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2003/10/01

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


7月の失業率 昨年より減少し8.3%

9月下旬にISTATが明らかにしたデータによると、この7月、イタリアの失業率は8.3%と、昨年に比べ1%減少した。就業者数は2221万人、一方、失業者数は1999年から毎年下降を続けており、7月には199万人9千人と初めて200万人を下回る値を記録した。昨年同月に比べ、この1年間で231000人の新雇用口が生まれたこととなる。

就業者数増加には、年代別では、50歳―59歳の熟年世代の就業率増加、業種別では、建設業(+2.6%)サービス業(+1.4%)が寄与している。

2003年7月現在、地域別の失業率は、北イタリア:3.6%、中部イタリア:6.3%、南イタリア:16.8%。北イタリアについては、北東部:2.9%、北西部:4.1%。

とはいえ、イタリア経団連Confindustriaなど経済団体は、経済が減速傾向にある中で、失業率についての楽観はできないと冷静な観測を行っている。

イタリアの貿易収支 改善
6ケ月ぶりに黒字に

ISTATが9月末に発表したデータによると、この7月、イタリア貿易収支が6ケ月ぶりに、黒字に戻ったことが明らかとなった。2003年7月の黒字額は27億9200万ユーロで、これは2002年7月の27億9200万ユーロとほぼ同額で、2003年1月―6月期の累積赤字総額16億ユーロを相殺するのに役立っている。年間ベースに直すと、輸出額が25兆5310億ユーロ、輸入額が22兆8120億ユーロ。

内訳をみると、輸出額が上昇したのは、石油製品(+14.4%)と交通・輸送機器(+11.7%)、一方、皮革・皮革製品(-12.7%)、各種製造業(-12.7%)、繊維アパレル(-6.5%)など中小企業を中心とするいわゆるメードインイタリア製品はこの時期もマイナス傾向で、苦戦している。

同じく7月には、欧州連合諸国に対する輸出も1兆1630億ユーロで11ケ月ぶりに、黒字となっている。

貿易収支改善の一因として、ユーロ高の中、国際競争力を維持し市場シエアを守るために、多くの輸出企業が利益率を抑えたためことが指摘されている。

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産業動向 INDUSTRY


電子商取引市場、着実な成長
「旅行」と「保険」が人気

10月2日からミラノ見本市会場で開催されるSMAU国際情報機器見本市を前に、「Eコマース市場白書」がイタリア情報産業協会Assinformより、発表された。

同白書によると、イタリアのEコマース市場は、1999年から2000年にかけて多くの中小企業が新規参入し爆発的なブームとなった後、大半の企業が当市場から撤退。しかしながら、2003年年末には、売上高が12億8200万ユーロと、前年比69.2%増を記録する見込みであり、電子商取引市場がイタリアでも着実に定着しつつあるとしている。

同時に、「利用者」も増加を見せすでに、インターネット利用者の役10%に及んでいる。なおインターネットによるショッピングの売り上げ規模は、フランスや英国と比べて小さいものの、利用者一人当たりの金額は730.3ユーロと少なくなく、2004年には、1,104ユーロに達すると推定されている。

ショッピングの内訳は、旅行関係(ホテル、鉄道、飛行機)16.8%、保険14.4%、コンピュータ(ハード&ソフト)11.1%、食品11.0%、書籍9.7%、洋服6.3%、チケット(劇場、展覧会、コンサートなど)、家電・オーディオ製品(4.6%)、電話関係(3.4%)の順。

利用者の地域別では、ロンバルディア州が、利用者数でイタリア全国の18%、購入額総額で同35%、そして一人当たりの年間購入額が1,405ユーロといずれもトップを占めている。

同レポートでは、現在、イタリアでE-コマースを行っている企業は約7000社。そのうち、業績がよいのは、インターネット販売専門企業ではなく、インターネット販売を、販路の一つとして位置づけている企業と分析している。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


イタリアの大停電、冷凍食品などに損害。
賠償責任は?

先日9月28日の未明、イタリア全土(サルデーニャを除く)が停電状態になった。午前3時過ぎに全国の電力供給がストップ。ミラノのように午前7時までに復旧し、日常生活に支障がなかったところもあるが、中部以南は復旧に手間取り、交通網など影響を受けたところが多くあった。

そして、現在問題になっているのが冷凍食品。長時間の停電で溶けたものが再冷凍されて売られている可能性があり、保健省管轄の不純食品を監視するグループNASがすぐに全国のスーパーなどで冷凍食品の調査を行った。消費者の権利を守る会Codaconsも解凍して傷んだ冷凍食品に気をつけるよう注意を呼びかけている。消費者団体Intesa Consumatoriは、牛乳や冷凍食品など冷蔵庫に保管されていた食べ物を捨てることで受けた損害額は一家族あたり20ユーロと計算している。また、商業者団体Confcommercioによると、バールなどの商店ではトータル1億ユーロの損害を受けた。

その他にも、農家では、牛乳を搾る機械や飼育している鶏などに餌をやる機械が止まってしまったため、数億ユーロの被害を受けたと関係団体が発表。多くの消費者・企業団体が停電による被害額を推計している。 すでにローマで冷凍食品の被害に対する損害賠償を求めて訴訟を起こした人がいる。今のところ電力会社側は、大停電による損害賠償は予測していない、と答えているようだが、この先きっと、原因究明と合わせて賠償責任をめぐる論争が激しくなることはまちがいない。

 

イタリアの若年世代、「友情が大事」

イタリアは“家族の絆が強い国”というイメージがあるが、最近はむしろ“友情”が大事になってきているようだ。ヴェローナ大学がこのたび、イタリアの18歳から34歳までの若年層600名とその両親を対象に、友情に関する調査を行った。統計によると、この世代の若者たちは自分の自由になる時間の28%を友達と一緒に過ごしており、家族(21.4%)、恋人(25.1%)、あるいは一人で過ごす(16.8%)時間を上回った。逆に、両親は友情に対して大きな価値を与えていない。77%の息子達が“友情は大事である”とこたえているのに対し、父親は28%のみ。同様に、71%の娘達に対して、母親は37%しか友情が大切だと思っていない。

友達の数は年齢や環境などによって変わってくる。学生は平均で12人、働いている人は9人、失業者は6人の友人を持っている。また、女性(71%)よりも男性(77%)の方が友情に価値を見出している。“友情とは何か”と言えば、86%が“ありのままの自分を受け入れてくれる”と答えた他、“困った時に悩みを聞いてくれる”(78%)、“自由な時間を一緒に過ごす”(84%)。

離婚件数が増加するイタリア。もはや恋人よりも友達の方が支えとなる存在になりつつあるようだ。自由に選ぶことができて、楽しい時間を過ごせ、時には喧嘩もするけれど関係修復も可能。ある意味では現代的な絆を若者達は求めているのかもしれない。


 

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