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2005/9/30

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


第二四半期の失業率7.5%
25年来の最低値に 

イタリア経済が減速し、景気回復の見通しが不透明な中、2005年第二四半期の失業率が前年同期に比べ0.4%低下し「7.5%」を記録したという報告がISTATより発表され注目を集めている。この数値は1980年以降、最も低い失業率を示しものだ。
同時期、イタリアの就業者数は前年比1%増で21万3千名増加し総就業者数は2265万1千名と、史上最高値を記録した。この結果、15歳から64歳の就業率は前年比0.2%増の57.5%となった。とはいえ労働市場の南北格差は歴然としており、北イタリアでは、17万8千名就業者数が増加し、失業率が4.0%に低下したのに対し、南イタリアは就業者数の増加は1万7千名のみ。特に南イタリアでは女性を中心に『求職』活動自体を放棄する現象が強まっている。

ISTATでは、就業者数増加の理由として「外国人労働者の増加」をあげている。また、最近の労働法の一部改正によって、『期限付き労働契約』枠が緩和されたことも『就業者数』増加を助けたとしている。就業者数を業種別にみると、外国人労働者の多い、建設業が前年比5.6%増、サービス業同1.0%増となっており、外国人労働者の正規雇用化が就業率増加の原因という上記分析を裏付ける結果を示している。


イタリアの国際競争力第47位
税制面では世界114位(WEFレポート)


このほど世界経済フォーラムWEF(World Economic Forum:本部スイスのジュネーブ)が発表した「国際競争力レポート」(Global Competivenes Reports)によると、イタリアは、調査対象となった世界117ケ国中、総合力で47位というランキングとなった。これは、統計データによる評価項目に加え、世界の1万1千名に上る企業経営者や企業管理職にインタービュした結果を総合評価したもの。

ランキング第1位はフィンランド、2位米国、3位スウェーデン、4位デンマーク、5位台湾、6位シンガポール、7位アイスランド。日本は12位。ヨーロッパでは、オランダ11位、イギリス13位、ドイツが15位。なお中国は49位。

イタリアでランキング評価の最も低かった項目は「税制」で117ケ国中114位。『官僚システム』も同112位。「給与の柔軟性」109位。「雇用・解雇の手続き」108位。「組織的犯罪による企業経営コスト」103位。機能性の低い『役所』システムや労働市場の硬直性などの問題点が改めて指摘されている。


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産業動向 INDUSTRY


アパレルの日本への輸出 15%増
メンズファッションが急成長

ISTATの速報によると2005年1月ー6月期におけるイタリアから日本へのアパレル製品輸出が前年同期比15%と増加した。特に、伸びの著しいのはメンズファッションで同22%増。40歳前後の比較的高所得でスタイルにこだわりを持つ男性がイタリアン・メンズファッション流行のけん引役となっているようだ。
主流となるレディスものも順調で、同期の輸出額は3億7100万ユーロで前年比14.7%。バッグなど皮革製品も好調で同11.6%。

業界では、大手ブランドを中心とした日本市場での直営ショップ開店など大幅投資の成果が日本の景気回復とともに功績をあげ、イタリアファッション製品の輸出も大幅に増加するとの期待が強まっている。


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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


ミラノの女性ファッション週間、開幕

ミラノのモーダ・ドンナmoda donna(女性ファッション週間)が9月24日から始まる。241のコレクション発表、95のファッションショー、200の関連イベントが予定されており、2006年春夏がいったいどのような装いになるのか、10月2日までの約1週間、世界中の注目がミラノに集まる。

今回は、いつにも増してにぎやかなイベントが目白押しだ。開幕直後の25日は、日曜日にもかかわらずミラノの800の店舗が営業。ブレラ地区のお店は、”ブレラ・イン・ファッション”と題し、10月1日の土曜日は深夜12時まで営業する。ミラノ中心地クローチェ・ロッサ通りに設置された大型スクリーンでは新作コレクションの映像が映し出される。さらに、各ブランドも工夫をこらす。宝石店ダミアーニDamianiを訪れれば、好きな宝石を一つ身に付けて写真をとってもらうことができるし、26日にルイ・ヴィトンLuis Vuittonのお店に行けば、買物をしなくてもシャンパンを飲むことができる。子供連れのお母さんにはマンゾーニ通りのシモネッタSimonettaがおすすめ。ケーキやお菓子などが用意され、子供の誕生日パーティーのような雰囲気で迎えてくれる。エンポリオ・アルマーニEmporio Armaniはモード写真展を開催。20周年を迎えるドルチェ&ガッバーナDolce & Gabbanaは、かつての映画館を改造した新しいイベント会場をお披露目予定だ。

有名なブランド通り、モンテ・ナポレオーネ通りを歩けば、ファッションモデルとおぼしき女性たちが闊歩するミラノのモーダ・ドンナ。今回はよりオープンで華やいだ雰囲気の一週間になりそうだ。


大卒者の厳しい状況


学士を取得したばかりの大卒者のことをイタリア語ではネオ・ラウレアートneo laureatoと呼ぶ。大学に入ればほとんど問題なく学士号を取得できる日本とは違い、イタリアの大学では必要な試験を経た上でなければ得られず、決して容易ではない。今年イタリアの大学を出るネオ・ラウレアートの数はおよそ15万3千人だ。

イタリアの43大学が連合して作る協会Almalaureaの最近の調べによると、学士号取得後1年以内に仕事を見つけた人の割合は54.2%(男性59%、女性51%)で、2年前と比べて2.7%減少している。節約傾向にあるイタリアの企業が、学士号取得者よりも高卒あるいは大学の短期コースを出た人(ディプロマートdiplomato)を採用する方向にあり、2005年に企業などに採用された64万8千人のうち、学士取得者はわずか5万7千人だった。
専攻別に見ると、工学部卒業者は比較的容易に仕事を見つけることができ(76.1%が学士取得から1年以内)、一方で文系が苦戦している。では、大卒者の初任給は?と言うと、税引き後の月給が平均986ユーロ(男性1,108ユーロ、女性883ユーロ)。最も支払いが良いのは化学関連企業となっている。

イタリア北部よりも南部の方が大卒者の就職は厳しく、1年以内に仕事を見つけることが出来た人の割合は41%にとどまる。そのため、特に優秀な若者ほど職を求めて北へ向かう傾向にあり、この5年間で20万人が地元を離れた。うち37%が卒業試験で最高得点(110点+賛辞)、43.9%が100〜109点を取った人達だという。
学士取得後も決して前途洋々とは言えない現在。優秀な若者が活躍できる状況が早く戻ってきてほしいものだ。

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