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2000/5/15

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


A.S.ローマ、株式上場へ

中田英寿選手が所属するセリエAの強豪クラブ、A.S.ローマの株式がイタリア証券取引所に上場されることになった。

同クラブの発表によると、上場に先立ち全株式の28.75%が公募により売り出される。公募価格は4.5から6ユーロで、一口500株。その後、5月下旬にイタリア証券取引所での取引が開始される予定。

A.S.ローマはユヴェントス、ミランをはじめとするイタリア7大クラブの一つで、多数のサポーターを抱える人気チーム。ホームグランドのオリンピコ・スタジアムのシーズン予約4万席、ペイTVの契約者数は7万にのぼり、同チームの大きな資産となっている。

1999年度上半期(7月から12月)の売上高は850億リラ(前年同期比39%増)。このうち試合入場料収入180億リラ、テレビ放映権収入500億リラ(同比111%増)、スポンサー収入80億リラなどとなっている。1999年度下半期は試合日程上さらに大きな入場料収入とテレビ放映権収入が期待される。

放映権収入や、関連グッズ販売収入の伸びは、中田加入による効果の表れといわれ、同チームは日本市場の開拓にも積極的。今夏には日本での親善試合も予定されている。

セリエAのチームがイタリア証券取引所に上場されるのは、同じくローマをホームとする宿敵S.S.ラツィオに続いて2番目で、スタジアムの外でも熱い戦いが繰り広げられることになりそうだ。

インターネットで確定申告

イタリアでは、従来の紙による申告書の提出に加え、今年からインターネットによる個人所得税の確定申告が導入されることになった。

これは1999年所得の確定申告のための申告書Unico2000に関するもので、納税者は、まず財務省のホームページにアクセスし、ガイダンスに従いながら事前登録を行う。この際、インターネット申告専用のIDコード(10桁)を取得する。IDコードの上4桁はWeb上で即座に、残り6桁は郵送で通知される。

事前登録を済ませた納税者は財務省ホームページから専用ソフトをダウンロードし、同ソフトのガイドにしたがって申告書の記入を行う。同ソフトには誤記入を防ぐチェック機能がついている。申告書の提出はネット経由で行い、提携金融機関に口座を持っていれば、口座引落としによる納税の指示も可能。

イタリアの税法は複雑で改正が多く、また申告の誤りなどについてのペナルティーも厳しい。このため、会計士に申告書作成を依頼する納税者が多数を占めている。また、納税期限近くになると、振込みのため郵便局や金融機関の窓口に長蛇の列ができるのが常となっている。

インターネットによる確定申告は、こうした納税者の頭痛の種を少しでも緩和するものとして期待される。

1999年所得に関する所得税納付期限は5月31日、また申告書の提出期限は7月31日。

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産業動向 INDUSTRY


「産業都市ミラノ」への評価 明暗
@地元企業の「都市ミラノ」への信頼感 高まる

ミラノ商工会議所が、調査機関DATAMEDIA に委託して行った「ミラノの市民と企業経営者がミラノをどうみているか」の調 査結果が5月10日、発表された。 調査は、グローバル化の進展、ユーロの時代における産業都市ミラノのあるべき姿をさぐるため、一般市民1200名、企業 200社を対象に行われたもの。

  これによると、ミラノの企業に対する市民及び、企業経営者からの評価としては、「有能である」78.1%、「現代的であ る」72.3%,以下、「地域に根付き、地域の発展の主役である」 「技術革新の旗手」「健全」「競争力がある」などが続い ている。さらに、調査対象者全体の51.4%がミラノの企業の「健康状態」を肯定的にみていることがあきらかとなった。

市民の82.6%は 都市としての世界的な競争力という意味で、ミラノの力に信頼を抱いていると答えている。市民、企業経営 者とも、ミラノは、将来、これまでにもまして、商業店舗やショッピング・消費の都市となり、外国人ビジネスマンの入り 口となり、イタリア経済の首都としての方向性が強化されると答えている。

ミラノの産業都市としての優越性としては、「ファッション」が、33.6%で第一位で、続いて、繊維アパレル産業、機械工 業、出版業、食品工業があげられた。なお、回答者全体の86.7%は、「ミラノ経済は、基本的に中小企業を基盤としてい る」とみている。

ミラノ市民にとって、ミラノを代表する企業としては、第一位がFininvest(TVマスメディア) 14.2% で以下, Pirelli(タイヤ) 13.1%, Armani, Trussardi, Versace,(以上、ファッション) Motta,(食品) Mondaori.(出 版)の順となっている。同様にミラノを代表する企業経営者としては、Fininvestグループのシルヴィオ・ヴェルルスコー ニ、(34.4%)、 ジョルジョ・アルマーニ(9.3%)、ヴェルサーチ、マルコ・トロンケッティ・モラッティ(ピレッリ 社)の順。さらに、近年、ミラノに対する社会的貢献を多くした企業としては、Cariplo (ロンバルディア貯蓄銀行)、 Pirelliがあげられた。

