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2002/07/01

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


国際通貨基金、イタリアの2002年度国内総生産成長率+1.2%

国際通貨基金が六月に公表したリポートによると、今年のイタリアの国内総生産 成長率は、伊政府の予想(2.3%)を大幅に下回る+1.2%に止まる見込み だ。
また、国内総生産と財政赤字の比率は、政府の推定数0.5%を上回る1.2 5%〜1.5%と予測されている。財政赤字の増大は保健医療行政など公共支出 の予想外の増加が原因とされ、2003年度に比率ゼロを実現するには、今年度 後半から年金をはじめとする公共部門の歳出削減が避けられないとしている。
さらに、リポートは、イタリアの焦眉の課題として、雇用促進(Ocse経済開発協力機構加盟国内で最低の就労率と高い失業率)・累積公的債務総額の対国内 総生産比(統合欧州内で最も高い110%)の改善・減少しつつある生産性向上 の三つを上げている。

国立統計局:インフレ率、5月は微減

国立統計局の発表によると、5月のインフレ率は4月の2.4.%から2.3% に下がった。
医薬品価格の変動による医療費の減少(−1.1%)、居住費、水光熱費の減少 などが要因とされる。
一方、増加した部門は、運輸(+0.6%)、家具家庭用品(+0.5%)、ホ テルなどのサービス業(+0.4%)など。
今年5月までのインフレ率を都市別でみると、ヴェネツィア(+3.1%)、トレント、トリエステ(+3.0%)、ジェノヴァ、アンコーナ、カリアリ(+2.7%)で高率を示し、アオスタ(+1.4%)、カンポバッソ(+1.7%)、ミラノ(+1.8%)などで平均よりも低い率を記録した。

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産業動向 INDUSTRY


防犯用電子システム市場 12%成長
広がる監視テレビ装置の需要

イタリアで防犯用設備・機器類の生産が大きな伸びを示していることが、セキュ リティ機器生産メーカーの集まりであるAssosicurezza の報告によりあきらかと なった。

6月中旬に発表された同報告によると、2001年には、「錠前」、「金庫」から 「防犯扉」、「電子警報装置」など広義の防犯関連機器市場規模は25億4900万 ユーロ。とりわけ、防犯用電子機器は新しい分野ながら、約270の中小企業が従 事し、成長が目覚しく、売上高は6億5000万ユーロで前年比12%の増加を記録し た。近年、防犯用電子システム設置のおかげで金融機関の盗難が減少している一 方で、住宅や商店での盗難や強盗が増加傾向にあるため、需要が広範に広がった ものだ。

なお、防犯機器のトレンドとしては、最近は監視テレビ装置の普及が目覚しく、 以前は、銀行や大手企業のみの利用に限られていたが、現在では、地方自治体か らの需要も増加している。さらに、2002年には現在国会審議中の「プライバシー とセキュリティ」新法が承認される見込みでこの防犯用監視テレビ装置市場は、 大幅に成長するとみられている。また防犯システムの専門家を育成する学科がボ ローニャ大学で設立される予定だ。

ブランドイメージ調査
フェッラーリとバリッラが人気の首位

6月はじめに、イタリア人のブランドイメージに関する二つの調査結果が発表さ れた。

一つは、ミラノのボッコーニ大学ビジネススクールSda Bocconi が行ったもの で、国民に人気のある企業ベストテンを調べたもの。調査は2段階にわけておこ なわれた。まずは、成人千名を対象に電話調査で好ましい企業名を自由にあげて もらい、その中から上位20企業をセレクト。次に、成人三千名に、これら20 企業各社に対する「情感アピール度」、「金融パフォーマンス」、「製品・サー ビスの質」、「企業ビジョン」、「労働環境への配慮」、「社会的責任・環境保 護」の評価を100店満点で採点してもらったものだ。

