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2002/03/15

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


景気減速、2001年のGDP+1.8%

国立統計局(ISTAT)発表の速報値によると、2001年第4四半期の国内総生産(GDP) は、米同時多発テロの影響などで、前四半期と比べ-0.2%、2001年のGDPは年間+1.8% となり、イタリア経済の減速傾向が明らかになった。 これは、2001年の政府見通し+2%を下回るもので、2000年の+2.9%からも大幅に後退 することになった。

また、2001年の単年度財政赤字は、GDP比1.4%で、政府見通しの1.1%を上回った。一 方、累積財政赤字は、国有資産の売却などが功を奏し、2000年のGDP比110.6%から 2001年には109.4%に減少した。ただし、政府見通し107.5%で、2004年には100%以内 にするというのが目標だった。

さようなら、リラ

今年1月の、ユーロ紙幣・硬貨の流通開始から、2ヶ月。リラとの併用期間を終え、法定通 貨としてのリラは、2月28日にその役割を終えた。これにより、イタリア国内の取引き は、名実ともにユーロ建てのみとなる。

使い残したリラの紙幣・硬貨は、今年6月末までは、金融機関及び郵便局で、ユーロに交 換可能だが、それより後は、イタリア銀行(中央銀行)の支店のみで、今後10年間、ユーロへの交換が認めら れている。

イタリア企業のユーロ対応状況に関するミラノ商工会議所の調査によると、回答企 業のうち65%は、既にユーロ移行作業を完了、27%は2ヶ月以内に完了予定、残りの企 業も2〜6ヶ月以内には完了の予定と回答している。昨年10月時点の同様の調査では、 回答企業の10%が、まだ移行作業を開始しておらず、76.6%が作業中、作業完了企業は わずか13.4%にとどまっていた。

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産業動向 INDUSTRY


化粧品市場 2001年業績好調、
前年比5%増

2001年のイタリアにおける化粧品消費市場は好調で、前年比5%増の78億ユーロに達したことが、3月8日からボローニャ見本市会場で開催された化粧品見本市Cosmoprof にて、業界団体UNIPROの年次レポートにより発表された。

報告によると、化粧品流通のチャネルとしては、デパートやスーパなど大手小売が34億6900万ユーロで最も多く、次に、化粧品店が、23億5400万ユーロとなっている。最近の傾向としては、薬局における化粧品販売が伸びていることで、売上高こそ8億6000万ユーロと少ないが、前年比増加率は8.9%にのぼった。

化粧品を種類別にみると、もっとも売上高の多いのは、フェース用化粧品で、市場売り上げ高が約10億ユーロで前年比7.1%増。続いて、口紅などリップ関連が同12.9%増、ボディ用が同5.9%増。逆に増加率の低いのは、ハンド用で同1%増。男性用化粧品が急成長しているのも特色である。

イタリアには、現在約千社の化粧品製造業があり、従事者数は約35000人。国内市場が活況なだけでなく、イタリアの化粧品メーカーの外国進出も盛んになっており、化粧品輸出額では世界第五位の位置を占めている。 輸出先としてはフランスと米国が重要だ。

知名度NO1 ブランドはBARILLA

3月はじめに、ミラノのマーケティング研究所Ricerche Valdani Vical がイタリアにおける消費者のブランド認識度調査の結果を発表した。これは、消費者に最もよく知っている3ブランドをあげてもらい、指摘されたブランドの割合を比較したもの。

最も、認識度の高かったのは、パスタメーカーのBARILLA で34.0%。消費者の3人に一人が、指摘したことになる。第2位が自動車のFIAT(19.6%). 3位は、洗剤メーカーのDASH(7.7%)

4位はファッションのBENETTON(6.8%)、5位はパスタのBUITONI(6.7%)、6位自動車BMW(6.1%),電気メーカーFHILIPS (6.0%), ADDIDAS (5.9%) ,エスプレッソコーヒのLAVAZZA (5.5%).

ベスト30内のブランドを業種別に分析すると、多いのは自動車で、ARFA ROMEO, AUDI, FERRARI, MERCEDES,, FORD, RENAULT,とパスタ・食品類で、AGNESE, DE CECCO, FINDUS, PARMALAT, STAR, COCA COLA など。

なお、日本メーカーで30位以内にあげられたのは、12位のSONY一社で5.4%。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


ピッコロ・ベビーブーム

出生率の低下に悩んでいたイタリアで、ようやく上昇の傾向が見えてきた。1993年以来のことである。ベビーブームと呼ぶにはあまりにかすかな変化だが、約十年来、はじめて出生者数が前年を上回った。

ISTAT(中央統計局)の発表によると、2001年の出生者数は約544.000人と推定され、2000年の出生者数を約1500人上回った。1993年以来ずっと減少が続いたなかで、初めての増加である。女性ひとりあたりの子どもの数は、1999年の1.22人から2001年には1.25人に増えている。

イタリアも長寿国。平均寿命は男性が77歳、女性83歳で、1998年にくらべて一年寿命がのびている。全国を見渡すと一番の長寿地方はマルケ地方(男性78歳、女性84歳)。一方、平均寿命が一番低いのはカンパーニア地方(男性75歳、女性81歳)ということだ。

ともあれ、出生率のかすかな増加があったものの、社会の高齢化が進んでいることも調査の結果確認されている。14歳以下の子ども100人に対し、65歳以上の老年人口は129人である。リグーリア地方では老年人口が多く、239人となっている。ともあれ、出生率が特にのびたのもリグーリア(それでも全国でもっとも出生率が低い)、そしてトスカーナということである。

2001年の死亡者数は544.094人と見られ、前年より16.000人減。移民もあって、人口は1000人あたりにつき2.9人増加している。

 

チリほどの町村

「チリほどの町村」と呼ばれる、ごくごく小さな町を活性化しようという動きがある。人口5000人以下の小さな地方団体が対象である。このような小さな町はイタリア全国で合計5.868ある。

「チリほどの町村」を活性化する法律の実現とキャンペーン「小さくて大きなイタリア」を推進しているのは、左派の下院議員でイタリアの代表的な環境保護団体「レーガンビエンテ」会長のエルメーテ・レアラッチ氏。与党と野党がさまざまの対立をくり返すなかで、この提案だけは政党を越えて幅広い賛同を得ている。

この計画の基本にあるのは、イタリアの地方の町村には、再評価すべき宝物が必ずやある、という考えである。たとえば、山にしがみつくようなマルケ地方の小さな町は、料理人の守護聖人の生まれた町。国際レベルの料理学校をつくって名人シェフを輩出している。

サレルノ県のある町は、昔ながらの魚の網取り漁業を観光の目玉にした。ロープウエーを使って入る町はそれを特徴にしたり、近くでトリュフの採れる町はそれをアピールするなど、それぞれの環境、伝統を生かすというのが基本である。

60年代の地方活性化は、大きな工場を建てて雇用を増やすというものだったが、2000年代の村起こしは、土地の伝統と異質なものを招致するのではなく、もともとある土地の魅力を最大限に生かすことを狙っている。





 

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