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2002/05/15

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


累積公的債務の増大と税収減少

イタリア銀行の発表によると、累積公的債務(累積赤字)が昨年一年の間に3.7%増加、今年2月期で1兆3588億3500万ユーロを記録した。昨年2月からの増加額は約480億ユーロ、国民一人当たり850ユーロほどの新たな債務が加算されたことになる。一方、今年1月からの三ヶ月間の歳入は前年の同期に比して7.7%減少した。

野党左翼民主党は早速、政府の「幻想的で基礎の曖昧」な経済政策を批判。それに対して、トレモンティ経済相は「3月期の税収は増大が見込まれており、重要なのは短期のデーターではなくトレンドである」と反論。

しかし、各種国際機関による2002年度イタリア国内総生産の予測成長率は、政府の推定数(2.3%)より遙かに低いものであり(欧州連合+1,4%、経済開発協力機構(Ocse)+1,5%)、予断はゆるされないのも事実だ。

環流する在外資本

トレモンティ経済相の在外資本の「里帰り」政策により、イタリア市民がこれまでに非合法に海外に持ち出した資金の多くが国内に戻ることになりそうだ(受付期限5月15日)。経済省は総額560億ユーロと推計、歳入を補うものと期待している。

もちろん犯罪絡みの資金は除外されており、市民には匿名が保証される代わりに2.5%のペナリティが課税される。

犯罪組織の資金洗浄や不法な金融操作にも利用される海外の税金パラダイス(税制緩和)国への国際的対応が近年硬化し、うま味が無くなったことから、在外の資金が一挙に環流してきているとの観測もある。

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産業動向 INDUSTRY


食品の安全性に関する調査 

5月中旬、イタリア最大の商業者団体Confcommercio が、食品の安全性に関する消費者の意識調査の結果を発表した。

それによると、食品の安全性については、回答者のうち男性78%、女性67%、全体で70%が「信頼感を持っている」と答えて、消費者の食品に対する信頼度はおおむね高いことが明らかとなった。しかし、「食品分野の科学技術の発達により食品の品質が向上しているか」という問いに対しては、「悪化している」が49%、「向上している」28%、「よくわからない、無回答」が17%、「食品に対する影響はない」が6%と、否定的な見方をするものが多い。

なお、食品の安全性については重視するポイントは、「添加物や合成保存料の有無」が43%、「衛生状態」および、「安全性に関する法律」を指摘したのは各25%であった。食品の安全性に関する法律については、イタリアおよびEU(欧州連合)の法律が、「生産者を保護している」が 33%、「生産者と消費者の双方を保護」が31%、で「消費者を保護」は14%のみであった。また、食品の生産から消費までのプロセスの中で最も信頼性の高いのは、「食品流通」に対する評価で66%が肯定的な評価をしている。一方、「農業」は60%、「食品加工業」については、51%という数値であった。一方、食品表示ラベルについては、「役に立つ」とするものは98%にのぼったが、「理解できる」とするのは71%。

EUで導入を検討している食品成分構成の変更を可能とする法律については、回答者の67%が「食生活への脅威」としている。

自動車市場、伊国産車不振シェア32%に。
トヨタ邁進:日本車のシェア10%を越える

イタリアの自動車市場の不振が顕著となっており、5月上旬に発表になった2002年4月の新車販売実数は、191,300台で、昨年同月比の13.4%減を記録した。特に、Fiatなど国産車が苦境に陥っており、Fiat、Alfa Romeo, Lancia 等イタリア国産メーカー全体の販売台数は前年同月比21.7%減の61,405台で市場シェアはわずか32,1%となった。国産車のシェアは10年前(1992年)は43.6%であり、20年前の同59.3%に比べると、この20年間で国産車のシェアは二分の1に激減したこととなる。

一方、外国車のシェアは1988年に初めて60%を越え、2001年には65%を突破し、2002年4月には、67.9%に達している。外国車としては、Ford, Opel, Volkswagen, Renault, Seat が上位を占めている。トヨタは前年同月比30%増の10、540台を記録し、市場シェアは5%を超え、国産・外国車あわせて全体第7位のポジションについた。

