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ITALY NEWS

イタリア中小企業訪問
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2001/02/01 
 

イタリア中小企業訪問

SINERGA社

化粧品OEMメーカー
微生物学研究開発が会社の大きな力

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ロンバルディア州、ミラノ郊外ペロ市にある化粧品メーカーSINERGAE社は、クリーム類、シャンプー、ボディークリーム、歯磨き粉まで、化粧品メーカーが販売する化粧品のうち色物(口紅、頬紅、アイシャドウなど)を除いたその他の化粧品すべてを扱う。世界的に有名な多国籍企業数社を含む約100社をクライアントにもつ100%OEM専門のメーカーである。

大学の薬学部を卒業したMarina Lenzini(マリーナ・レンツィーニ)さんは、同じペロ市にある製薬会社、モンテファルマコ社に就職し、微生物検査の仕事を行う研究員だった。化粧品の仕事が大好きだった彼女は、10年間同社に勤務した後、1978年に大学教授のジャンニ・プロセルピオ氏と共同で、化粧品の原料製造、品質検査を行う開発研究会社シネルガ社を設立する。仕事の内容は今までの製薬会社でやっていた彼女の専門である微生物学研究の延長であったが、大手ハンドクリーム会社N社から、ハンドクリームの品質検査(クリーム中に微生物が混入していないかどうかを検査する)の依頼を受けて創業が開始した。その後、昔勤務していた製薬会社からも仕事が入るようになった。

「わが社はまったくの下請専門ですが、20年以上にわたって研究開発を最重要視し、投資を行った結果、イタリア以外に欧米の有名化粧品ブランドもクライアントとして獲得する事ができました。契約でそれらの会社名を公表する事はできませんが。わが社は研究開発から製品の包装までを含めた化粧品の製造から、化学物理学検査、微生物学検査で品質保証された製品を提供しています。一方、化粧品の原材料は世界中、欧米、豪州、韓国、フィリピンに販売しています。その他にも、専門書の発行、セミナーなども開設して、皮膚科、外科用クリームおよび化粧品分野における研究のリーダー企業といえるでしょう」とレンツィーニ社長は語る。

企業は5つのセクションに分けられ、それぞれが会社の活動を有機的に支えている。1)化粧品新製品の研究開発(下請)、2)化粧品最終製品の製造、包装梱包(下請)、3)自社開発した化粧品構成成分の販売、4)化学物理学検査、細菌微生物学検査、5)教育として技術書の発行、化粧品技術の教育セミナーの開催など。さらにこの会社は国から高度な技術を有する研究施設として認定を受けた数少ない研究所のひとつである。

社長にとってはどのセクションも同等な重要性を持っている。しかし、「日本は化粧品、医薬部外品の原料に関するの規則が欧州とは異なり、日本独自の規定があったので今までは原料を輸出していませんでしたが、最近その法律が改正されたとか、聞きました。それが本当なら日本向けの化粧品の原料輸出もこれからの検討課題でしょう」と日本市場への進出にも意欲的である。

2000年に、企業は品質保証資格ISO9002を獲得し、半加工品の製造能力は1日に30トン、製品としては12万5千個に達している。

現在、同社の従業員数は60人。売上高は200億リラ。世界中20カ国にクライアントの化粧品メーカーが100社。ペロにある工場では原料の生産から下請製品の生産、研究開発、微生物品質管理検査を行っている。欧州への輸出の強化のため、最近パリにも販売拠点を開設し、そこには彼女の息子も経営陣として働いている。

化粧品のOEM製造に徹し、研究開発を重要視するレンツィーニ社長の科学者としての情熱が堅実な会社の成長を導き、さらに世界的な市場を獲得するに至った原動力といえるだろう。


SINERGA SRL
Via Pitagora,11 20016 Pero (Milano)
Tel 39-023538635
Fax 39-0233910183
home page: www.sinerga.it
e-mail:sinerga@sinerga.it


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