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2005/4/01

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


民営化への公的資産の売却額
イタリア、EU諸国で第二位に

IRIとEni財団発行のニュースレター「民営化バロメーター」Privatization Barometerによると、EU諸国における大規模な民営化は1990年代に終わったものの、第二の民営化の波が始まりつつあるようだ。

2004年に、欧州連合内で中央あるいは地方政府により民間に売却された公的資産は全体で80案件にのぼり、売却額は550億ユーロにのぼり、前年比52%の増加を記録した。

国別では、2004年の民営化総額の第一位はフランスで、165億8700万ユーロ。第二はイタリアで132億9900万ユーロ。3位ドイツで132億8800万。4位はポーランド。5位フィンランド21億ユーロ。 4位のポーランドは東ヨーロッパにおける民営化のリーダー国とはなっているが、規模は23億ユーロと仏、伊、独の規模には遠く及ばない。
民営化案件で金額として第一位はイタリアのENEL Spa(電力)の19.60%売却による76億ユーロ。フランスのFrance Telecom(電気通信)10.85%売却による50億ユーロ。独Gagfan(金融)の100%売却で36億ユーロ。

この第二の「民営化」推進の原因は、第一にヨーロッパ主要国の国家財政悪化により、マーストリット条約で定められた財政赤字率を維持するために公的資産の売却が必要となっていること。第二は株式市場の再活発化であり、公的資産の株式市場を介しての売却は、全売却額の57%に達している。


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産業動向 INDUSTRY


国鉄主要駅 「全面リニューアル」ラッシュに
ミラノ中央駅も総額1億ユーロ強の工事開始

国鉄主要駅の駅舎改修を行うグランデ・スタツィオーニGrande Stazioni社(イタリア国鉄FSグループ)によると、ミラノ中央駅、トリノ駅、ならびにナポリ中央駅の3駅の大規模改修工事が総額1億8600万ユーロで落札した。

このうち最も大規模な工事はミラノ中央駅のリニューアルで投資額1億5百万ユーロ。ムッソリーニ時代に建設された現在の中央駅については老朽化が進み、これまでにも改修プロジェクトが検討されてきたが、文化人や建築家からの「歴史的建築物保存」を求める反対運動も強く実現が遅れていた。ミラノ中央駅工事は、2005年5月末には開始し、2年半で近代的な商業設備等を備えたターミナル駅に生まれ変わることになる。

イタリア国鉄では、数年前に完了し好評を得ているローマ・テルミニ駅全面リニューアル工事をパイロットプロジェクトとし、イタリア国内あわせて13駅の「近代化」工事を企画している。今回、ミラノ、ナポリ、トリノと三大主要駅の入札工事が正式決定したことで、近々に、ジェノバ、ヴェネツイア、ボローニャ、フィレンツエ、バーリ、パレルモなど代表的な駅の改修工事がスタートする予定だ。


国営放送RAI 記録的な収益
視聴率・広告収入上昇率、大きく改善


国営テレビ局RAIの2004年の業績が好調で、2004年の純利益が1億1300万ユーロと記録的収益となったことが明らかとなった。
RAIの純利益は2001年に大きく減少し、わずか400万ユーロ、2002年も500万ユーロと低迷したが、2003年に2400万ユーロと持ち直し、2004年には、RAIの歴史上はじめて1億ユーロの大台を上回ったもの。

RAI好調の原因としては、人気タレントによるクイズ番組の大ヒットなどで視聴率が大幅にアップしたことで、トータルシェアは46.8%とライバルのメディアセットMediasetの42.28%を上回った。そのため広告収入も快調で、RAIのテレビ広告収入増加率は10%増で、メディアセットは同9.1%増を上回っている。
同局では、番組の質の向上、ローマとミラノの2大製作センター制度の導入による合理化等を業績改善の理由としている。

なお、2004年にはアテネ・オリンピックとサッカーのヨーロッパリーグという2大スポーツイベントがあり、約1億7000万ユーロの出費があったものの、仮にこの2大イベントによる出費がなかった場合は、2004年の収益は1億7300万ユーロに達するというシミュレーションも発表している。
RAIでは、現在、地上デジタル放送をサルデニアなどで試験放送を実施しており、早ければ2006年には本格的放送がはじまる。

