JAPAN-ITALY Business On-line
0 BUSINESS ON-LINEITALY NEWS

NEWS

2000/6/1

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


準国営総合エンジニアリング会社
フィンメカニカ、民営化

イタリア政府の国営企業持ち株会社IRI(産業復興公社)は傘下の総合エンジニアリング会社Finmeccanica株式を放出する。今回の株式放出は、IRI傘下の準国営企業の民営化としては最大規模で、同時に行われる転換社債の発行と合わせ、IRIは約11兆5000億リラを調達する予定。

Finmeccanicaは航空・防衛などを手がける準国営企業で、この4月に独仏スペインによる防衛産業連合EADSとの提携に合意したばかり。現在の資本構成はIRI54%、国庫省28.9%、残り17.1%は既に公開されている。

今回の放出の対象となるのはIRIが保有する同社株式32億株で、全株式の約40%にあたる。このうち12億8千万株が公募の対象で、先に行われたIRIの株主総会で公募価格1.59ユーロと決定された。公募期間は5月29日から6月2日までで、最小販売単位は2500株。株価安定のため、同社株を1年以上保有する一般投資家には優遇策として、100株につき10株(上限750株)を無償で割り当てることとなっている。

同社は、Alenia(航空機、ミサイルなど)、Agusta(ヘリコプター)といったイタリアの重要軍需産業を傘下に収めるため、国庫省は持ち株比率を30%に引き上げ、筆頭株主となる。国庫省保有の株式には、いわゆる「ゴールデン・シェア」として会社解散、合併、分割などの特定事項に対する拒否権や、取締役(4名まで)や監査役の任命権などが付与される。

5月のインフレ率、+2.5%

ISTAT(国立統計局)発表の暫定値によると、5月のインフレ率は前年同期比+2.5%、前月比+0.4%であることが明らかになった。前年比+2.5%は97年1月および99年3月以来の高水準。

5月のインフレ率が高水準となった主因は、依然として続くユーロ安と原油価格の高騰による原材料・燃料の値上がり。分野別に見ると、最も高い上昇を記録したのは、住宅、水道、電気および燃料で前月比+0.9%、前年比+5.6%となっている。

イタリア国内のガソリン販売価格は5月末で無鉛リッターあたり2150リラ、有鉛同2235リラと史上最高値。政府の相次ぐガソリン減税策にもかかわらず、昨年秋からの上昇率は15‐20%にも上る。北イタリア、スイス国境近くの地方では、イタリア国内と比べ15%程度割安なスイスへ越境給油するなどの自衛策が広がっている。

TOP
産業動向 INDUSTRY


主要100業種の中期産業予測
機械金属と大型流通が高い成長

5月下旬、イタリア最大のマーケティング調査会社データバンク社(データバンクレポート参照)が、イタリア産業の主要業種100種について、1999年から2002年にかけて、今後3年間の産業動向予測を発表した。 これによると、主要100業種全体では、この間、年間平均4.3%の成長が予測されている。業種別にみると、世界経済の進展に対応した、ハイテク型、専門化の進度が進んだ業種に高い成長が予測される反面、いわゆる伝統的なメイドインイタリア製品については、わずかの伸びが期待されるにとどまり、イタリア産業の構造が変容しつつある状況が浮木彫りにされている。

売上高に高成長が予想されている業種としては、機械金属関連と、近代型流通業が主流をしめている。 具体的には、大型流通業(非食品)がトップで、99年から2002年の成長率は49.0%、次に、家庭用冷房装置 同33.9%、ソフトウエア・情報化関連31.7%、 建機 30.3%、パン加工機・パスタ加工機 29.8%、食品包装機械 28.5%、 大型流通業(食品)23.8%、産業用ロボット 23.0%、変圧器・減圧器 22.5%、鋼鉄・鋳鉄 22.0%など。

一方、ファッション、食品、家具など「メイドインイタリア製品」だけに限ると、成長率は年平均2.6%。イタリア経済全体にしめる、これら「メイドインイタリア製品」のウエイトは、1998年には23%であったものが、2002年には21.5%へ減少する見込みだ。具体的には、皮なめし、ウール地、化学繊維、ニット製品、シルク地、紳士スーツ、ソファ類などの業種は成長が期待されるものの、コットン製糸、婦人テイラースーツ、サングラス、ゴールドジュエリー、家具では、大型家電、タイル類、食品では、チーズ、ビスケット、スプマンテ、チョコレート・カカオ製品などは、成熟業種として、低成長と予測されている。

