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ITALY NEWS

イタリア中小企業訪問
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2001/05/15 
 

イタリア中小企業訪問

Torrefazione Caffe' EL MIGUEL s.r.l.

コーヒ-豆製造から、エスプレッソ専門店舗開業プロジェクトへのニュービジネス

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ヴァレーゼ県は、マッジョーレ湖のほとり、ほとんどスイスの国境に近いルイーノという町にあるTorrefazione Caffe' El Miguel s.r.l.社は1992年に設立されたコーヒー豆製造会社である。リッツィ親子ともう一人、合わせて3人の共同経営者と従業員3人の小さな会社である。売上げは約20億リラ。リッツィ氏の息子であるフェデリコ氏は数年前に大学の経済学部を卒業し、父親の会社の販売担当をしている。

リッツィ氏は1960年代の終わりから、スイスのコーヒー輸入会社で働いていたコーヒー業界の専門家。息子が成人すると、自ら業務用(バール(喫茶店)用)のコーヒー製造会社をこの地に開業した。会社内にはコーヒー豆を炒る機械が1台。ここに中南米、アフリカ、インドから輸入されたコーヒーの生の豆が届けられると、さっそく約120キロの生のコーヒー豆がこの機械で200℃の温度で20分ローストされる。水分が飛んで約100キロになった炒りコーヒー豆は4日間ねかされた後、包装される。通常これらの豆はエスプレッソを入れる直前に挽かれるので、1キロ、3キロ、5キロのそれぞれの包装のままバールへ販売されるのである。1月の製造量は約9トン。

ちなみに、イタリアが輸入しているコーヒーの生の豆はほとんどがジェノヴァ、ナポリ、トリエステの港に到着する。特にその中でもトリエステで荷揚げされるコーヒー豆の量が一番多いとか。さらにイタリアだけでなく欧州各国が輸入するコーヒー豆もほとんど、これらのイタリアの港から陸揚げされるという。

エル・ミグエル社の売上げの10%はドイツ、スイスへの輸出によるもので、残りの90%がイタリア国内、特に地元のヴァレーゼ近郊のバールへの販売によるものである。「コーヒー製造会社の数は多く、競争が厳しいため、毎日顧客のバールに通って、販売活動をしなければなりません。コーヒー豆の販売とともにエスプレッソ・マシーンの提供およびそのメンテナンスも仕事に含まれます」。この業界の競争はなかなか厳しいものがある。

スイスのコーヒーはどうかというと、「実はこの町は距離的にはヴァレーゼよりもスイスのルガーノにずっと近いのです。でも不思議な事にイタリアの国境を越えてスイスに入ると、コーヒーの味は全く違います。ルガーノのコーヒーはイタリアのエスプレッソの味でないのです。私達はイタリアン・エスプレッソの味をルガーノのバールに提供するために、豆を販売するだけではなく、クラシックなイタリア風バールのインテリアも合わせて提案する事を考えました。」

それが「La Cafferia(ラ・カフェリア)」という名前のカッフェ・エスプレッソ専門喫茶店プロジェクトである。フランチャイジングで展開することを考慮に入れたこのプロジェクトは、バール開店のサポート (インテリア、経営、製品)を提案する。80-100uの床面積のバールと、ショッピングセンター内に設置するタイプのコーナーの2つの種類があるが、エル・ミグエル社としては、まずプロトタイプの1号店をヴァレーゼに開店した。バールを開店したい人、店を改装したい顧客などに、製品以外に店の雰囲気も含めた提案を具体的に見てもらうためだ。現在、ヴァレーゼ、サロンノ、カステッランザ、ルイーノの5ヶ所に8店舗を開店するに至っている。

最後に、おいしいコーヒーを入れる秘訣とは?「おいしいコーヒーには四つのMが必要といいます。Miscella(ブレンド)、Macchina(エスプレッソ・マシーン)、Macinazione(挽き方)、Mano di Barista(バルマンの手)」。水については、「エスプレッソ・マシーンを長持ちさせるために、水道水内の石灰分を除く浄水器の使用を勧めている」とフェデリコ氏。


Torrefazione Caffe' EL MIGUEL s.r.l.
Via Voldomino 66 ‐ Luino(VA)
Tel:39-0332-511057
FAX:39-0332-501890
e-mail:elmiguel@libero.it


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