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2002/09/03

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


インフレ率昂進へ

Istat(国立統計局)によると6月、7月と安定していたインフレ率(2. 2%)が8月に入って各地で昂進(+0.1〜0.3%)傾向をみせ、8月現在 インフレは年率+2.3%を記録した。原因としては、2002年当初の旧リラ からユーロ(イタリア語発音はエウロ)への通貨変換時に便乗値上げが広範に行 われたためと推測されている。

トレモンティ財務相は、緊急インフレ抑制策として公共料金とそれに準ずる諸料 金を半年間据え置くことを提案。対象となる料金は、電気、ガス、水道、鉄道、 航空国内線、郵便、テレビ視聴、自動車保険、電話など。

一方、労組などの推計ではインフレ率は既に4%を超えており、世論調査でも市 民の62%がIstatの発表するインフレ数値の「客観性」を疑問視している。 実際、野菜果物には前年対比で卸価格が減少したものが多いにもかかわらず、小 売価格は軒並み大幅に上昇している。一般家庭の買物のかなりの部分を占める生 鮮食品などの日常品は、Istatの物価指数の動向を測る基礎商品目録上では1 0%ほどのウエイトしか持っていないのも事実。消費者団体などは、根拠のない 価格上昇を抑える施策と同時に、統計値と市民の実感との隔たりを生む原因であ る目録の手直しを求めている。

経済・財政計画凍結

国内総生産が低迷しており、推定成長率が何度も下方修正されてきている。8月 時点での政府予測では2002年度の成長率は+0.9%で、二月時点の+2. 3%から大きく落ち込むことになった。2003年の成長率も当初の+2.9% から+2〜2.3%に修正されている。このため7月にまとめられた経済・財政 計画(2003−2006年)実施には200億ユーロの財政補填措置が避けら れない状況だ。
追加財源としては、脱税者追認措置による歳入100億ユーロのほか、保健医 療・年金分野や各省での歳出抑制効果が見込まれている。

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産業動向 INDUSTRY


手作り手法の“ジェラート”再びブームに
ヨーロッパ伝統的特産品認定マーク取得へ

イタリアの「ジェラート」(アイスクリーム)は、イタリアを代表する人気食品 の一つであるが、大手メーカーの生産する「工業的ジェラート」と、小事業者が 「手工業的」手法でつくる「手作りジェラート」の2種類にわかれており生産額 もほぼ50%ずつ。7月末に、Confartiginatoイタリア手工業企業連合により、 「手作りジェラート」の生産データが発表された。報告によると、2001年3月か ら2002年2月までの売上高は32億ユーロ。総消費量は33万トンで、一人当たりの 年間消費量は約12キロ。全国の店舗数は32000事業所、従事者数は10万人強。

同調査報告では、イタリアの消費者の約50%が、「工業的ジェラート」に比べ 「手作りジェラート」は「より新鮮」で「品質が高い」ということで後者を好ん でいることもあきらかとなっている。

なお、消費量を地域別分布でみると、ロンバルディア州、ピエモンテ州、ヴァ ル・ダオスタ州、そしてエミリア・ロマーニャ州など北部の州で、消費量が多 い。年間消費量の57%が北イタリア、22%が中部イタリア、21%が南イタリアと なっている。なお、ジェラートの種類としては、270種類ものアイスクリームを 一店舗で扱っている店もあるほどバラエティに富んでいるが、人気のベストは、 クリーム、チョコレート、ヘーゼルナッツ、ストロベリーの4種類。

イタリアの手作りジェラートを守り品質を維持するため、同連盟ではヨーロッパ 伝統的特産品認定マーク(STG、Specialita’ tradizionale garantita)取得を EUに申請している。また、手作りジェラートの食材、および生産手法に関する 「生産規律」を設ける予定だ。

