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2003/09/01

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


7月の公共事業入札 記録的額に
道路公団、国鉄の大型事業が牽引力

2003年の1月から7月までの競争入札額総額が177億で、昨年同期に比べ、大きな伸びをみせていることがこのほどあきらかにされた。特に、7月の1ケ月だけで入札総額が51億ユーロに達しており、近年例のない記録的な数値を示している。

入札総額の強い伸びの最大の原因は、昨年と比べ、ANAS(イタリア道路建設公団)やFS(国鉄)の「大規模事業」が倍増したことにある。具体的な大型事業としては、国鉄主要駅の駅舎リニューアル(5億5700万ユーロ)、サレルノ:レッジョ・カラブリア間高速道路第二区間工事、シチリアのカターニア:シラクサ間道路の改良工事、北部ピエモンテ州のアスティ:クーネオ間道路工事、国鉄関係では、ミラノ:レッコ間の複線工事など。

1月―7月期の内訳を入札主体ごとにみると、市町村がトップで47億ユーロ前年比7.1%増。続いてANASが45億ユーロ、同347.6%増。鉄道が22億ユーロ140%増。一方、減少しているのは、県で12億ユーロ(12.85%減)、保健所、病院10億ユーロ12.8%減。州 13億4300万ユーロ(40.4%減)、大学 2億8200万ユーロ(12%減)。

地域的には、北部の伸びが著しく92億ユーロで昨年同期比41.4%増、南部が66億ユーロで同64%増、一方、中部は19億ユーロで同8.8%増。州別では、ピエモンテ州で、34億ユーロ(303.2%増)、次がロンバルディア州21億ユーロ(9.1%増)、シチリア州は18億ユーロで、87.3%増。

8月、インフレ率急増 2.8%に
ガソリン、ホテル・レストランの価格上昇

8月末に、政府中央統計局ISTATより、8月のインフレ率速報値が発表された。それによると、代表的サンプル都市における8月のインフレ率は、2.8%となり、消費者物価は前月比0.2%増となった。原因としては、第一には、石油価格の新たなる急上昇によるガソリン価格の値上げ、もう一つは、ここ数ケ月間、値上がる一方のホテルやレストランの価格上昇のためである。さらに、今後は食品価格の上昇が加わる見通しである。

消費者物価が上昇する一方で、消費は低迷傾向を示している。ISTATは、6月の小売販売は名目0.2%増、実質2.5%減少という数字を発表している。分野別(名目値)の小売販売をみると、食品は3.1%増となったものの、非食品分野はマイナス1.8%。特に、靴は3.5%減、家庭用品2.6%減、電化製品2.4%減。アパレル製品2.1%減と、あらゆる分野がマイナス値を示している。

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産業動向 INDUSTRY


ミラノ県内の大卒者就職動向調査
「経済学部卒、PCと英語堪能」が人気

ミラノ商工会議所が、このたび、ミラノ県内企業による大卒者採用動向調査結果を発表した。それによると、2003年、イタリア全国の企業全体で、大卒者43612名が雇用される見込みであるが、そのうち、約4名に一名、9553名が、ミラノ県内企業に就職の見通しだ。また、企業が新たに人材を雇用する場合、大学卒者の割合は全国平均で6.5%であるのに対し、ミラノ県の場合は14.7%と際立って高い。大卒者の就職市場がミラノに集中していることが改めて明らかとなった。

ミラノ県内において大卒者を雇用する企業の業種は、銀行と保険業あわせて約50%。ついで、民間メーカーが続く。9553名の専攻学部は、経済・経営学部が4140名でトップ。以下、情報・電気通信(1462名)、電子工学(747名)、パラメディカル(701名)、薬学(388)、機械工学(273)その他工学部(263)文学・哲学(190)化学(190)生物学(163名)の順。

なお、企業が大卒者に望む条件としては、「PC能力」が91.3%で第一位、「英語堪能」が78%で第二位。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


テレビよりも映画や読書
イタリア人のアフターファイブに変化

人生を楽しむことにかけては誰にも負けないイタリア人だが、彼らの夜の過ごし方が変化しつつある。仕事や家事を終えて夜7時以降をどう過ごすか、政府中央統計局Istatが調査した。それによると、テレビを見ると答えたイタリア人が減った一方(1994年96.7%から2000年93.9%)、映画に行く人は62.4%から69.5%に増えた。その他、観劇(17.8%から21.4%へ)やコンサート(24.9%から30.5%へ)、美術館などの展覧会(30.5%から32.8%へ)に行き、読書(47.5%から48.3%へ)をする人も増えている。

Astrademoskopea社の調査でも、テレビの前で無為に時間を過ごすのではなく、多種多様な娯楽に向かうという人たちが最近2年間で25%も増加した。好奇心に満ちた彼らは、仕事以外の趣味を持ち、外に出てスポーツをしたり、討論会などに参加する。ディスコよりもピアノが聞けるラウンジで友人と杯を傾けるのを好む。文学、時事問題に興味を持ち、文化的教養を深めることに情熱を傾ける。同社の全国調査を指揮した社会学者フィンツィ氏は言う。「イタリア人の余暇に対する意識が変わった。80年代、90年代の快楽主義的な傾向から、読書や映画など真面目なことを好むようになってきている。一日を締めくくる夕べのひとときを心地よく過ごすためにどう活用するか、特に社会の一員として他者と共有できるような楽しみが大切になってきている」。

 

生鮮食料品価格、生産者から消費者に届くまでに5倍も上昇

農業食料市場研究所Ismeaの2003年7月の調査で、イタリアの野菜・果物の小売価格は生産者価格から大きくかけ離れていることがわかった。最も増加率の高いのがたまねぎで、その差は約5倍。生産者価格で1キロ当たり0.21ユーロのものが、卸売価格で0.57ユーロ、最終的な小売価格では1.24ユーロになり、499%の増加である。その他、じゃがいもが466%増(0.12ユーロから0.68ユーロ)、レモンが452%増(0.27ユーロから1.49ユーロ)。比較的増加率の低いのが桃で、101%増(0.92ユーロから1.85ユーロ)。この事態を憂慮した農業政策省アレマンノ大臣は、小売価格と合わせて卸売価格も店頭で表示すべきであると提案した。

価格上昇の要因として指摘されているのが、流通段階での多くの中間業者の介入、零細小売店が多い販売構造、いまだ不十分なインフラ網が引き起こす割高な運送コスト、の3点。

消費者団体Intesaconsumatoriは「今後のどんな高速道路運賃値上げにもNOという必要がある」と主張している。 今後の唯一の明るい材料は、光熱費の値下がり。産業エネルギーリサーチ研究所によれば、最近のユーロ高は原油輸入に有利に働いており、電気料金は2004年には下がることが見込まれている。


 

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