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2006/9/30

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


失業率7%:1992年以降の最低値に
労働市場フレキシブル化の効果

ISTATの9月下旬の発表によると、2006年第二四半期(4月ー6月)の失業率は7%と、1992年以降、最も低い値を記録した。前年同期に比べて、就業者数は53万6千名増加(2.4%増)し、イタリアの就業人口は史上はじめて2300万人の大台を超えた。
就業率増加の原因としては、外国人労働者増加(16万2千名増)、新導入の「フレキシブル雇用制度」による雇用効果、50歳以上就労者の増加(24万2千名増)があげられている。

地域別の失業率は、北イタリア:3.4%、中部イタリア:5.9%、南イタリア:12%。業種別では雇用者増加の96%はサービス業によるもの。


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産業動向 INDUSTRY


繊維の総合見本市Milano Unica盛況
外国人バイヤー数30%増


ミラノの見本市会場(Fiera Milano city) で9月12日から15日まで開催された繊維の総合見本市ミラノウニカMilano Unicaが関係者の予想を上回る盛況のうちに閉幕した。

今回の出展者数は709社でそのうち20%強をEU域外からの企業が占めた。展示面積は28万平米で先回に比べ10%増。ビジター数は35512名で前回比15%増。うち12441名が外国人ビジターで同26%増。ビジターのうち、バイヤーは19929名でうち外国人バイヤーは6704名で同30%増。国別では中国、韓国、香港、インド、ロシアなど新興国からのバイヤー数も増加しているが、それよりも日本、米国、ヨーロッパなど主要輸入国からのバイヤー数が大きく回復したのが今回の特色となっている。

ミラノウニカMilano Unicaは、イタリア各地で開催されていた5大繊維見本市を、近年の繊維不況を機にイタリア繊維産業全体の生き残りをかけ、各見本市間の競争を乗り越え一つの総合見本市として統合されたもの。今回が3シーズン目。UNICAに結集した見本市は次の5つ。IDEABIELLA(メンズ用高級ウール地)、IDEACOMO(レディス用高級シルク地)、PRATO EXPO(プラート産地のテキスタイル)、MODAIN(各種テキスタイルと付属品) SHIRT AVENUE(高級シャツ用生地)   詳細は www.milanounica.it


イタリアのホワイトカラー
英語のコミュニケーションは苦手


9月下旬に、英語学校Wall Street Instituteの依頼で調査機関が実施した「ホワイト・カラーの英語力自己評価調査」結果が発表され、「英語のコミュニケーションは苦手」というプロフィールが浮き彫りになった。これはイタリアの中小企業の事務系社員、25歳〜54歳、計700名を対象としたもの。

「仕事のコミュニケーションを英語でする場合の自己評価は?」という質問に対して、「英語で電子メールを書く・返事をする」では「可能」26.1%、「可」40.1%、「不可」33.8%。「可能」と回答する割合は、「英語でレポートを書く」19.7%、「英語で電話の会話をする」14.2%「英語で複数の人を対象にプレゼンをする」11.8%、「英語の会議に参加する」11.1%と下がり、「仕事の会話をこなせる」については「可能」は10.4%で65.6%が「不可」と答えている。さらに、回答者の7割以上が英語力の不足で仕事に支障やトラブルをおこした経験があると述べている。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


イタリアのリッチ層はロンバルディア州に集中

金融資産を50万ユーロ以上持っている”リッチ”なイタリアの家族は712,000世帯。そんな調査結果が先ほどAipb(イタリアプライベートバンキング協会)から出された。
不動産を除く金融資産50万ユーロ以上を持つ世帯は、2004年には646,000世帯、2005年には692,000世帯と増加傾向にある。金融資産総額も2005年7,860億ユーロから2006年8,200億ユーロへと増加した。

”お金持ち”の98%が50万〜500万ユーロの金融資産を有する層だ。2%が500万〜5,000万ユーロ、そして0.01%(71世帯)が5,000万以上の金融資産を誇る”スーパーリッチ”。資産の内容を見ると、41%が債券、19%が投資信託、貯金12%,上場株式8%などとなっており、手堅い運用と言えようか。また、地域別に見ると、リッチ層はロンバルディア州に集中しており、全体の26.1%を占める。次いで、ラツィオ州9.9%、エミリア・ロマーニャ州8.8%、ピエモンテ州とヴェネト州がそれぞれ8.6%。

一方で、ユーロ導入後のインフレ下、生活難を訴える家庭も増加している。持てる者は金融資産を増やし、一方で持たざる者の貧困の度合いは増している。そんな二極化の状況が垣間見える調査結果だ。


クローズアップされる安楽死問題

現在イタリアでは、安楽死問題がクローズアップされている。発端は、筋ジストロフィーで寝たきりの状態が続くウエルビー氏がイタリア共和国大統領ナポリターノ氏に宛てた手紙。”科学リサーチの自由を求めるルカ・コショーニ協会Associazione di Luca Coscioni per la liberta' di ricerca scientifica”代表の一人でもあるウエルビー氏は手紙の中で、機械で生かされている自らの状況をつづり、イタリアでは禁止されている安楽死を合法化するよう政治と法律の場に訴えたのだ。
この手紙に対しナポリターノ大統領は「あなたの痛ましい苦しみのメッセージを心からの共感をもって受け取りました」と返事を出し、倫理的に非常に複雑なテーマ及び内容を慎重に考える機会であると述べた。

イタリアの法律では、安楽死は故意の殺人と同様の基準で扱われている。また、生命を尊ぶカトリック教会の影響が強いため、安楽死に対しては消極的にならざるを得ない状況もある。実際、今回のウエルビー氏の手紙を受けてヴァチカン市国の健康大臣は「生命を守ることが教会の中心的役割である」とコメントし、カトリックを信じる国会議員たちに議会内で一貫性をもってカトリックの考えを表明するよう訴えた。
ちなみに、イタリア人の58%が”安楽死に賛成”というデータもある。そのうち”教会には全く通わない”人は80%が安楽死に賛成。一方、”教会に週に1回以上教会に通う”人で安楽死に肯定的な人は35%にとどまっている。

ナポリターノ大統領が言うように決してすぐに答えが出る議論ではないが、ウエルビー氏は政治家や法律家だけでなく一般市民の間にも一石を投じたことは確かだ。

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