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犬や猫、ペットの用いる道具や小物を、家の中の生活雑貨という発想で企画デザイン、斬新なコレクションを発表、ペット用品業界に新風をまきこんでいる新企業がある。
UNITED PETS社。同社社長のコスタンティーノ・シロジェニス
さんは、もともとは、大手会計監査法人で企業の会計監査に従事。PRオフィスを主宰する奥さんのクリスティーナさんと、愛犬チーコとのマンション住まいの生活の中で新しいアイデアが生れた。
「室内で犬を飼っていると、犬関係のグッズが部屋のインテリアや他の生活雑貨とそぐわないのが気になってきた。エサをいれるお椀にしても「ありあわせの食器で間に合わせる」のがいやになった。まったく調和がないから。従来のペット用品の範疇でなく、一緒に暮らすパートナーとして、家の中の生活雑貨の一環という発想で企画できないか」というのが、同社発足のきっかけだ。
現在、イタリアには、犬が550万匹、猫が700万匹。ペットフーズ、獣医関係、バカンス時に預ける宿泊関係、小物雑貨類をあわせると、イタリアのペット市場は、年間50兆リラ市場と推定され、成長市場だ。イタリアでは、特にアパートやマンション内で犬や猫を飼うのが普及。家族の人数が少なくなってきて、
子供も少ない、あるいは子供のいない夫婦も増え、ペットは、家族の一員としての要素が深まり、ペットに対する愛着は強くなってきている。
「イタリアで生活雑貨をつくる手法、つまり、外部のインダストリアルデザイナーにデザインを依頼する形で始めた。「え? 犬のお皿???」最初は、当惑するデザイナーもいたが、視点をかえ、住宅シーンに調和する「小物」「道具」として犬や猫の「生活グッズ」を考えてくれることに同意してくれ、新しい製品ラインができあがった。
居間やキッチンにおいておいてまわりと調和する「お皿」。猫用の砂をいれて使う猫用の砂場(トイレ)。専用のシャベル。 皿を敷くすべらないゴム製マット。ペットフードの使いかけの缶の「フタ」、ペットにフードを盛り付けるときのスプーン、ペットフードの紙袋の「押えくりップ」。新製品のテストや検査は、チーコの役割だ。
飾りではなく、すべて機能性を持つ製品だけだ。とはいえ、「我々が、でっちあげたものはなにもない。我々のオリジナリティは住宅インテリアに調和するカラーとデザインで、商品化したところにある」「しょせん、必需品としてではなく、「エモーショナル購入」としての位置づけをめざすことが我々の戦略」と同氏は強調する。材質は、再生可能の上質のポリプロピレーン。カラーは、押さえた色調のパステルカラー8色。「カラーには特に神経を使っている。ファッションのトレンドに合うことも大切」。
1998年11月に会社設立。99年5月に製品の商品化スタート。最初のお披露目は、ニューヨークの生活グッズ・ギフト製品の見本市。本格的にこの種のコンセプトで、市場に進出したのは世界でも初めてとして注目を集めた。販売ルートは、従来のペットショップだけでなく、生活雑貨、ギフトショップ、インテリア店舗に的を絞った。現在、イタリア国内250店舗で発売。地域別の契約制エージェント(セールスマン)も当初の3名が1年かかって25名となり国内全域をカバーする体制ができたところ。国外は、スイス、スペイン、日本にも独占代理店ができた。
組織は極めてフレキシブル。ミラノ市内のオフィスには、コンスタントさんとクリスチーナさん、女性事務員二人。同氏の父親が会計関係はみてくれている。「私の仕事は、企画・デザイン・生産・営業のコーディネート。」と同氏は語る。基本コンセプトはご夫婦が中心に練り上げ、それを外部のデザイナーを使い、デザインを依頼する。生産は、材質・素材により、生産工場を選び委託する。製品の倉庫をブレーシャに持つ。企業広報のプロ、奥さんのクリスティーナさんの活躍で、女性誌、インテリア誌に「露出度」も高い。
初年度の売り上げは、10億リラ程度の見込み。この4月からは、オフロからあがった犬や猫に、着せる「ガウン」や毛布類等、布地の「バス関連」商品を発表。さらに11月には、首輪や引っ張り紐等、皮革製品の新コレクションを出す計画だ。
「ユナイテット・ペット」という社名はわざわざ英語名にした。「ペットのすべての世界をターゲットにしたい」「世界市場を対象に営業する」という思いを込めた命名だ。「アイデアはつきない。愛犬と暮らしていて気づいたこと、不満だったこと、がすべてのもと」「ブランド」の知名度、イメージを浸透させることが今後のねらい」と語るコスタンティーノさん夫妻だ。
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