総合点で最高得点は、Ferrari (86.7) 。第二位は0.1の差でBarilla (パスタ メーカー 86.6)。 第三位、Ferrero (チョコレート84.0), 第四位 Parmalat(牛乳・乳製品81.9), Galbani (チーズ80.9) と食品メーカーが続く。 6位はBenetton(80.2), 7位 Pirelli (タイヤ) 8位Coop (生協) 9位, Cirio (トマト缶詰等) 10位 Omnitel(携帯電話通信業)。なお、分野別では、 「情感アピール度」および「財務パフォーマンス」「ビジョン」「労働環境配 慮」では、Ferrari 社が第一位。一方、「製品・サービスの質」では、 Barilla、そして、「社会的責任・環境保護」ではCoopが、首位となった。

もう一つは、民間コンサルタント会社Valdani & Vicari Associatiが実施した調 査で、「最もクリエーティブ」なブランドとしては、第一位がFIAT、第二位が SONY、第三位がTIM(携帯電話通信業)という結果となった。第5位にも携帯電話 通信のOmnitelが入った。なおこちらの調査では、Barillaは6位で Ferrariは11 位。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


列聖の祝典に30万人

先の6月16日、30度を越える炎天下の中、イタリア中、そして世界中からローマ に人が集まった。その数30万人。イベントの特等席にはダフ屋により200ユーロ の値がつけられ、警察官1000人が出動して警備に当たった。イベントの模様を4 時間にわたり生放映したテレビ番組は51.43%のシェアを記録。これはちなみに ロックコンサートの話ではない。あるカトリックの神父を聖人として認める、バ チカンにおける祝典でのことだ。

カトリックでは生涯を神に委ね、神の意志に従って生きた人、信仰の模範になる ような人を、「聖人」として公に敬う慣習がある。聖人として認められるには、 その人の生涯について綿密な調査が行われる他、その人の死後も、その人に祈る ことにより、例えば不治の病が治癒したというような「奇跡」が起きたというこ とが認められなければならない。

このたび列聖されたのはピオ神父。1887年、イタリア南部のピエトレルチナ生ま れ。1918年に同神父の両手、両足、そしてわき腹にキリストが十字架に貼り付け にされた際に受けた傷同様の傷(聖痕)が現れ、その傷から、亡くなる寸前まで 50年の間毎日コップ一杯ほどの血が流れ続けた。一日二時間の睡眠しかとらずに 祈り続けた生涯であったが、生存中から難病の治癒などの奇跡を数多く起こした という。

イタリアの街中、または人の家や車の中に、マリアやキリスト以外にも、こうし た聖人の像や写真を見かけることが少なくない。技術が進歩して、生活が快適、 便利になった現代でも、人の祈る気持ちには変わりがないようだ。

 

オリーブオイル・バー誕生

このほどワイン・バーならぬオリーブオイル・バーがオープンした。場所はミラ ノ。ここではオリーブオイルは料理のひきたて役ではなく、まさしく主役だ。 「昨今、ぶどうの産地や種類を指定せずに、ただ赤ワインや白ワインをくれ、な どという人はほとんどいない。オリーブオイルも、近い将来そうなる」とは、ワ インとオリーブオイル両方のプロのテイスターの資格を持つオーナーの弁。9月 からはオリーブオイルに関するさまざまな講座も開催する。

オリーブオイル・バーとまではいかなくとも、さまざまな地方の、それぞれこと なった風味を持つオリーブオイルをオーダーされる料理に合わせて供するレスト ランが増えている。たとえば白魚のボイルにはリグーリアのオリーブオイル、ブ ルスケッタにはウンブリアのオリーブオイル、というように。中には店に用意し ているオリーブオイルでは飽き足らず、家からオリーブオイルをビンごと持って きてレストランのオーナーに試食させるというような熱狂的ファンもいるそう。

オリーブオイルはイタリアの食文化の要であると同時に、イタリア農業の主要産 品の一つ。品質によってエキストラ・ヴァージン・オリーブオイル、ヴァージ ン・オリーブオイルなどの分類がある他、特定の原産地でとれたオリーブを材料 に厳しい品質管理のもと製造されたオイルであることを保証するDop (Denominazione di origine protetta原産地保護呼称)オリーブオイルなどが ある。





 

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