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2000/3/15

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


フィアット、GMと資本提携へ

イタリアの自動車メーカー・フィアットは、3月13日午後、臨時取締役会を開催し、GMとの資本提携を決定した。

同社の発表によると、まず株式交換により、GMがフィアット株式の20%、フィアットがGM株式の5.1%(24億ドル相当)をそれぞれ取得する。また、両社は合弁新会社を設立し、その下に両社の持つ自動車部品事業、機械事業を統合する。ただし、商品政策や組み立てはこれまで通りフィアット、GMそれぞれが独自に行うとしている。

フィアットは、フィアット、ランチャ、フェラーリ、アルファ・ロメオなどを傘下にイタリアおよびポーランドに21の生産拠点を持ち、従業員数は22万名、売上高は93兆リラ。生産台数は233万台(1999年)で世界第7位。総帥ジョヴァンニ・アニェッリ氏が今も同社株式の約25%を所有している。

自動車業界の相次ぐ合従連衡の中で、提携先を模索していたフィアットは、ごく最近までダイムラー・クライスラーとの交渉を進めているとの観測が流れていた。今回のGMとの資本提携決定はそうした観測を覆すもので、両社トップ・マネージャーの交渉によりわずか20日間でまとめあげたとされている。これによりフィアットは生産台数で世界第1位連合に参画することになった。

Confindustriaの新会長、43歳のダマート氏に

イタリアの財界を代表する団体Confindustria(イタリア産業同盟)は、代議員の投票により、ジュリオ・フォッサ現会長の後任にアントニオ・ダマート氏を選出した。

ダマート氏はナポリ出身の43歳。大学卒業後、父が創業した食品用包装の会社Finseda社の後を継ぎ、同社を業界でヨーロッパ1位の会社に育て上げた。財界活動は15年に及び、Confindustriaの下部組織である青年実業家部会・会長、南伊Confindustriaの理事、ナポリ産業同盟会長などを歴任した。

同氏は、年金制度改革の見直し、税務負担の軽減、労働市場の自由化推進などを方針として掲げている。43歳という若い南部出身の実業家に、イタリア財界を代表してどのような新機軸が打ち出せるか、その手腕に注目が集まる。

同氏は、まず活動方針案と新役員の人選を取りまとめて代議員による承認を受ける。さらに5月25日開催予定の総会での信任を得て、正式に会長に就任することになる。

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産業動向 INDUSTRY


携帯電話とインターネット・ブーム
情報通信機器市場 13%の成長

イタリアの情報機器及び電気通信機器市場は、99年に、携帯電話の普及とインターネット市場の急成長により、前年比13.2増、95兆8980億リラと100兆の市場規模に近づいた。世界の平均11.4%を上回る成長率。

これは、イタリアの情報通信機器メーカーの団体、ASSINFORMの発表した「2000年情報通信レポート」の内容で、イタリアでも遅れ馳せながら“ニューエコノミー社会”が急速に「離陸」中であることを示す数値となっている。

近年、携帯電話が急速に普及し、99年現在の契約者総数は3千万人で前年比47%増。この9割以上がプレペイドカード式の契約者数であることが特色。それに伴い電気通信機器市場が急成長し、99年の市場規模は、63兆2900億リラ(前年比14.6%)。携帯電話及びその付属品関連で、約4割を占める。

一方、インターネット市場は、ヨーロッパ他国と比べて出足が遅れたものの、99年秋以降、電気通信業者各社が開始した「インターネット接続無料サービス」により「インターネット」の本格的普及がはじまった。事実、利用人口は98年の250万人が、99年末に480万人と倍増し、2000年末には1060万人と普及率 は国民5人に一人の割合になると推定されている。

このため、PCを中心に情報機器市場も、売り上高は前年比10.6%増の32兆6080億リラと、過去10年間で始めて前年比10%増を記録した。分野別では、「ソフトウエア及びサービス」19兆9500億リラ(前年比12.9%増)、「ハードウエア」100兆リラ(同9.7%)等。PCの年間販売台数は236万台で、前年比21.3増。特に一般消費者部門の伸びが顕著で、同31.4%増となっている。

ニット産地 カルピ
5年間の地盤沈下から回復へ

イタリア中北部のエミリア・ロマーナ州、モデナ県に位置するカルピ地域は、イタリア最大のニットウエア産地。その生産構造は特別の工程に特化した小企業中心の「フレキシブル専門化・分業化」の成功モデルとして国際的に知られてきた。

