつ研究 がおこなわれているが、そのほかに植物の薬効成分の効能の検証、新しい薬用植 物の導入、既存の薬用植物の効能向上のための研究など、研究開発においては手 が抜かれることはない。

また、原料の乾燥、生薬の選抜、植物組織の抽出、抽出物の凍結乾燥、等々、原 料から製品化するまでの各加工過程にもたゆまない研究開発の結果である先端技 術が投入されており、それらの過程の多くが特許権を取得している。この加工技 術に関してアボカはヨーロッパでも三本の指に入るという。結果、健康食品の原 材料には化学合成物質はまったく使われていない。自然の力を生かす背後には、 このような技術開発努力がある。
アボカの健康食品

先月、アボカは健康食品に加えて、洗顔剤、化粧水、乳液、栄養クリームなどの スキンケア製品の製造販売も始めた。もちろん、原料となる植物はアボカの農地 でつくられる有機無農薬のもの。また、近日中にアボカのあるサンセポルクロ市 に世界初の薬用植物博物館、アボカ・ミュージアムを開館する。ここでは16世紀 にまでさかのぼる薬用植物に関する古書を目にすることができる他(中には18世 紀の挿画家、喜多川歌麿の『絵本虫選び』もある)、かつて薬用植物を利用する ために使われたさまざまな道具などが展示され、薬用植物の歴史をひもとくこと ができる。

アボカの製品はイタリア全国の薬局およびエルボリステリア(薬草、および薬草 を原料とする商品を販売する小売店)で購入することができる。現在なんと日本 での販売も検討しているそうだ。近い将来、日本でもアボカの製品を手にするこ とができるようになるかもしれない。

 写真説明(上から)
アボカ本社
収穫の様子
薬用成分の抽出機
アボカの健康食品

ABOCA
Localita Aboca, 20 - 52037 Sansepolcro (AR)
www.aboca.it Tel. 39-0575-7461
Fax. 39-0575-749130


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