RAIは、コアビジネスのテレビとラジオ放送を行うRAI SPA とグループ会社RAI GRUPPOで構成されている。 前者の2004年の収入は27億9900万ユーロで、前年比5.7%増。グループ会社は同30億強ユーロで、前年比6.3%増。


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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


追悼・ローマ法王ジョヴァンニ・パオロ2世

今月4月2日21時37分、ローマ法王ジョヴァンニ・パオロ2世が亡くなった。1978年、455年ぶりのイタリア人ではない法王として選出されたポーランド出身のジョヴァンニ・パオロ2世。58歳という若さで法王の座についた彼は、異なる民族、文化、宗教との対話を大切にし、日本を含め世界130カ国を訪問、トータル100万キロを超える旅を行った。26年6ヶ月という在位期間は歴代3番目の長さ、最初のミレニアムを迎えた法王でもあった。

容態悪化が伝えられて以降、世界各国からの信者がヴァチカンのサン・ピエトロ広場まで続々と集まり始めた。2日に亡くなった時には主要テレビ局すべてが特別報道に切り替わり、翌日からは追悼番組が次々と組まれた。法衣を着てスキーをするスポーツ好きな一面、ポーランドの子供たちと楽しそうに会話する様子、自分を狙撃した犯人との対話、シチリアのアグリジェントでのマフィア撲滅の説法、そして世界各地で平和を訴える姿・・・。狙撃による怪我やパーキンソン病などの病と戦いながら、84歳で亡くなる直前まで法王としての仕事をまっとうしたジョヴァンニ・パオロ2世に対して、否定的な見解は全く聞かれなかった。

4月8日に行われた葬儀には、ブッシュ大統領夫妻、チャールズ皇太子、イラン・カタミ大統領など世界各国の代表約200人が参列、さらに300万人以上という信者が集まった。「前例のないイベント」(ローマ市長)のため、ローマ市内の学校、オフィスは休みとなり、交通は閉鎖された。内務省・国防省が陸・海・空から警備を固め、国の災害救助隊員5,000人、ローマ市役所職員3,000人、ボーイスカウト2,000人の計1万人がボランティアとして活動した。驚くべきことに、葬儀後2時間以内に町の清掃は終了し、250トンのゴミが集められたという。このローマ市及び内務省・国防省の対応には、チャンピ・イタリア大統領だけでなく各国首脳から賛辞が送られた。

次の法王を決めるコンクラーヴェは18日。追悼ムード冷めやらぬうちから、次期法王候補の名前が挙がっている。願わくば、イラク戦争開戦時に力強く平和を訴えることができたジョヴァンニ・パオロ2世の意志を継ぐ人物であってほしい。


携帯電話大好きイタリア人。
インターネット普及率もアップ


日本では電車内で携帯電話をマナーモードにするのが当たり前だが、イタリアはおおらかだ。電車内ではにぎやかに携帯音が鳴り、周囲に会話内容がわかってしまうことなどおかまいなしに大きな声で話す。携帯にイヤホンをとりつけて道を歩きながら話をしている人もよく見かける。クリスマス、復活祭など大切な日には友達同士の"おめでとう"メッセージのやり取りは欠かせない。

もはや切っても切れない関係にあるとも言えるイタリア人と携帯電話。そんな関係を裏付けるデータが欧州連合統計局Eurostatから発表された。今年2月に発表された2003年レポートによると、イタリアの携帯電話普及率は96.4%(人口100人が96.4台の携帯を所有)で、EU加盟25カ国中ルクセンブルグ、スエーデンに次いで第3位。携帯電話契約数トータルは5,590万件で、増加率は年間5.5%になる。逆に固定電話は減少傾向にあり、契約数は2,650万件ともはや携帯電話の半分以下となっている。

また、今までは遅れをとっていたインターネット普及率でも、新規加盟国を除くEU15カ国中イタリアは第8位と順位を上げ、15カ国の平均普及率41%をわずかに超えた(42%)。特に2002年から2003年にかけて高速通信ブロードバンドの普及率が2.8%から6.1%と大幅に伸びており(EU15カ国では4.5%から7.6%の成長)、インターネット後進国から脱却しつつあるようだ。

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