ピエモンテ州で特に観光客をひきつけるものは、何と言っても地元のワインと郷土料理。食べておいしい、飲めばもっとおいしいのがピエモンテの最も得意とするところです。ぶどう畑の広がるゆるやかな丘のつらなり、木造の古い店構え、歴史のある小さな町、夢に見たようなホテル、上品なレストラン、世界的にその価値が認められたバローロBaroloやバルバレスコBarbarescoなどのワイン、農民的なものと貴族的なものがみごとにひとつになった伝統的な郷土料理は、その種類も味覚も、たいへんバラエティーに富んでいます。
ランゲle Langhe、ロエーロil Roero、モンフェッラートil Monferratoという、アスティAstiを中心とする諸地域では、ワインと郷土料理をよびものにした観光が大変発達していますが、近年のピエモンテを訪れる観光客の増加とともに、ますますその重要性が増してきました。春の到来とともに、ピエモンテのワインと特産物を宣伝するイベントが次々と開かれ、多くの観光客をひきつけます。ピエモンテ独特の食卓を演出する食材のほんの一端をご紹介するだけでも、美味しいキノコ、高価な白トリュフtartufi bianchi、チーズ、ハムやサラミなどの肉加工食品、ヨーロッパで最高の部類とされる牛肉、チョコレート菓子などがあります。
世界中で知られているピエモンテの典型的な料理をご紹介しましょう。
前菜:ヴィッテル・トンネーvittel tonne' 子牛肉ツナソースがけ)、フォンドゥータfonduta(フォンデュ)、カルネ・アッラルベーゼcarne all'albese(アルバ風肉料理)
プリモ・ピアット(第一番目の料理=パスタや米料理):アニョロッティ・アル・プリンagnolotti al plin(詰め物をして、指でつまんで閉じたパスタ)、タリオリーニtagliolini各種、リゾットrisotto各種
セコンド・ピアット(第二番目の料理=メインディッシュ):ブラザート・アル・バローロbrasato al Barolo(肉のバローロワイン煮)、フィナンツィエーラfinanziera(鶏冠、内臓、きのこ、トリュフなどのぶつ切りを、ワインまたはマルサラ酒で煮込んだもの)
デザート:ザバイオーネzabaione、パンナコッタpanna cotta、トルタ・アッラ・ノッチョーラtorta alla nocciola(ヘーゼルナッツのケーキ)