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2000/1/1

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


2000年度予算法、成立

イタリア上院は12月17日、2000年度予算法案を可決。同予算法が成立した。

これによりイタリア政府は、11兆リラの歳出削減と4兆リラの税収以外の歳入増で15兆リラの公共収支の改善をめざす。また総額10兆3000億リラにのぼる減税で景気刺激をはかる。主なポイントは次の通り。

所得税減税 2000年度より所得階層15から30百万リラの所得税率を26.5%から25.5%へ引き下げ。低額給与所得者に対する税額控除額の引上げ。予定納税額を前年確定税額の98%から92%に引下げ。扶養家族税額控除を一人あたり336,000リラから2000年度に408,000リラ、2001年度に480,000リラ、2002年度に552,000に段階的引上げ。また3歳未満の幼児を持つ納税者には、通常の扶養家族控除に加えて特別税額控除240,000リラ。

住宅関連減税 1999年度より、居住目的の家屋(別荘等は除く)から生じる不動産所得に対する所得控除額を1,100,000リラから1,800,000リラへ引上げ。住宅の改装工事費用に対する付加価値税、10%の低減税率適用。支払い家賃に対する税額控除額、30百万リラまでの所得階層について640,000リラ。

法人関連 州事業税(IRAP)銀行・保険業に対する特別税率の据え置き(引下げの先送り)により9000億リラの歳入増。新規雇用をする法人の社宅借上げ費用に対し19%のタックス・クレジット。

歳出の削減 官公庁の事務所面積を2000年度に少なくとも3%、2001年及び2002年に5%削減。公務員数を2001年までに1%以上の削減。また新規採用の公務員の半数はパートタイムとする。ただし治安維持強化のため、公安関係の公務員は例外。

その他 高齢者、身体障害者等に対する在宅介護サービスに対する付加価値税、10%の低減税率適用。高額年金受給者142百万リラを超える部分について2%の追加負担金。自営業者に対する社会保険料率、引き上げを前倒し。現行12%を2014年に19%にまで引き上げ。

イタリア経済成長率、回復へ

ISTAT(イタリア国立統計局)は12月21日、今年第3四半期の国内総生産(GDP)成長率を発表した。

それによると、第3四半期は第2四半期に比べ0.9%の成長を記録し、前年同期比で+1.2%となった。また1999年の年間予想成長率は+1.3%とされた。これには、第4四半期に0.6%の成長あることが前提となっている。

ISTAT関係者は「第3四半期の成長率は、他のEU諸国並の水準には届かないものの、良好だった。仮に第4四半期に成長率ゼロであったとしても、昨年同期の成長率が極度に不振(-0.4%)だったため、1999年は年率1.1%成長は確保できる見通し。」と、楽観的な見方を示している。

また、アマート国庫相も「2000年度におけるイタリアの経済成長率は2%以上、ユーロ圏は3%に近づく」との見方を示していた。

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産業動向 INDUSTRY


伊アパレル協会と毛織物協会 スーパー合併へ

99年12月21日、イタリアのアパレル工業協会(Moda Industria)と毛織物工業協会(Associazione Laniera)は、2000年1月1日より、両協会が合併し、新組織Sistema Moda Italia (イタリア・ファッション・システム)を結成すると発表した。

アパレル工業協会は、イタリアの主要アパレルメーカー、681社が加盟する業界団体であり、36000社、従事者数29万人、売上高 51兆リラにのぼるイタリア全体のアパレル産業を代表する団体。一方、毛織物協会は、ウールの織物と糸の製造メーカーの団体で、ビエラ、プラートなど毛織物産地を中心に全国で従事者数87800名、売上高(出荷高)11兆4千億リラの同業界を代表する団体。

今回の合併により、イタリアの繊維アパレル業界の企業数、従事者数の約4分の3にあたる勢力を代表する大組織が誕生することになり、イタリアのファッション産業史上、歴史的な出来事として大きな関心を集めている。この2月には、絹織物産地コモの主要企業メーカーで構成されるイタリアシルク協会(Associazione Serica Italiana)の新組織への合併が内定されている。これにともない、業界主要団体を束ねていた「イタリア繊維連盟」(Federtessile)は、実質的には存在意義を失うこととなる。

合併の理由としては、イタリアのファションシステム自体が変革期にある中、川上から川下の業種間の対話の重要性と、市場や消費者を強く意識したを物作りの必要性を強調している。そのため、新組識は、「コンシューマ部門(メンズ、レディス、子供など)」、「技術部門(糸、織物、アパレル、ニットなど)」、「繊維産地」部門、並びに「一般(労使関係、経済調査など)」の4部門 で構成されることとなり、「繊維の種類」別の組織構造からの脱皮をねらっている。新年1月中に、新組識の役員選出が実施される。

