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2002/11/01

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


2003年度財政法案: 企業に三十億ユーロの損害

9月20日の閣議で総額200億ユーロ規模の2003年度財政法案が打ち出された。 政府の楽観的経済予測とは裏腹に、国内総生産は伸び悩み(成長率+0.6%)イン フレが昂進(9月期インフレ率2.6%)、累積赤字も増大(対国内総生産比 1.9%)する最悪のシナリオが続き、景気・消費も低迷するなかで、政府の選挙 公約の大型事業や諸改革にも支障をきたす緊縮財政法案となった。 中道右派政権誕生以来、政府との蜜月を続けていたイタリア工業連盟 (Confindustria)だが、ダマート会長はこの財政法案を「企業に30億ユーロ ほどの損害を与える」政策であり、国内企業、金融システムともに危機的な現状 では「デマゴギーに満ちた選択」と指摘、厳しい評価を下した。 財源を制限されながら医療行政を始め財政健全化の様々な義務を課せられる州や 地方自治体も政府の公約する「連邦主義が窒息する」と反発。また労組や市民団 体は、身近な教育や医療予算が大幅な削減対象となることから抗議デモやストラ イキを予定している。

10月26日の下院予算委員会では、個人所得税の免税対象最低額を引き上げたり、 ポルノ商品の製造・販売に対する25%の課税などいくつかの修正が行われたが、 政府は与党内外の批判に対応するため、原案に不足している南伊開発や地方自治 体への援助などを中心にした大型修正案の議会提出を余儀なくされそうだ。

苦境に立つフィアット社

イタリア最大手の民間企業フィアット社が自動車部門の不調で苦境に立たされて いる。一般に乗用車市場は低迷し前年度に比して15%売り上げが減少している が、同社に関しては乗用車の販売不振から今年度9億9千万ユーロの欠損が見込ま れている。

これまでにも緊急増資や経営者交替などで経営打開を図ってきたが、ここへきて 従業員6.500人のCassa Integrazione(所得保障金庫)を利用した就業中断を軸 にした大規模なリストラが実施されることになった。その内AreseとTermini Impreseの二工場の3.500人には職場復帰の保障はなく、工場閉鎖が避けられない 見込みだ。労組は産業・労働界に大きな影響を与える事態として、国の介入・援 助政策を求めている。一方同社の生き残り戦略としてはGMとの提携・吸収が急 速に現実味を帯びてきている。

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産業動向 INDUSTRY


大型ヨット製造で世界のリーダ−格に
船舶ツーリズムも大きな市場を形成 

南イタリア、カンパーニア州のNocerino-Sarneseは、イタリア最大の加工用トマ トの産地として知られる。このたび、国およびカンパーニア州政府により、同ト マト産地の37企業を対象に1億1千八百万ユーロにのぼる投資を行うことが発表 された。

同地域では中小・零細のトマト加工企業が約200社集積し、イタリアの加工用ト マトの50%、ヨーロッパ全体の25%がこの地域でトマト水煮やピューロ類に加工さ れている。年間売上高は約5億ユーロ。季節労働者を含め約2万人の労働者が従 事。しかし工場規模の極端な零細化・細分化、工場設備の遅れ、ヤミ労働など多 くの問題をかかえているため、産地全体の近代化のためにこのたびの施策がとら れることとなったものだ。

同地域に対しては、総額4億4200万ユーロの大規模な農食産物加工業界の高度化 プログラムの実施が予定されており、その一環として実施されるものだ。トマト 産地に続き、第二弾としてはモッツアレッラ・チーズの原料となる「水牛」の飼 育からチーズ加工設備が本プロジェクトの投資対象となる。 同プログラムが完成すると1450名の新しい雇用の場が産出される見込みだ。

南伊カンパーニア州のトマト加工産地に
国と州が大型投資

スポーツをするときには足への負担を軽くし、街を歩くときには装いを一段と ファッショナブルにする、そんな機能的かつおしゃれなマルチ・ユースのスポー ツシューズの売り上げが好調だ。

