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2004/10/01

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


就業率 前年並みを維持
地域別、業種別に明暗

このほどイタリア統計局 ISTATが2004年第二四半期の雇用状況のデータを発表した。 それによると、イタリアの経済状況が全体的に苦しい中、イタリア全体の就業率は57.5%で前年同期比0.2%の微増を記録していることがあきらかとなった。失業率はイタリア全体では8.1%。地域別では、北イタリア 4.0%、中部イタリア6.0%、南イタリア15.9%。南イタリアの失業率は前年同期の16.4%から1.4%低下している。

とはいえ、業種別に明暗はわかれている。たとえば、ロンバルディア州の場合、州全体としてはこの1年間で就業者数はトータルで28000名増加したものの、金属機械ならびに繊維産業は構造不況で操業停止となる企業も少なくなく、その結果就業状況が極めて悪化している。
また、就業率維持の原因の一つとして、外国人移民に対しこの時期に労働許可証が相当数授与されたこと、加えて、これまで認められていなかった「期限付き雇用形態」が正式に導入されたことなどを指摘する分析もある。


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産業動向 INDUSTRY


経団連「青年経営者部会」の市民意識調査
政治家、経営者の行動規範への不信感鮮明に

イタリア経団連Confindustriaの「青年経営者部会」で、経営者、政治家などの行動規範に関する興味深い調査結果が発表された。同調査の目的はイタリア社会でリーダー階級としての役割を持つ人々が倫理的規範にあった行動をしているか否かを、一般市民がどのように評価しているかを明らかにすること。大手食品メーカー、パルマラットの巨額粉飾決算など企業行動倫理に関して批判が高まる中、二代目、三代目の経営者の集まりである同部会が、専門調査機関ISPOに依頼して実施したものだ。

道徳的行動規範の観点から最も評価の低かったのは、「政治家」であり、次に「企業経営者」「地方自治体上級管理職」、「民間企業の経営幹部」「ジャーナリスト」「自由業専門職」の順となった。
評価内容は非常に厳しいものがあり、調査回答者の70%が、政治家の行動規範が道徳的倫理にあっていないと判断しており、肯定的評価はわずか15%に過ぎなかった。同様に企業経営者に対する評価にも厳しく、61%が、経営者の倫理性に不信を抱いており、肯定的評価は22%であった。


「バール」でのエスプレッソ消費年々低下
消費不況の影響か、ライフスタイルの変化か


このほどミラノで開催されたコーヒー業界専門誌Mixerと業界団体Fipe-Confcommercioの会議で、この15年間にイタリアの「バール」(コーヒースタンド)におけるエスプレッソ・コーヒーの消費が25%減少し、特にこの2年間でエスプレッソの売上は11%も減少したことが報告された。この「エスプレッソ離れ」傾向に危機意識を強めた同業界では、全国700社にのぼるコーヒー焙煎会社が10%の値下げをすればバールにおけるエスプレッソ価格を5%値下げすると声明している。

現在イタリア全国のバールの総軒数は24万軒、年間のエスプレッソ・コーヒーの売上は140億杯にのぼる。
全国の「バール」全体の総売上高は170億ユーロで2004年は前年比2.5%減と推定されているが、そのうち、エスプレッソの売上は売上高全体の31% 、総利益の34%を占めている。一方、1990年代にはエスプレッソ売上が売上全体の50%を占めており、コーヒーのウエイトが年々下がっていることが検証されている。また、近年、バールでは、アルコール飲料類の売上も低下し、逆に、皿料理やパニーニ(サンドイッチ類)、軽食類の売上が増加している。
エスプレッソの料金は、北イタリアでは平均して0.87ユーロ、中部で0.77ユーロ、南イタリアで0.70ユーロと地域差も大きい。

イタリア食文化のシンボルともいわれるエスプレッソ。バールでの売上減少は、オフィスや家庭でのコーヒーマシンの普及によるものか、ライフスタイル全体の変化、あるいは消費不況の中で価格が影響しているのか、同業界では問いかけが行われている。


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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