サッスオーロ・タイル産地
国内需要増に支えられ史上最高記録

イタリアの1999年における陶磁器タイル生産高は、6億平米の大台にのり、史上最高を記録した。

イタリアは、世界のタイル生産の20%、欧州連合内の約50%を占める世界一のタイル生産・輸出国であり、イタリア全体のタイル製造(企業数280社、従事者数31150名、売上高9兆リラ)の約8割が北部、エミリア・ロマーナ州 のサッスオーロ地域に集積し、世界最大の陶磁器タイル産地として知られている。(「地域経済通信」参照) 用途は、住宅用、商業施設、工業施設などの床材用、壁用のタイルが中心。タイルの生産とともに、タイル製造機械も産地内で平行して発達してきており、近年は、新素材、新技術を駆使した新製品の開発と製品ジャンルの拡大が進んでいる。主要輸出先は、ドイツ、フランス、米国、英国など。

冒頭データは、12月中旬、サッスオーロ市に本部を持つAssopiastrelle(イタリアタイル工業協会)が「2000-2001年における陶磁器タイルの世界グローバル市場動向」として発表したもの。

今回発表された市場動向の特色は、生産量の約7割を占める輸出向けが、前年比1.9%増と微増にとどまった一方、内需向けが前年比4.2%と顕著な伸びを示したことであり、長引く国内市場の低迷に慣れていた業界関係者には嬉しい誤算となっている。

背景としては、公定歩合の低減・住宅ローン金利ダウンによる不動産投資の活発化に加え、98年から政府が施行中の住宅リフォーム優遇税制策により、台所や浴室などの改修・修復用のタイル需要が増加したものとされている。

同報告では、2001年末には、イタリアのタイル生産量は6億4千万平米 に達する見込みとしている。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


イタリアのエデン

東西に細長いリグーリア地方の西、エミーリア地方との境にも近いヴァレーゼ・リグレは、人口2500人ばかりの小さな町。しかし緑に囲まれた市の表面積は14.000ヘクタールに及び、イタリアでもっとも広い市のひとつである。この、これといった特徴のあるわけではない、豊かな自然に包まれた小さな町が、イタリアではじめて、落ち着いて環境の優れた町としてのお墨付きを受けた。

これは1996年から環境管理もするようになった、イタリア船舶協会の発行するISO14001という証明書で、世界の専門家たちによって定められた国際的なスタンダードに基づき、町の住みやすさ、環境、治安などをはかる。これによってヴァレーゼ・リグレは、失業もドラッグもなく、小さな犯罪もほとんど起こらない、子供も安心して外で遊べる安全な町で、環境汚染もなく、自然は保護され、学校などの設備も整った、誰もが夢に描くような町であると、認められたわけである。

しかし少し前までは、若者の都会への流出などの問題を抱えていた。それを十年足らずで地上楽園として蘇らせたのはひとえに町の努力による。まず歴史的中心街の徹底的な修復を行い、住居も道も昔の姿に復元。町の誇りを取り戻し、北ヨーロッパからは旅行客が訪れるようになった。また有機農業の奨励に力を入れ、農業離れしていた若者を地元に定着させることに成功、美しい環境と自然の食べ物の最適な住空間となったのである。

新年は国内で

新年をどこでどう迎えるか。どこで誰と新年のプロセッコ(またはシャンパン)の栓を抜くか、というのは、毎年イタリア人を悩ます大問題である。とくに2000年の新年とあっては、特別な新年を工夫したいと思う人は多かったし、旅行会社もさまざまな新年プランをだしていた。が、最終的には、多くの人がこじんまりした国内旅行、あるいは自分の町で新年を迎えることにしたようである。

コンピューターの混乱の恐れに用心をとって国内に残ることにした人も多いということだが、外国からイタリアを訪れる観光客も減っている。こちらは、2000年がカトリックの大赦の聖年にあたるため、大勢の信者が巡礼に訪れて混雑するイタリアを避けようということらしい。

ともあれ、どこかへ出かけて新年を迎えた人は、予想によると600万人強。そのうち海外へ出かけた人は24%程度となっている。多くの人がイタリアで新年を迎えたが、国内に残った理由は節約ではないようだ。冬のバカンスにかける費用は、ガソリンの値上がりも含まれるが、昨年より10%増になっている。

国内旅行の先は、北のロンバルディーア地方、南のプーリア地方、中部のラツィオ地方が多いということだ。雪山客は今シーズンは減少の傾向にある。ちなみに、今年もっとも宿泊費の高いスキー・リゾートはアルト・アディジェ地方のコルヴァーラ、続いてコルティーナ・ダンペッツォとのこと。
 

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