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◇ファエンツァ
ファエンツァ市はエミリア・ロマーニャ州にある人口5万3000の小さな街だ。古くから陶器産業が発達し、15世紀に焼き物の最盛期を迎え、18世紀に磁器の流行がみられるまで栄えた。イタリア最大の窯場であったため、当時ファエンツァからは数多くの陶工がアルプスを越え、諸外国へ技術を広めていき、ヨーロッパにおける"ファエンツァ"の名は一ブランドと化していった。
ファエンツァ(フランス語よみファイアンス)はファエンツァで産出する土の名を指すとともに<陶器>を指す名称ともなった。
ファエンツァの土は同じイタリアでも他の地域の土とは異なり、もともと色は白く、きめは細かく強度があるのが特徴だ。イタリアの土の産地としてインプルネータ、アルビソーラ、サルディーニャ、サッスオーロ、などがあるが、中でも極めて質の高い土を産出するのがファエンツァであるといえる。80年代まではタイル産業に使われている原料の土は93%が国内で産出され残り7%が国外産のものだった。ところが、消費形態が変わるにつれ、輸入ものの土が多く使われるようになってきた。モデナのサッスオーロにしても、次世をになうだけの多くの土は残り少ないと言われている。
ファエンツァは交通の便などの立地条件のよさからも、また"ファエンツァ"というブランド名が既にあることからも、60,70年代には数々のタイル工場設立が希望された。しかし、ファエンツァ市は、大気汚染を招く恐れなどから許可を下さなかったため、サッスオーロで大規模な建設が成された。
現在もサッスオーロには多くファエンツァ陶芸学院技術科を出た新卒者が採用されている。60年代にウベルト・ザノーニ教授がファエンツァより技術者として抜擢され、レッジョ・エミーリア美術学院の学長に就任。後、ようやく陶芸科が設置され、以降サッスオーロでも地元出身の技術者が生み出されるようになった。
◇タイル産業
ファエンツァではLa faenza,Monoceram,CAF(ceramica artigiana faentina)などのタイル会社が近年大きく生産を続けてきた。それらは昨年度にi.c.f.という総合メーカーに統合され、現在、企業の拡大化とそれぞれの専門化がはかられている。
ファエンツァ市に隣接するイモラ、カステルボロニエーゼ、にはその他のタイル会社Cooperativa Ceramica di Imola .CEDIR, Cer-Domus, La Fabbricaなどがあり、いずれもデザイン、質ともに国内でも秀でたタイルメーカーであるといえる。私の経営するLe Terre di Faenza(「ファエンツアの土」の意味)はアペニンよりの、ファエンツァに隣あたる町ブリジゲラ市に属し、上記Monoceramの関連企業でもある。
◇C.N.R.-IRTEC(L'Istituto di Ricerca Tecnologiche per la Ceramica di Faenza)
国立窯業試験場- 国内では随一のセラミックス試験機関で、地質、原料について試験、国内外の陶器製品の試験、ニューセラミックスなどの研究なとがおこなわれている。
◇イベント
毎年、ファエンツァでは地元の陶芸家によって組織されている「夏の陶芸Estate Ceramica 」 を開催している。(今年は6/24?10/8,会場はPalazzo delle Esposizioni)-ファエンツァ陶芸家協会L'ENTE CERAMICA FAENZA主宰で、会場は市の提供による。組合関係(ASCOM,Confartigenato)陶芸関係の代理店(PoloCeramico)が三ヶ月にわたる会場設定を組織化している。
工房が直接出展しているため、展覧会であると同時に即売され、会場の物が直接購入できる。
私自身会員であるため、工房Ceramica Santandreaより毎年参加することにしている。町の陶芸家同士はよく知り合ってはいても、ひごろ協力し合うことがまずないといった中で、唯一お互い隣り合わせに出展する機会と言える。
4.チェルサイエ -タイル国際見本市
毎年9月末にはボローニャ見本市会場(Bologna Fiere)でタイルの国際見本市CERSAIEが開催されている。近年は韓国からの買い付け客が多く見受けられる。
www.acfa.net/faenza
統計資料提供:Confartigenato di Faenza,Comune di Faenza
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