調査結果は、総じて、「肯定的」であり、90年代、一連の汚職問題の勃発で市民や企業にマイナスイメージの普及したミラノ が、2000年に入り、「信頼感」が回復しつつあるのではと、同会議所はみている。

「産業都市ミラノ」への評価 明暗
A欧州ビジネスマンは、「ミラノのインフラ不備」へ厳しい評価

一方、5月12日に、同じくミラノ市内で発表された「ミラノとヨーロッパ主要都市との比較調査」では、都市ミラノが抱える 問題点が厳しく提示される結果となった。これは、ミラノ在住あるいは、ビジネスで頻繁にミラノをおとずれる、ヨーロッ パの企業経営者や管理職,合計300名を対象に、本年2月3月に個人面接調査をおこなったもの。

調査を実施したAIM (大都市問題協会)等によると、ヨーロッパの主要都市としては、ロンドンとパリは主軸都市、文化・社 会面ではバルセロナへの評価が急速に高まっており、フランクフルトは、商業・金融のリーダ―都市、リオンは、技術革新 の中心となっている。一方、ミラノは、イタリアの都市としては最もヨーロッパレベルの都市ではあるものの、都市のイン フラの不整備と環境問題への配慮の弱さが、都市としての評価に大きな障害をを与えていることが改めて浮き彫りにされた としている。

特に、インフラ整備の弱さは、イタリア全体に共通した問題ではあるが、ミラノを州都とするロンバルディア洲は、ヨー ロッパの全州の中で経済的豊かさは最上位に位置するもののインフラの面では、第38位となっており、交通基盤や電気通信 だけでなく、ホテルの不足・不備も指摘されている。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


家族の変遷

ISTAT(政府中央統計局)による、イタリアの家族についての調査結果がこのほどまとめられた。これは1998年に、イタリアの総数約21.211.000世帯のうちの約2万世帯の家族を対象に行われたもの。これを見ると、大家族から核家族、さらに小規模の家族単位へと、ゆっくりとではあるが、確実に変わっている家族の姿をうかがうことができる。

夫が働き、妻が主婦に専念する夫婦の数は、1993年から1998年の間に5%減り、反対に共働きの夫婦は増加している。妻が34歳以下の若い夫婦の場合には、全体の71%が共働きだ。しかし、イタリア南部を見ると、その割合いは50%ほどと、格差がでている。

子どものいる夫婦数は1千万強で、10年前にくらべ、50万も減っている。パーセンテージにすると、65.9%から61.2%への減少だ。しかし子どもが一人という夫婦は41.2%から45.2%に増えている。子どもが3人以上というケースは16%から12%に減っている。子どもが2人という夫婦はほぼ変わりなく、42%であった。

自らの意志で独身を選んだ人たちは、人口の8%にあたる約460万いるが、6、7年前にくらべると20万人ほど増加している。一人で子どもを育てる「片親」も増えており、家族数の10.8%にあたる178万人である。

また女性の変化が大きく、パートナーより学歴の高い女性や、家庭だけではなく自立、やりたいことをだいじにする女性が増えた。

緑の列車

イタリアの都市の環強をチェックする「緑の列車」がこの春の検査結果を発表した。これは、環境保護団体レーガンビエンテと国鉄の協力で毎年行われるもので、全国から選んだサンプル都市を、ラボと専門家を乗せた「緑の列車」が訪れて、環境汚染をチェックする。

今年のサンプル都市は、ナポリ、ジェノヴァ、パレルモ、トリエステ、プラート、ペーザロなど規模もさまざまな13の都市。汚染チェックの結果は、今では大都市のみならず、中小都市も同様という、明るくないもの。

たとえば排気ガス中に含まれるベンゼン。現行のイタリアの法律では1立方メートルあたり10ミクログラムが許容値だが、将来ヨーロッパ規定で5ミクログラムになる予定。さまざまな年齢の生活者が一日に吸い込むベンゼンの量を調べるために、計量器をつけて8時間、典型的な日常コースを歩く実験をしたところ、ジェノヴァの子どもは1立方メートル中33ミクログラムのベンゼンを含有する空気を吸って暮らし、トリエステの道路では30ミクログラム、南イタリアレッチェの街角では20ミクログラムの含有量となっている。

騒音汚染についても結果はよくない。13都市のすべてのサンプル地点において、法律の規準以上の騒音が記録されたからだ。日中の騒音が一番ひどいのはトリエステで76.2デシベル(許容値65)、次がペーザロ。夜は逆転して70.2のペーザロが1位(許容値55)、次がトリエステとなっている。

 

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