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2000/12/01

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


ストライキ減少、賃金微増

イタリアの名物とも言えるストライキが減少していることがわかった。

イタリア国立統計局(ISTAT)が11月28日に発表した労働統計によると、2000年1月か ら10月までのストライキによる労働損失時間は430万時間で、前年同期比で-27.2%と 大幅な減少を記録した。産業別に見ると、輸送業が労働損失時間120万時間で全体の 約28%を占めている。

一方、賃金は微増しており、今年10月の時間当り平均賃金指数は114.3(1995年 =100)で、前月比+0.2%、前年同月比は+1.8%。また直近の12ヶ月では2%の増加と なった。既に賃上げが予定されている労働協約などを加味した2000年の年間予想値は +1.9%。これは、現在のインフレ水準(2.5-3.0%)を下回るが、政府の各種所得減 税策の前倒し導入などにより、実質所得の減少には歯止めがかかっている。

小売り販売、好調

イタリア国立統計局(ISTAT)が11月27日発表したところによると、2000年9月の小売 り販売高総合指数は114(1995年=100)となり、前年同期比+2.9%と大きな伸びをして いることが明らかとなった。また、年初から9月までの小売り販売高の累計値では、 前年同期比+1.5%となった。

9月の総合指数を品目別で見ると、食料品が118.2で前年比+6.5%であるのに対し、非 食料品は111.7、前年比+0.9%で小幅な伸びにとどまった。

また、流通チャンネル別で見ると、大規模店が前年比+6.6%と、中・小規模店の伸び (同+2.1%)を上回った。大規模店の中でも特に大きく成長しているのが、ハード・ ディスカウント(同+11.6%)、スーパー(同+8.2%)。一方、百貨店は同+2.8%の伸び にとどまっており、イタリアの小売業の流通形態が変化している様子がうかがえる。

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産業動向 INDUSTRY


南部青年経営者のフランチャイズ店舗出店促進
3千店舗、3万人雇用ポスト創出

フランチャイズ店舗展開を特色とする大手企業34社の集まりであるコンフインプレーゼ協会Confimpreseは、11月下旬、ミラノで、大規模なフランチャイズ店舗拡大の行動プランを公表した。

今回発表された計画では、同協会の加盟各社全体で約三千の店舗を出店、雇用の場を新に3万人創出する内容となっている。本年発令された通達185条に基づき、国の総合開発機関、Sviluppo Italia では、イタリア南部及び北部の一部地域における若者の起業推進のために総額8兆リラの補助金支出が決まっており、同協会では、補助金予算化のタイミングを活用して大いに若い人材によるフランチャイズ出店を促進しようとするものである。各地の大学10大学でセミナー等を開催し、若者がフランチャイズというツールを用いての独立、という起業シナリオの普及・啓蒙をはかることになっている。

同協会の加盟企業は、Autogrill(大手外食), Benetton Retail(ベネトン小売店), Blockbuster Italia(貸しビデオショップ) , Divani& Divani(ソファー専門店), Gabetti(不動産), McDonald's(ハンバーガー), Galbani(食品)、Pasta World、Barilla(パスタ店),など、各業界を代表する大手フランチャイズ企業。大半が大衆消費財分野の専門店である。

繊維産地プラートの業績
売上高はほぼ維持、利益率はビエッラに軍配

イタリア中部トスカーナ州のプラート繊維産地では、98-99年の不況に耐え、生産量を維持し、売上高の減少をわずかに押さえたものの、収益性については、北イタリア、ピエモンテ州の毛織物産地ビエッラと比べると大きく劣っていることが明らかとなった。

これは、プラートの工業協会と同商工会議所が、プラート地域の企業162社を対象に経営状況を調査した結果。業種は繊維と繊維機械でいずれも中小企業である。企業サンプル調査によれば、99年のこれら162社の売上高は総計で3兆860億リラであり、前年比1.1%マイナス。この値はイタリア繊維業界全体の前年比がマイナス3%であり、特に、競争相手ビエッラ産地の場合は前年比3.8%減なっていることと比べれば良好な数字でとされている。

