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2002/06/01

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


2001年度国内総生産成長率1.8%増

国立統計局から、21世紀ユーロ時代のイタリアの「健康」状態を診断するIl Rapporto annuale dell'Istat「年報」2001年度版が発表された。「年報」では、同局「統計年鑑」が毎年のデーターの集大成であるのに対して、イタリア国内の主要な経済・社会的現象が分析されている。

2001年度、国内総生産の成長率は+1.8%を示し、欧州主要12ヶ国の平均+1.5%を若干上回るものの、2000年度の成長率+2.9%を大きく下回ることになった。2001年前半期は+2.4%の成長率を記録していたが、後半期は低迷し+1.2%と伸び悩み、最後の三ヶ月は-0.2%と落ち込んだ(因みに1999年度は+1.6%)。 要因としては、1975年以来初めての世界貿易の縮小で輸出が停滞したことと、インフレが予想以上に昂進し、米国テロ事件などの社会的不安も影響し、家庭を中心に国内消費が慎重だったことが上げられている。

2002年は、雇用増大と失業の漸減的解消が進むものの、前年末のマイナス効果が全期に渡って影響を及ぼすと見られており、楽観的な観測でも成長率は+1.4%前後と推定されている。

第八回国勢調査(2001年):製造業・サービス業

十年毎に実施される国勢調査によりイタリア経済の第三次産業化の傾向が再確認された。

事業体数でみると製造業、商業の占める割合は、23.9%、32.2%であり、それぞれ前回の国勢調査(1991年)に比して2.6%、3.4%減少している。一方、その他のサービス産業は36.9%と5.1%の増加を記録した。同時に公的機関の比率も6.1%から7%に増加している。 就労者数でみると、サービス産業が4.8%増加して29.5%を占め、製造業、商業はそれぞれ5.1%, 0.6%減少している。

生産部門において、イタリアの特徴である零細企業の占める比率が、欧州諸国と比して依然として高いことが認められる。 事業体数は四百万(ドイツ三百二十万、英国二百十万)を数えるが、1事業体当たりの平均就業者数は3.6人と少ない。工業部門でも 欧州平均15人に対して8.7人の従業員となっている。 従業員250人を超える大企業は約三千社あり、就労人口の17.5%(従属労働者の27%)を吸収し、付加価値の27.8%を生み出している。

イタリア国内には、また欧州連合の製造業の四分の一、サービス業の五分の一が事業所を有するものの、従業員数ではそれぞれ15%,11%の比率にとどまっている。

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産業動向 INDUSTRY


ものづくり産地の雇用者数 10年間で62000名増加
トレヴィーゾ、モデナの両県が成長の両雄

イタリア各地のものづくり産地において、製造業に従事する雇用者の人数が、この10年間で増加していることが、5月下旬にエディソン財団FONDAZIONE EDISONより発表された。これはISTATイタリア統計局の国勢調査2001の速報データをもとに、物づくり産地で知られる全国の代表的な20の県について1991年と2001年のデータを分析したもの。

同財団の調べでは、繊維アパレル産地については近年、生産の外国移転が進み地域内の雇用者数は減少傾向にあるものの、その他の業種についてはこの10年の間にこれら20県で、製造業雇用者数が合計62000名増加していることがあきらかとなった。イタリア全国の製造業従事者数がこの10年間の間に60万名減少し、製造業離れが進んでいる傾向とは、大きな対比を示している。

調査対象となった20県のうち、製造業従事者数が大きくのびたのは、家具、繊維アパレル、製靴産地の集中しているヴェネト州トレヴィーゾ県で15115名増。また、エミリア・ロマーナ州のタイル産地、機械産業で知られるモデナ県も10374名増加を記録した。さらに、近年、家具および機械産地の活躍が目覚しいイタリア中部マルケ州のペーサロ・ウルビーノ県も6896名増加を記録した。

なお、「水道蛇口」産地を持つノヴァーラ県や、婦人用ストッキング産地で有名なマントーヴァ県では、産地内雇用者数が大きく伸びたため、その他の製造業の減少分をカバーして県全体として、この10年間の雇用者数推移をプラスとしている。

フランチャイシング 好調 前年比5.2%増
大型小売店の成長が顕著

イタリアのフランチャイジング産業が好調な伸びを示している。業界団体Assofranchising が5月末に発表した動向・予測報告では、2002年、同業界の総売上高は前年比5.2%増の134億ユーロに達するものとみられている。

