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ISAE(経済分析研究所)の報告:イタリアの優先課題
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同研究所は、経済・財務省の管轄下にあり、35年の伝統を持っていた前身の研究機関を、1999年に一新したものである。経済分析報告は、四半期に一度予定されており、今回発表された2002年度、二度目の報告書は通算で12番目に当たる。
研究所は、月ごとに企業と消費者に対して調査を実施し、企業家と家庭の景気に対する信頼度と、ミクロとマクロの経済変動への期待度をはかる。今年、第一四半期は、若干の景気回復傾向が見られたものの、世界経済が米国の需要傾向や中東危機に左右されるなかで、2002年の景気動向に関する楽観的な予測は、修正されることになりそうだ。
毎年四月付の報告では、短期的な景気動向とともに、イタリアの経済サイクルが基盤とする中・長期的な構造問題が取り上げられている。今回は、Brookings Institution ( Washington)の「Setting National Priorities」 をモデルにして、イタリアの優先課題として、「透明性・柔軟性・適宜性」が提起され、現行諸規定の枠組が原因で、各分野で発生している歪みを指摘し、構造的要素が、国の競争力を左右するとしている。
上記の三つを基軸に、次の五つの項目が研究対象に挙げられている:公行政の規律とサービスの質・期限付労働契約の拡大普及・イタリア経済における潜水(闇)経済の存在・合憲的な連邦制の実現状況・小売業の自由化。
ISTAT(国立統計局)の発表によると、2002年第一四半期の国内総生産は0.2%の伸びを示し、前年同期と比較して、0.1%増えているものの、一月から三月までの変動率としては、1997年以来の低い数字を記録した。
時期を同じくして、Fmi(国際通貨基金)も、2002年度のイタリア国内総生産の予測成長率を、1.3%とはじき出した。
2001年最後の三ヶ月に比して、2002年初めの三ヶ月間の投資・消費は、共に冷え込んでおり、家庭の消費は0.2%に落ち込んだ。
マルツァーノ工業相は「夜はまだ続く」(ラ・レプブリカ紙)とし、政府が当初見込んでいた国内総生産2.3%の年成長率を下方修正する可能性を示唆した。


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家計消費支出 10年間の推移発表
電気通信、旅行・外食費が大きく増加
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このほど、経済省より「Relazione Generale sulla Situazione Economica del Paese 2001(イタリア経済動向報告2001)」が発表され、1992年から2001年に至る10年間の家計消費支出推移があきらかとなった。
同報告によると、この10年間にイタリアの家庭では、携帯電話、HI−FI,パソコンなど電気通信関係支出が大きく増加。さらに、ホテルや旅行関係支出、レストランなど外食費が多く増加している一方、食費は10年間で変化がなく、アルコール飲料の支出は減少している。
実際、電気通信費は、92年には94億4100万ユーロであったものが、携帯電話の影響で2001年には、247億4700万リラと2倍半に増加した。
また、余暇・文化関連支出の伸びも大きく92年に390億9100万ユーロであったものが、2001年には513億7100万ユーロと、31%増を記録している。さらに、ホテル・旅行関係支出は、457億7000万ユーロが591億210とやはり30%近い伸びを示している。一方で、書籍・新聞雑誌は、92年の118億ユーロに対し、2001年には122億ユーロ、教育費も53億4400ユーロに対し2001年は61億5000万ユーロと微増におわっている。
食関係では、食費は92年の958億6700万に対し2001年も950億8100万ユーロと10年間でほとんど変化がない。また、アルコール飲料は151億から147億ユーロと減少している。一方、レストランなど外食費は10年前の351億8600万から2001年には455億5200万と増加。
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有機農食品生産 前年比37,8%増
大型流通業にも大きく販路開拓
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イタリアの有機農食品の生産額が大きく伸びていることが6月初頭に発表された市場調査専門機関 Databankのレポートによりあきらかとなった。
同レポートによると、狂牛病など食品の安全性に対する不安が高まる中で、2001年に有機農産物の総生産額は、11億7700万ユーロ、前年比37.8%の伸びを示した。分野別には、野菜果物では、市場の約30%を有機栽培ものが占めるにいたっている。牛乳・乳製品は20.6%、ビスケット類19.3%、果物ジュース類が12.7%、パスタ・米が12.5%。
データバンクでは、有機農食品が大型流通業や大手食品メーカーへの販路拡大、学校給食への供給などで、市場基盤を固めたため、一部の愛好者対象の特別のマーケットから、広範な消費者を対象とする市場へと変容をとげているとしている。特に、大型流通業で取り扱われることになったため、従来型の農食品との価格差も縮まっており、消費者の手の届きやすい価格になっていることで、有機農産物の普及に拍車がかかっているが、一方で、増加する需要に対し、生産が追いつかない傾向を生んでいる。