とはいえ、プラート産地の場合、売上高はほぼ維持したとはいえ、利益については、税引き前利益が、売上高全体で、98年の3.3%が99年には2.2%と減少している。一方、ビエッラの場合は、利益率はプラートに比べ約2倍、98年と比べても率が高くなっているという好対照を示している。

プラートとビエッラ、両産地の差異は、生産管理及び財務管理に由来すると同報告では指摘している。プラート産地の利益率の減少については、一つには、売上高が微減したにもかかわらず、原料やサービス購入量は一定であったこと、第二には、労働コストの上昇が指摘されている。一方、ビエッラでは、労働コストをこの間、減少させている。

なお、99年のプラートの輸出額は、5兆5千億リラ。織物が50%、ニット製品23%、糸10%、布地アパレル9%、その他の繊維製品8%となっている。一方繊維機械については、輸出額は1550億リラ。

2000年おけるプラート産地の売上高は前年並みで落ち着いているとはいえ、利益率に関する問題は残されたままとされている。

 

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


イタリアの大金持ち

「大金持ち」といって、イタリア人がまっ先に思い浮かべる人物といえば、自動車 のフィアット社名誉会長のジャンニ・アニェッリ氏とか、メディアセットなど民間の 大テレビ網をもつ企業家で、政界進出後は首相経験もある野党(中道右派)のリーダ ー格、シルヴィオ・ベルルスコーニ氏などだろう。

ところが、先ほど公表された98年度の個人所得税の長者番付の結果は意外なものだ った。長年、番付の最上位を占めていた両者を楽々と追い越し、断然トップの座に輝 いたのは、デザイナーのジョルジョ・アルマーニ氏(課税所得3216億リラ)。

第二位は、出版のリッツォーリ社、日刊新聞コリエーレ・デッラ・セーラ紙などを抱えるRCSグループ社長のチェーザレ・ロミーティ氏(1536億リラ)、三位はソファーメーカーをもつプーリアの企業家パスクアーレ・ナトゥッツィ氏(667億リラ)、アニェッリ氏、ベルルスコーニ氏は、それぞれ60位(65億)、17位(146億)だった。

多額の契約金で毎年話題を提供するサッカー界に目を向けてみると、サッカー選手 のトップはブラジル人のロナルド(145億)で19位、続いてロベルト・バッジョ(89 億)、パオロ・マルディーニ(74億)、アレッサンドロ・デル・ピエロ(71億)。芸 能界のトップは歌手のエロス・ラマッゾッティ(57億)だった。

イタリアで10億リラの所得を越す億万長者は約四千人とのことだ。 

読み書きのできない大人

伝統的に教育に熱心で就学率の高い日本にくらべ、イタリアで就学率がのびてきた のは比較的近年になっての話だ。読書量にしても、いまだに多数のイタリア人が一年 に一冊本を読むか読まないか、というデータがでている。本を読まない多くの人々の 対極に、ほんの一部の、膨大なる量の本をこなすエリート読者がいるのがイタリアだ。

現在、教育大臣をつとめるトゥッリオ・デ・マウロ氏はもともと著名な言語学者だ が、かねてから「イタリアではまだまだ文盲率が高い」と、イタリア人にとっては耳 にしたくないような指摘を行ってきた。その教育相が、教師の会合の席で、「イタリ ア人の三人に一人は文盲に近く、ほぼ非識字者と言える」、と警告を発した

「イタリアでは義務教育を受けていない人が10%とこれまでいわれてきたが、経済協力開発機構の調査によって、成人イタリア人の三分の一が読み書き・計算が困難であることがわかった。」また、三分の一の人が、読み書きはできても、完全に文字を使いこなせるとは言えないレベルだとのこと。つまり、16歳から65歳のイタリア人の三分の二が、たとえテレビ番組の情報を読むなどの簡単な文章には問題を感じなくても、新聞記事の十行目に達するのにたいへんな苦労をし、なかなか小説の2ページ目にたどり着けないというのだ。

デ・マウロ教育相は、すでにスウェーデンで試みられた、成人再教育を提案している。





 

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