しかし、90年代後半から市場環境の変化により、厳しい危機に陥り、企業数は年々減り、2200社から現在は1800社に。また、繊維アパレル部門全体の従事者数はこの10年間で約30%減少し、現在は約1万人。特に、96-98年の2年間は同産地にとって、最も深刻な時期で、総売上高は13.8%減、輸出も同18%減と いう数値を記録した。

99年末に輸出額が7420億リラ、前年比6%、と上向き傾向をみせ、総売上高も 1兆9500億リラと前年比1.2%増とわずからながらプラス成長をみせ、96年以 降続いてきた危機が、輸出の好調で底を打ち、初めて明るい兆候の兆しが記録 されたとみられている。さらに、2000年には、従事者数もやや持ち直す見通し も生れている。

今回の危機の原因は、同産地の製品の主力である「中級品」については、開発 途上国からの追い上げが厳しく、同産地のあまりにも小規模な企業では、国際 市場の競争力の維持が困難であった点にあるとされている。同産地では、ある 程度の企業規模の拡大が必要、また、企画デザイン、ブランド力、品質、サー ビス、技術革新、大手流通との協力などの要素をバランスよく組み合わせ、国 際市場で差別化を強化することが生き残りの大きな課題としている。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


子守り役のおじいちゃんたち

子育てにおいて今では大事な役割をはたすのが、おじいちゃん、おばあちゃん。昨 年末発表されたISTAT(政府中央統計局)の調査でも、それは明らかになっている。

社会の高齢化にともなって、孫をもつ人たちも増え、40歳以上の人口の38.4%にあたる、1082万人が「祖父母」だ。そのうち、84%の人たちが、なんらかの形で孫の面倒をみている。14歳以下の孫をもつおじいちゃん、おばちゃんの約30%は、共働きの両親に代わって毎日お守をする。その他、親が用事があるとき(35%)、親が娯楽や付き合いで出かけるとき(16%)、バカンスの間(11%)、孫が病気のとき(13%)、緊急のとき(26%)、祖父母がかり出される。まったく孫の面倒をみないというのは、全体の14.5%のみだ。

女性のほうが長生きなので、イタリアのおばあちゃんが約649万人なのに対し、おじいちゃんは約433万人。しかし孫の面倒みに関しては、それほど大きな男女差はない。父親時代に子供の面倒をあまりみなかった男たちは、祖父になって孫に目をかけるようだ。

それでも、孫と同居する祖父母は全体の10%にすぎない。同居はしないが、子守りの可能な「ちょうどよい距離」を保つケースが多い。44%の祖父母たちは孫から1キロ以内のところに住んでいる。ベビーシッター代わりに使われているようなおじいちゃん、おばちゃんだが、どうも喜んで使われているようだ。

学生企業フェアー

今年3月、イタリア北部のフェッラーラで、初めて「IGスチューデンツ」に属する学生企業のフェアーが開かれた。「IGスチューデンツ」はヨーロッパ助成金の援助を受けて1998年に誕生したグループ。1万8千人の若者、18歳から24歳までの高校生・大学生がつくる、1420の企業が集まっている。普通の企業とは違い、各企業とも一学年間にあたる十か月の間だけ、商品を生産したり、サービスを行ったりという業務をする。各企業には保護者がついており、会社として正式に登録されてはいないが、売り上げからきちんと付加価値税を「IGスチューデンツ」におさめている。

今回のフェアーに参加したのは100の企業。各社、代表取締役もマーケティング・ディレクターもいれば、役員会もある。それぞれ、独特のアイデアを商品にしている。たとえば、新聞押さえ棒。海岸で新聞を読むと、紙面が風になびいて困るが、それをはさんで押さえる軽い棒だ。宣伝にも使え、喫茶店や美容院によく売れるという。

シチリアのメッシーナの高校でできた企業では、バイクのヘルメットかけを発案。パ ブなどに入ったときに、じゃまなヘルメットを壁に簡単にかけられる仕組みをつくっ た。そのほか、インターネットのサイト製作会社から、ファスナーでばらばらにでき るセーター、コンドーム用のポケット付きトランクス、子供のパーティー・遊びのオ ーガナイザーまで、オファーは多種多様だ。

 

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