街では、たとえばスーツとあわせることにより、フォーマルとカジュアルの組み 合わせが「粋」なスタイルを生みだす。一方、カジュアルファッションとあわせ れば、装いの格を一段あげてくれる。ファッショントレンドと蜜に連携し、常に 新しい色、デザイン、素材を提案。価格はものによっては高質の皮靴に勝るとも 劣らないほどで、アーバントレンディファッションに欠かせない要素になってき ている。

このスポーツシューズ、2001年の生産、売り上げは1670万足、4億8千万ユーロ (内、輸出は920万足、2億5千2百万ユーロ)を記録している。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


ヨーロッパで一番醜い鼻はイタリア人の鼻?

先日、ヴェローナでイタリア美容整形外科協会(Sicpre)の会議が開かれた。テー マは「鼻」。

イタリアで鼻の美容整形を希望する人はここ数年毎年5%の割合で増えており、 現在毎年8千人以上のイタリア人が手術を受ける。うち、7〜8割は女性だが、最 近は男性の数も増えているという。
鼻の手術を希望する理由は、ひとえに「鼻が大きすぎること」。専門家によれ ば、鼻が大きいのはとくにトスカーナ地方の顔の特徴で、その特徴的な大きな鼻 は《alla fiorentina》(フィレンツエ風の)と呼ばれたりもする。

鼻を小ぢんまりさせたいと希望する向きにとって数年前まで人気のあったのは 「小さくて、鼻の先がつんと上を向いている」フランス人風の鼻。しかし、これ は一般的に丸くてふっくらしているフランス人の顔には美しくても、イタリア人 に多い面長または台形の顔には適さないことが判明。そこで最近めっぽう人気が あるのはスカンディナヴィア人風の鼻らしい。

さまざまな美容整形手術のうちイタリアでもっとも多いのは胸の美容整形手術で 年間4万1千例(ちなみに女性の豊胸だけでなく、太りすぎの男性が胸を小さくす るものも含む)。後を足の脂肪吸引3万9千例、顔のリフティング1万4千例、おな かの脂肪を取り除く手術1万1千例などが続く。ちなみに鼻の美容整形には最低で も5千ユーロかかるそうだ。

 

5人に1人の子ども・青少年が神経症

イタリアで5人に1人の子ども・青少年(6〜17歳)が何らかの神経症を患っている ことがこのたびピサ大学の精神医学者によって行われた調査の結果明らかになっ た。とくに6〜7歳の子どもの15%が強迫妄想疾患、8、12、17歳の21%が神経症 を患っていることがわかった。 強迫妄想疾患は、顔や手を頻繁に洗いたがる、あるものが特定の場にないと不安 になる、たんすの中を常に必要以上に几帳面に整理整頓する、いつも同じ靴・ シャツなどを身に着けたがる、などが主な症状。一方神経症は対人恐怖症、公衆 トイレを使えない、虫・動物・歯医者など、特定のものを目にしたときに大きな 恐怖を感じる、ハイパー・アクティブになる、発汗、めまい、吐き気、動悸がす る、などの症状を有する。

これら神経症を患う子どもが増加している背景として、専門家は「夫婦共働き、 結婚制度の不安定化などの現代のライフスタイルが、子どもの不安定感、不確実 感を高めている」ことをあげている。たとえば共働きでふだん子どもとの接触が 少ない夫婦は、週末、子どもと一緒にいるときに過保護になったり、子どもを過 度にあまやかす傾向があり、子どもの健やかな人格形成を妨げるという。また、 親の精神不安やいらいらが子どもに与える影響も大きいという。

子どもの神経症の防止対策としては、子どもの社会化の促進(学校の課外活動、 クラブ活動への積極的な参加)、たとえ子どもと過ごす時間が少なくても必要以 上の罪悪感にかられることなく、逆に子どもに理解してもらうように努めるこ と、子どものしつけに厳しい親であることを恐れないこと(ノーと言うべきとき にはきちんと言うこと)、親が自らの精神状態を上手に管理し、子どもに不安を 感じさせないこと、などをあげている。





 

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