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このほど政府中央統計局(ISTAT)による2001年度年次報告が発表された。この年
次報告書は経済、労働、消費、ライフスタイルなど、広くイタリアの経済社会の
現状について報告するもの。その結果を、社会学者ドメニコ・デ・マジは「社会
がアメリカ化しつつある」と統括した。
アメリカ化しつつあると判断する材料として、旅行、外食、趣味、コミュニケー
ションなどの分野で消費が増加していること、女性の高学歴化、社会進出(女性
の就業率は1996年の36%から2001年には41%に増加)が進んでいること、などを
あげている。中でもとくに憂慮すべき点として、社会の貧富の差、とくに地理的
な南北の経済・社会格差が広がっていることを指摘している。
南部は北部に比べて平均所得が低い(2000年度の北東部の一世帯あたり平均支出
は2520ユーロ、南部のそれは1857ユーロ)が、とくにコンピューター、インター
ネット、衛星テレビ、新聞の購読などの分野での消費の格差が顕著。さらにボラ
ンティア活動への従事も北部のほうが活発。南部の経済的な停滞はつねに語られ
てきたことであるが、「政治やボランティア活動など、社会への参画まで停滞し
ているのは憂慮すべきことだ」。
一方出生数から死亡数を引いた人口の自然増減は90人増で、人口の増加率はほぼ
0パーセント。「仕事がないか、仕事があったとしても不安定化している。この
ような経済状況では若い人は家を購入できない(ローンを組めない)ので、子ど
もを作らないのは賢明な選択といえよう」。こちらも何かと暗い話が多いよう
で。
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このところミラノの中心地区で歴史的な店の閉鎖が相次いでいる。老舗レストラ
ン、万年筆の店、そして由緒ある家族が通った洋服の一流生地の店。昨今の人々
のライフスタイルの変化に加え、高騰する家賃にビジネスが追いつかないことが
背景にある。もっともこれはミラノだけの現象ではない。フィレンツエの100年
以上の歴史を持つバール、ジャコーザがロベルト・カバッリの店にとって代わら
れたのも記憶に新しい。
町の歴史を長年にわたり形成してきた、町の顔の一部であるともいえるこれらの
歴史的な店をこのまま失ってしまってもいいのか?しまいには通りという通りは
ファッションブランドの店に埋め尽くされ、市民の暮らしにくい町、味わいのな
い町になってしまうのではないだろうか(実際、ミラノのブランドショップが集
中するモンテナポレオーネ通りやスピーガ通りは、店が閉まる夜8時以降、人通
りはほとんどなくなる)。
このような住民の危惧に与し、ミラノ市は歴史的な店に一目でわかる品質ロゴを
設けることを検討、このたび市の文化財委員会に提案した。品質ロゴを設けるこ
とにより歴史的な店の価値、ひいては町の歴史的アイデンティティを再認識する
ことにつなげることがねらい。また市民だけでなく、町を訪れる観光客にもわか
りやすくアピールすることができる。
順調に行けば、秋以降、ロゴの募集コンテストを行い、ロゴ設定が施行される予
定だ。

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