廃棄物リサイクル工業 10兆リラ規模に
しかし、素材は国外からの輸入に依存

ミラノのボッコ―ニ大学内環境産業研究所及び、CONAI(イタリア包装業協同組合)の共同研究による「イタリアにおけるリサイクル産業」報告書によると、分別ゴミ収集は他の先進諸国と比べ遅れているものの、廃棄物リサイクル産業規模はあわせて年間10兆リラと、ヨーロッパでもリーダー格にあることが明らかとなった。

同調査によれば、製鉄、アルミ、紙、木製品、プラスティック、ガラスなど主要リサイクル素材6品目については、イタリアで「再生産」の率が非常に高い。鉄については、イタリア製のものは、58.6%、紙49.9%、木材66.7%、プラスチック11.1%、ガラス34.4%。

リサイクル工業が進んでいるとはいっても、その素材のうち、国内で供給されるのは35-45%にすぎず、大半は、分別収集の先進国ドイツなど国外からの輸入に頼っているのが現状である。 なお、分別収集も、最近急スピードで普及しており、プラスチック包装ゴミ収集協同組合の調べではプラスチックパッケージの分別ゴミ収集量は、2000年に23万6千トンで、99年に比べ80%の増加が推定されている。

TOP
社会・ライフスタイル LIFESTYLE


サイクリング旅行

何年か前からのマウンテンバイクの流行以来、自転車愛好者が増えているイタリア で、自転車旅行を楽しむ人も着実に増加しているようだ。 五月にボルツァーノで開 かれたレジャー・フェアーでも、質の高い旅行のフェアー、ミラノの"Outis"でも、 サイクリング旅行が大きく扱われた。

ある旅行雑誌の行ったアンケート調査によると、「旅行の移動手段としていちばん 好むものは」という問いに、「自転車」と答えた人は37%でトップ。関係者を驚かせ た。この調査はイタリア全国の24歳から35歳までの男女1092人を対象にしたもの。解 答の第二位は自動車(23%)、次いで、公共の輸送機関(22%)、スケートボード( 18%)という結果だった。

ヨーロッパでサイクリング旅行が盛んなのはオーストリア、そして中部ヨーロッパ の国々。サイクリング専用道の整備から自転車置き場、貸し自転車を備えたホテルま で、設備は行き届いている。イタリアで先駆けてサイクリング先進国に見習おうとい うのは、オーストリアと国境を接するトレンティーノ・アルト・アディジェ州だ。ま た、トスカーナのグロッセート県の小さなホテルを中心に、サイクリング旅行を推進 しようというネットワークが広がりつつある。これは"Mtb Europe Project"と名付け られ、スポーツ専門の医師まで備えた、 自転車で旅行する人たちのための専用のホ テルチェーンである。

増加する幼児子どもの虐待事件

幼児や子どもに対する虐待事件が近年たいへん増加している。殺人事件に発展して 新聞、テレビなどのマスコミで大きく扱われる悲惨な出来事も増えているし、騒がれ ることなく静かに進行していく事件も増えている。近年起こった大きな事件の犠牲者 は、男児が多いことも目につく。

1998年に通報された14歳以下の子どもに対する性的暴行は586件で、前年より25% も増加している。また性的暴行の疑いで捜査を受けた人の数も606人と、28%もの増 加をみせている。1997年のデータでこの種の通報の全国分布をみると、いちばん多か ったのがイタリア南部地方で109件、続いて北西部(106件)、北東部(88件)、中部 (84件)、島嶼部(83件)、合計470件となっている。ところが、1998年には北西部 (160件)、南部(133件)、中部(126件)、島嶼部(97件)北東部(70件)と、北 東部以外は全国で急増している。

通報されない幼児・子どもの虐待も多く、その数は年間5万件にのぼると推定され ており、そのうち1万2500件程度が性的虐待と考えられている。

子どもの環境に対する危機感が高まるなかで、家族のありかたを問題にする声も聞 かれる。虐待の犯人自身が親族であることもしばしばあるが、犠牲者となる子どもが 、親よりも虐待者と化す他人のほうに信頼を寄せてしまうケースが多いことも指摘さ れている。  

 

TOP
経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER



ご質問・ご意見は/e-mail:jdesk@japanitaly.com
www.japanitaly.com
(C)JAPANITALY.COM S.r.l-Milano All right reserved.