フランチャイズ企業の総数は、2000年560社、2001年598社、そして2002年には625社と、毎年4.5%のペースで増加。一方、加盟店数は2000年に29,488店舗であったものが、2002年には32685店舗に達する見込みだ。なお、総従事者数は、2002年は88,800名の見込みで、8.3%増加した2,001年ののびには届かないようだ。

業種としては、数の上では、サービス業が271社で最も多い。特に成長の著しいのは、大型小売店であり、現在、フランチャイズ方式でネットワークを拡大しているのは、約20社で、加盟店舗数は合計3880店舗。従事者数は15000名。売上高は44億ユーロで、イタリアにおけるフランチャイズ産業の総売上高の約32.8%をしめている。

なお、地域別の分布状況をみると2001年末現在、フランチャイズ形式で展開している企業の71.7%は、北イタリアに集中しており、中部イタリアは19.4%、南部および島部は、5.9%にすぎない。州別では、ロンバルディア州がもっとも多く、219社であり、ヴェネト州71社、エミリア・ロマーナ州およびピエモンテ州が57社、ラツイオ州が53社となっている。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


マンション住まいのもめごと

町の大小に関わらず、イタリアで町中に暮らすとなれば、マンション住まいが常。 しかも、その密度はかなり高く、マンションの部屋の窓から、向かいのマンションの 部屋の内部が見えてしまうほどの距離であることも少なくない。さまざまな生活 様式を持つ個人や家族が、限られた空間の中に生活するとなれば…そう、避けられ ないのが、もめごとである。

イタリアには、全国に百万棟のマンションがあるが、とくに大都市部では、裁判沙汰 の争いに巻き込まれていないマンションはないというほど、もめごとは多い。以 下がいさかいのもっとも一般的な原因だ。

@ パラボラアンテナ:ベランダに取り付けられたパラボラアンテナが景観 を損ねる。
A エアコン:とくに夜、音がうるさい。ベランダに取り付けられたエアコ ンの室外機が景観を損ねる。
B ペット:ペットの禁止されているアパートでペットを飼う
C 洗濯物と日よけ:ベランダで洗濯物を干すことが禁止されているのに洗 濯物を干す。定められた色・モデル以外の日よけをベランダに取り付ける。
D 子どもの遊び:マンションの敷地内で子どもが遊ぶ時間帯や遊びの種 類。

昼食時の午後1時〜4時前後までは、午睡をする人もいることから、子どもが 遊ぶことが禁じられていることが多い。また、ボール遊びなども禁じられてい る。中には子どもが遊ぶことを全面的に禁じるマンションも。

おりしも5〜6月は共益費の決算報告を兼ねたマンションの住民の年次総会の季 節。とかく熱くなることの多いこの総会、専門家は「裁判沙汰にする前にできる だけ良識で問題を解決するように」とアドバイスしている。

 

週末・夜間の出産減少

イタリアの分娩室の様相が、ここ10〜20年で様変わりしている。夜間や週末の出産 がめっきり減る一方で、平日の日中の出産が増加している。もちろんこれは、自然現象では なく、万が一の場合に備えて、病院スタッフが充実している平日の日中に陣痛促進 剤などを使用して、出産を計画誘導するためである。極端なケースでは、昼食時も避けて出 産時間がスケジュールされる。

また帝王切開も増加しており、今日、新生児の三人に1人は、帝王切開で生まれ る。これはヨーロッパ一高い割合。とくに南部カンパーニァ州では、帝王切開は全 出産のなんと51%に及ぶ。専門家によれば、出産時に起こりうるあらゆる問題を 回避するための「防衛手段」として、帝王切開が安易に利用される傾向があるとい う。また私立クリニックでの帝王切開率が、44%(20年前の4倍)と高いのは「医師側 の経済的なもくろみもある」。

医学界内部にも必要以上の人工的な介入は、出産という自然のプロセスに対する暴 挙だと警告を発する向きもある。調査によれば、60年代までは、母体の生物学的な バイオリズムにのっとり、大多数の出産が夜間に集中していたという。実際、自然 出産を経験した母親は、出産に満足する一方で、何らかの形で人工的な出産をした 母親の7〜8割が「自然出産のほうがよかった」という感想を抱いている。

このような中、自然出産専門をうたう公立病院も出てきており、少しずつでは あっても、個人がそれぞれ出産のあり方を選択できるようになりつつあるようだ。





 

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