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2004/03/01

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


イタリアの「自由経済」度
世界ランキング26位

2月末に、米国のHeritage Foundationが発表した世界「自由経済」ランキングでイタリアのランキングは26位であった。これは同財団がウオールストリートジャーナル紙と共同で世界各国の自由経済度を様々な指標で評価・分析したもの。評価点数は1点から5点。最も自由経済度の高い場合が1点で、数字があがるにつれて自由経済度が低くなる。

イタリアの総合評価は2.26点で26位。

このランキングの第一位は香港、最下位が北朝鮮で5点。EU諸国では、ドイツが18位で2.03点、スペインが2.31点で27位。フランスは2.63点で44位に入っている。

イタリアについては「実質的には自由経済の国」ではあるが、労働市場、年金制度、官僚制度に関する法律が特に硬直化していること、また、企業の過度の税務負担により経済成長が妨げられていると評価されている。

イタリアの得点を項目別にみると、「税務負担」が4.1点であり、特に「企業所得に対する税率」は実に4.5点。その他、評価の低い(点数が高い)のは、「役所仕事」、「法律制定の遅れ」「同じ法律でも州ごとの適用内容の齟齬」など。

逆に評価が高かった(点数が低い)のは、「貨幣政策」(1点)で、理由はインフレ率が過去10年間で顕著に低下したため。なお、イタリアが近年努力してきた「国家支出の削減」は評価の対象となり、最終採点で「0.5点」が認められた。



2月のインフレ率 2.4%に上昇
ユーロ圏全体では、導入後最低値に

2月27日にISTATが発表したインフレ率推定値速報によると、2月のインフレ率は2.4%で1月の2.2%に比べ0.2%アップした。

1月に比べ、物価上昇率の大きい分野は「交通機関」(+0.7)、「家具」(+0.5)「保健医療」(+0.4)、物価が下がったのは「電気通信」(-0.5) と「余暇」(-0.3)。 一方、年間ベースで物価上昇率の著しいのは、「アルコール飲料・タバコ」(+7.8)、「食費」(+4.0)、飲食店・ホテル等(+3.5)、「衣類・靴」(+2.5)など。物価の下がったのは「電気通信」の「-4.8」のみ。

一方、ユーロ諸国全体の2月のインフレ率は同通貨導入以降最低の値を記録しており、1月の1.9%から2月は1.6%に低下している。 これは、ユーロ導入をめぐる便乗値上げなどの対策を政府が怠ったためとして、野党および労働組合からの追及が厳しくなっている。


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産業動向 INDUSTRY

 

ミラノコレクション 開催
ファッション産業 2004年後半景気回復へ

2月22日から3月1日までミラノ見本市会場を中心に開催されたミラノコレクション(レディス)Milano Colezione Moda Donnaを前に、同コレクションの運営組織 イタリアファッション協会 (Camera Nazionale di Moda)は、「イタリアのファッション業界2004年予測」を発表した。

同予測はテキスタイル、アパレル、皮革製品、靴、バック・カバン類などイタリア・ファッション産業全体を対象としたもの。2004年の同産業全体の売上高の予測は、711億ユーロで、昨年比4.5%増。プラス成長とはいえ、2003年の前年比マイナス4.3%を取り戻すのがが現状で、いずれにしても729億ユーロを記録した2001年の水準には及ばない。 輸出は、2003年に前年比7.2%減少した後、2004年は6.6%増となる見込み。輸入も7.0%増。

同協会の分析では、2004年の前半は、2003年のネガティブな要素が続くものの、後半になって景気が回復するとしている。また、同産業全体では「不況」が10年間続いているが、少なくともレディス分野で2004年にこの不況が収束するかどうか試練の年になるとしている。

なお、今回のミラノコレクションでは、96のファッション・ショーが開催され(このうち36がミラノ見本市会場で実施)、2004-2005年秋冬の89名のファッションデザイナー(ブランド)による総数218におよぶコレクションが発表された。これらファッションショーに加えて、129におよぶ各種のプレゼンテーションも実施された。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


移植用心臓運搬中に事故
サルデーニャの心臓外科医らが犠牲に

2月25日未明、サルデーニャ州カリアリ近くのクレーシア山に6人乗りセスナが追突、乗っていた6人全員が亡くなった。このセスナは、カリアリのブロトズ病院の心臓外科医2名を乗せ、真夜中にローマへ出発、ローマのサン・カミッロ病院の脳死患者から心臓摘出を行い、カリアリまで戻る途中だった。

サルデーニャ最大のブロトズ病院は、州内で唯一心臓移植手術を行っており、国内外で高く評価されている。イタリア中から患者が集まり、今まで行った移植手術回数は114回に上る。亡くなったアレッサンドロ・リッキ主治医は元上院議員で世界的に有名な心臓外科医ヴァレンティーノ・マルテッリの弟子で、移植手術70回のベテラン心臓外科医だった。

同医師は10年前にも移植用心臓運搬中に自動車事故にあい、奇跡的に助かったことがあるが、今回は悲しい結末となった。

イタリアでは、脳死判定を受けた患者が生存中に明確な拒否をしておらず、家族の反対もない場合、臓器移植が可能となっている。100万人に18.5人の割合で臓器提供が行われており、これはヨーロッパではスペインに次いで高い数字だ。心臓移植に限って見ると、2003年には317の移植手術が行われた。

しかし、臓器移植は、摘出後3時間以内に移植手術を行う必要があるとされており、まさに時間との戦いである。事故の原因は、操縦士が着陸を急ぎ、低空飛行をしたためと見られている。人命を救うために働き、事故の犠牲となった医師達に、シルキア保健大臣は金メダルを与える考えを示している。

サッカー界に奇襲攻撃
セリエAなどへ「粉飾決算」一斉取り調べ


2月26日午前10時、セリエA、セリエB、一部のセリエCのサッカーチーム、そしてサッカー協会Lega Calcio、サッカー連合Federcalcioに対し、ローマ検察庁は全国一斉取り調べを行った。取り調べ容疑は、粉飾
決算、利益誘導目的の職権乱用など。特に、選手売買で各チームが得ている利益Plusvalenza が司法当局の調査の中心になりそうだ。

今回の取り調べは、昨年12月セリエAのボローニャチームを所有するガッゾーニ氏が、いくつかのチームの非合法的会計などを告発したことに端を発する。前述の選手売買益は、セリエAチーム全体で、2002年には6億ユーロ、2003年には2億ユーロ以上になる。実際は赤字状態のチーム経営を良く見せるため、実際の市場価値以上で選手を売買し見かけの利益を帳簿に計上するわけだ。

特に、強い疑いをかけられているのが、パルマとラツィオの2チーム。2002年にアルゼンチン出身のクレスポが3,500万ユーロでラツィオからインテルに移籍した件、2001年にゴールキーパーのブッフォンがパルマから1億ユーロでユベントスに移籍した件など、パルマ所有者のタンツィ氏とラツィオ所有のクラニョッティ氏は、多くの”売買益”獲得操作にかかわっていると見られる。

また、各チームの未払い税金が2003年で20億ユーロ近くまで達しており、選手権登録の合法性も取り調べの対象となっている。

イタリアサッカー界にとって前代未聞の一斉取り調べに対し、ミラン所有者でもあるベルルスコーニ首相は「すべてが合法であることを望む」とのコメントを出した。

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