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ITALY NEWS

イタリア中小企業訪問
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2000/07/01 
 

イタリア中小企業訪問

APICE社

テーマホテル、地域イベントの仕掛人
欧州一の「チョコレート」催事開催

エウジェニオ・グアルヅッチ代表


ウンブリア州のペルージャ市でチョコレートをテーマに地域活性化イベント「Eurochocolate」を企画実行し成功させた仕掛け人 、APICE社のエウジェニオ・グアルヅッツイ氏は、36歳の建築家。

同氏は、フィレンツエ大学建築学部出身。25歳で建築家の資格名簿に登録し、イタリアで最も若い建築家となった経歴を持つ。

若い頃から家業のホテル経営や不動産/建設業を手伝い、ホテルの改装/修復などを手がけてきたエウジェニオ氏だが、92年にペルージャ市中心部に、アート&ワインをテーマにした「HOTEL GIO' ARTE E VINO」 を企画・開業した。130室ある同ホテル内の各部屋にイタリアの主要ワインメーカーと有名アーティストの名前がつけられたユニークなホテルだ。

「このアイデアは、偶然生まれたもの。新しいホテルの企画設計をしていたとき、たまたま、夕方、仕事を終えて帰宅する際に、明日への作業メモとして、「scrivania(机) 」と書くところ、「 scrivinia(ワイン棚)」と書いてしまったのがきっかけ。そこからワインに絡んだホテルができないか、というアイデアが生まれた」 ここまでなら、よくある思いつきの一つにすぎないが、エウジェニオさんの場合は、アイデアだけでは終わらない、具体的なビジネスに着地させる実行力とスピードは並大抵ではない。

もともと、建設予定のホテルの地下は、同氏の父親が1969年に建てたペルージャでは始めてという大規模な食品ショッピングセンターとエノテカ。イタリア各地を始め、世界中からの食品1万点とワイン2千種が4千平米の店舗で販売されている。 「話は簡単だった。納入メーカーである有名ワインメーカーにアイデアを話すとどこも大賛成で即決」。各室にそれぞれのワインメーカーの名前をつけ、その会社のワインを部屋においた。ホテル内のレストランでは、もちろんどのワインも試飲可能だ。

もう一つの"みそ"は、各室に有名アーティストの作品を飾ったこと。アーティストの作品購入代は、各室の「スポンサー」となるワインメーカーにもってもらった。 作品が気に入れば、版画などをホテルの地下で求められるし、同エノテカですべてのワインが購入できるのはいうまでもない。「帰りに、ワインの瓶を一本もぶらさげないで帰るお客は一人もいない。客室が小さな「ワインとアーティストの作品のショーウインドウ」の役割を果たしている。

アイデアマンの同氏を一躍、有名にした大きな飛躍は、94年秋にペルージャ市でスタートし、ヨーロッパ最大のチョコレートイベントへと成長させた「ヨーロチョコレーテ」(Eurochoccolate)の企画だろう。年々規模が拡大し、今では、世界中のチョコレートメーカーが参加。3日間の参加者は、30万を越える。予算規模26億リラ。人口16万人の落ち着いた中世都市ペルージャにとっては、大変な大イベントだ。

「18歳の時、ドイツにいったときに、街中がビール祭りに大賑わいにわいているのをみて、強いショックを受けた。僕の街、ペルージャでも大きなインパクトのある街を活性化させるイベントをつくりあげたい、そのとき強く思った」「ペルージャには、95年の伝統をもつ大手チョコレート会社peruginaがあるので、チョコレートをテーマにというアイデア自体は、ごく自然だった」というエウジェニオさん。

この成功で、99年からは、伝統的な手作りチョコレートで有名なトリノ市でも同イベントが開催。今年の7月には、アドリア海最大の海岸リゾート地、リミニで「アイスクリームフェア」が、1万平米にわたる海岸で展開される。

チョコレートイベントの成功の中で、98年には、チョコレート・ホテルETRUSCAN CHOCCOHOTELも開業した。97年秋、アッシジを始め、ウンブリア州各地を襲った大地震の影響で地元の観光業界が冷え切っている真っ最中の明るい話題としてマスコミにも大きくとりあげられた。

「チョコレート好きの人に、甘い夢を見させてあげるのが目的。各室には、チョコレート・ミニバーが整備。ホテル内は、各階ともチョコレートの名前がついている。レストランでは、すべてカカオでできたメニュが多種提供。チョコストアでは、世界から集められたチョコレートの試食と購入が可能」夢と商売の結び付け方のセンスは抜群だ。

「私の特技は、アイデアを具体化すること。イタリアには、ファンタジに富むアイデアを持っている人は多いが、実際に事業として具体化するのは、下手。私は沢山の仕事はてがけない。しかし、これはと思ったことはアイデア、企画、から実現、運営管理まですべてを統括して行い、必ず目的を達成させる」  「従来型のなんでも見本市や祭りが下火の一方で、テーマイベントは、イタリアでは急上昇中。特に若い人をターゲットにコミュニケーション、参加してもらい、巻き込んでいくという形が人気をあびている。その先駆けをいくつかつくった」。

同氏の次のプランは、「ジャズホテル」の建設だ。ウンブリア州の大イベントで世界中のジャズミュージシャンの集まる「ウンブリアジャズ」に絡んでのホテルを企画中だ。各室が世界的なジャズミュージションに絡んだ部屋となる。

家族経営で、地元実業家として有名なお父さんのアントニオ氏は健在。姉が不動産管理を担当し、二人の弟がホテル業の運営に従事。「自分のしたいこと、好きなことを仕事にしている」エウジェニオさんが、思いっきり、新企画に挑戦できる条件はすべて揃っているようだ。


APICE SRL
Address: Via Ruggero Nandreotto No. 19
06124 Perugia
Tel/Fax:+0039-075-5837314
E-mail: etruscan@chocohotel.it
Home Page:www.emmeti.it/Chocohotel.it
www.chocohotel.it
www.chocolate.perugia.it

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