なお、2002年4月の日本車の販売台数はトヨタ(上記)、日産4980台、スズキ1470台、ホンダ1210台、三菱1200台、MAZDA470台で合計19,870台。日本勢全体の市場シェアは10%を越えた。韓国車勢のシェアを4%となった。

欧米メーカーでは、この10年間にシェアを伸ばしているのは、OPELで、1982の3.7%が92年に5.8%、2002年には8%に至っている。また、Mercedes、Peugeot, Audi, Bmwなどもシェアをのばしている。 一方、Renault,Volkswagen などはシェアを減少させている。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


ミラノの住民マナー事情

イタリア一洗練された街、ミラノを歩いていると、思わず通りすがりの店のウイン ドウに見とれいってしまうことがしばしば。でもそんなときでも、足元に目を配る のを決して怠ることはできない。なぜなら、いつどこで犬のフンが、あなたの足を 待ち受けているかわからないから…

都市景観の新条例により、ミラノでは、この5月7日以降、犬の散歩中にフンを始末する ための袋とスコップを携帯しない飼い主には、25〜154ユーロの罰金が課せられる こととなった。実際、フンの不始末への苦情は、新聞のミラノ版の読者投書欄の 定番。犬のフンをフンだ経験こそなくても、犬のフンをさけるために狭い歩道を スラロームしなければならなかったり、日々悪臭に悩まされてきた多くのミラノ 市民にとっては、この条例発効は待ちに待った朗報である。

犬の放置フン以外にも、ミラノの住民マナーは一般的に決してよろしいとはいえ ないようだ。先月600人のミラノ市民を対象に14項目にわたって行われた住民マ ナーの調査では、二重駐車はしてはいけないという人は54%、たばこの吸殻の投 げ捨てはしてはいけないという人はわずか60%、また拾った財布からお金をとっ てはいけないという人も68%にとどまった。

専門家は、住民マナーを向上し、住みよい街にするためには、ルール違反者に効果 的に罰を与えるだけでなく、違反者に対して厳しい態度で接する「世間の目」が 必要だとしている。が、概して自分にも他人にも寛容なイタリア人、世間の目に どれだけ期待できることか…。とりあえず犬の放置フンの罰金条例の効果に期待す ることとしよう。

 

子どものキャンパス・バカンスが人気

親元を離れ、スポーツ、自然、アート、音楽、外国語、考古学、など、さまざま なテーマのもとに、子どもたちが集団で過ごす、「キャンパス」と呼ばれる合宿タ イプのバカンスの人気が上昇している。対象年齢は6〜14歳と15〜18歳の2グルー プ。期間は一週間程度で参加費用は500ユーロ前後。

たとえば自然保護団体WWF(世界自然保護基金)が主催する「アドべンチャー・ キャンプ」への参加児童数は、初年度の82年には35人だったのが、昨年は6千人 に増えた。イタリア、または外国も含めた海、森、山などで小屋づくり、探検、 動物観察等を行う。ただしキャンプ参加にはルールがあり、携帯電話の使用およ び親への電話は禁止されている(ただし、親の方から10日間のキャンプ期間中最 高三回まで電話をすることができる)。

現代の子どもたちは、常に「親から監視される」状況の中で生活している。もちろ ん、それは親が好き好んでそのような状況を作っているのではなく、自由に遊べる 空き地や広場のない都会に住む子どもたちは、何をするにも、どこに行くにも、親の 保護を必要とせざるをえないという社会事情がある。このような状況の中、子ど もたちだけで過ごす休暇は、親元から離れる不安を乗り越え、自立心を獲得し、 健全な青年へと成長するためのまたとない機会になるというわけだ。

中にはホームシックにたえられなくなる子どもたちもいるが、そんなときには山 に住む野生のシカをなでたり、夜、シカが鳴く声に耳を澄ませるのが一番の薬だ そうだ。





 

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