シチリアへ1,000人以上の不法入国者上陸

先月9月末から10月初頭にかけ、リビアから出た船が次々とシチリアのランペドゥーサ島へ渡ってきた。乗っているのはイタリアへの不法入国を試みるリビアや近隣の国々、あるいはイラク等からの人たち。10月1日から3日までの3日間で1,257人がランペドゥーサ島へたどり着いた。

他のヨーロッパ各国と比べ、移民に対して”やさしい”国というイメージがあるイタリア。過去にはアルバニアからの難民が大量に押し寄せたことがある。しかし、ピサヌ内相は「不法入国者に対しては厳しい姿勢でのぞむ」として、ランペドゥーサ島にたどりついた人たちを即座にリビアへと空路帰還させた。

内務省の統計によると、海からの不法入国を試みた者の数は、2002年に23,719人を記録した後、2003年には14,331人へと減少。2004年は9月半ば時点で9,464人で、前年同期比わずかながら減っている。理由のひとつとして、イタリア政府が2003年7月にリビア政府と不法入国者対策を練り、リビアは同国沿岸から船を出しイタリアへ不法入国をはかった者を引き取るよう決められたことが挙げられる。しかし、今月5日からイタリア、マルタを中心に英国、スロヴェニア、ポルトガルの協力で地中海沿岸コントロールが始まることなどから、その前にイタリア入国を試みようとした者が多かったようだ。

内務省の統計によると、海からの不法入国を試みた者の数は、2002年に23,719人を記録した後、2003年には14,331人へと減少。2004年は9月半ば時点で9,464人で、前年同期比わずかながら減っている。理由のひとつとして、イタリア政府が2003年7月にリビア政府と不法入国者対策を練り、リビアは同国沿岸から船を出しイタリアへ不法入国をはかった者を引き取るよう決められたことが挙げられる。しかし、今月5日からイタリア、マルタを中心に英国、スロヴェニア、ポルトガルの協力で地中海沿岸コントロールが始まることなどから、その前にイタリア入国を試みようとした者が多かったようだ。

今回の即強制帰還という政府の対応に、国境なき医師団など人道主義団体からは「戦争から逃れてきた者も多く、何の保証もないままリビアに強制送還するのは国際法違反だ」といった批判が起こっている。


”二人のシモーナ”解放される


先月9月7日からイラクで拘束されていた二人のイタリア人女性、シモーナ・トッレッタさんとシモーナ・パーリさんが28日に解放された。二人はイタリアのNGO組織「バグダッドへの架け橋」の一員として、学校の復興などイラクの悲惨な状況に置かれた人たちを助けるために働いていた。

イラクで活動しているイタリアのNGO組織は11団体あり、約20名のイタリア人が現地で働いている。バグダッドでは「バグダッドへの架け橋」とIntersos、Icsの3団体が一つの事務所を共有し、地元民のための仕事に従事している。

二人のシモーナが拘束された直後から、二人の出身地であるローマやリミニだけでなく、ナポリ、ジェノヴァ、ピサなどイタリア各地で解放を願う集会などが行われた。チャンピ大統領も二人の勇気ある女性の無事を願い、解放を呼びかける声明を発表した。

拘束した側は彼女たちをアメリカのスパイと誤解していたと伝えられている。また、解放には身代金が支払われたと憶測されているが、いずれにせよ、21日間の拘束の後に無事に解放されイタリアに帰国した二人のシモーナを、多くのイタリア人が歓喜して迎えた。ローマのカンピドーリオ広場には、ローマ市長が「解放されたら取り外す」として、二人のシモーナと、同時に拘束されたイラク人ボランティア二人の写真を掲げていたが、シモーナ・トッレッタさん自身の手で取り外された。

しかし同時に、今までに人質となって殺された二人のイタリア人男性のことを振りかえる人たち、また二人のシモーナが帰国直後の会見でイタリア政府に対する感謝を述べなかったことを批判する声もあり、論争も巻き起こっている。ただ、いまだ危険な状況にあるバグダッドに「今すぐ戻りたい」という二人の情熱は称賛に値するだろう。


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