家庭用キッチン、厨房設備の輸出好調
2002年上半期 前年比12.3%増

2002年前半期のシステムキッチン、厨房設備、キッチン組み込み用電化製品など の輸出が好調で、前年同期比12.3%増であることが8月中旬に発表された。 特に、順調なのは、システムキッチンに組み込むレンジ、冷蔵庫、皿洗い機など 電化製品類。輸出先はオーストラリア、アジア、ヨーロッパ、中近東と世界中に 及んでいる。

イタリアのキッチン類の生産は、ヴェネト州、マルケ州、エミリア・ロマーニャ 州の生産産地に集中しており、イタリア全体の生産の70%を占めている。総生産 額は1億4000万ユーロ。

一方、国内市場は停滞しており、国内への納品は、前年同期比2%減。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


長期リフレッシュ休暇制度、イタリアにも上陸 

夏の間ずっとおりていた店のシャッターが開き始め、イタリアの都市に活気が 戻ってくる9月。近年短くなる傾向があるとはいえ、それでも最低2〜3週間はま とまった休みを取れるのは日本人からすればうらやましい限り。それでも「心身 をリフレッシュするには夏休みだけでは足りない!」と、最長一年程度の長期リ フレッシュ休暇をとる人が増えている。

日曜日の「安息日」ならぬ「安息年」。もともとは英米などのアングロサクソン 系の国の習慣であったが、2000年にはイタリアでも法律化され、無給で最長11ヶ 月までの長期休暇を取る権利が労働者に認められている。もっとも大手多国籍企 業の場合は長期休暇は従業員に与えられる福利厚生のひとつ。インテルの場合、 5年勤続後に二ヵ月、Text100(サンフランシスコ本社のPR会社)は6年勤続後に 三ヶ月の長期休暇をとる権利が与えられる。 

給料が支払われないこと、会社側に補充人員確保などのコストがかかることなど から、まだ制度の利用は多いとはいえない。しかしながら「最近はとくに優秀な 人材に対しては長期休暇を報酬の一つとして与えるケースが増えてきている。ま た、ここのところの景気の悪化も同制度の利用増加への追い風材料」と、ボッ コーニ大学のマッツオレーニ教授。

長期休暇をとる人の多くは、インド、インドネシア、ベトナム、オーストラリア など、異なる文化を持つ地に旅をするという。また、ボランティア活動への参加 もさかんだ。たとえば「国境のない医師団」への応募は世界でフランスに次いで イタリアが一番多い。「何をするかはそう重要ではなく、大切なのは自分のため の時間を見つけること」とはある社会学者の弁。

 

女性の進出、医学界でも 

今日、イタリアでは医学部への進学は女子が男子を生徒数で超える。現在、全国 の医師35万人のうち、三割強の10万8千人が女性であるが、このままでいけば10 年後には女性医師が男性医師の数を上回るものと見られている。60年代には女性 医師は全体の6%しかいなかったことを考えると、目覚しい進歩だ。 女性医師がとくに多いのは産科、小児科、麻酔科、放射線科、など。一方、外 科、泌尿器科は少ない。概してプライベートの生活が犠牲になるような重務は敬 遠される。ヴェニス医師会の調査によれば、それでも女性医師の37%は独身で、 既婚者でも4割近くは子どもがいない(男性医師の場合は既婚者で子どもがいな いのは2割)。また一人当たりの子どもの数は1.2人で、女性全体の平均を下回っ ている。 医学の世界に限らず女性の社会進出にともなう代償は多かれ少なかれつきものと いえるが、女性医師に対する社会からの期待は大きい。「概して女性医師は、ケ アが細かく、患者の声に耳を傾けるので、患者から好まれる。女性医師は医学的 に分類すべき治療ケースとしてではなく、苦しむ一人の人間として患者と接する からだ」と女性医師協会代表のデ・ニコラ氏はいう。今日の医学の大きな課題の 一つとして、「患者の医師間の信頼の回復」をあげた保健省のシルキア大臣も 「女性医師の増加は、医師と患者の関係をより人間的なものにすることに大きく 貢献するだろう」と期待を寄せている。





 

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