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1999/12/1

経済金融産業動向社会・ライフスタイルBACK NUMBER

金融経済 EC0NOMY


イタリア高速道路公団、完全民営化へ

一般投資家に対するAutostrada S.p.A.(イタリア高速道路公団)の株式放出が11月29日にはじまった(12月3日まで)。売出価格は7ユーロ(13,553.89リラ)、イタリア全国の郵便局5,613拠点で受け付けられる。同時に、ベネトンを中心とする機関投資家グループへの同社株式売却も既に決まっている。

同社株式のうち13.4%は既に放出されており、イタリア証券取引所に上場されている。今回の措置は、政府の持株会社IRIが保有する同社株式(残り86.6%)のすべてを放出し、同社を完全民営化するもの。一般投資家に対しては56.6%を割り当て、売却額は約8兆7500億リラ、また機関投資家グループに対しては30%、約5兆500億、総額で約13兆8000億リラの売却収入を見込んでいる。

この売却額は、イタリア国営企業の民営化史上、ENEL(電力公社)、Telecom Italia(電信電話公社)の民営化に次ぐ第3番目の規模。また、今回の完全民営化により、ベネトンは同社株式の18%を保有することになる。

インターネット関連株にブレーキ

インターネット関連新興企業の株式を中心に、公開ラッシュと連日の高値更新が続いていた新取引市場ヌオヴォ・メルカート(Nuovo Mercato)は、11月26日大きな下げ幅を記録した。

この11月24日に上場を果たした金融機関向けソフトウェア制作会社フィンマティカ(Finmatica)は、公開日に39.6ユーロ(額面5ユーロ)をつけるなど連日ストップ高を繰り返していたが、同26日は49ユーロから27.5ユーロと乱高下し、31.24ユーロ(前日比マイナス20.59%)で取引を終えた。

この他にも、オープンゲイト(Opengate)前日比マイナス14.58%、サン・ファウスティーノ(San Faustino)同マイナス15.50%、テクノディフシオーネ(Tecnodiffusione)同マイナス19.16%、ティスカリ(Tiscali)同マイナス7.33%と、ヌオヴォ・メルカートを引っ張ってきたインターネット関連株が軒並み大きく値下がりした。

こうした動きについて一部マスコミでは、早くも「ブラック・フライデイ」との報道もなされたが、市場関係者にはこれまでの連日の値上がりこそ異常だったものとの認識が広がっている。ただ、この値下がりが利食い売りによる一時的なものかどうかについては、見方が分かれており、今後の動きが注目される。

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産業動向 INDUSTRY


住宅市場、6年ぶりのブームに

ボローニャに本部を持つ有力シンクタンクNOMISMAが、11月25日に発表したレポートによると、イタリアの不動産市場が活気を取り戻してきている。

イタリアでは92年の不動産ブームの後、不動産価格は97年まで年々下降し、不動産市場も低迷していたが、97年を底に少しずつ回復をみせており、98年には、住宅の売買件数も前年比12.4%と増加している。さらに99年に入り、不動産価格は、実質では92年のピーク時の水準には至ってないものの名目で98年に比べ7-8%増となり、回復を大きく裏付ける年となっている。特に、ミラノとローマでその傾向は強く10%前後のアップとなっている。不動産価格の上昇に伴い、賃貸家賃も平行してアップしている。

背景としては、近年の財政赤字の大幅な削減の結果、市場金利が大きく下がったことが、住宅ローンや不動産投資を強く刺激したものとみられている。特に住宅ローンは99年第一四半期のローン貸し付け額は前年同期比68%増と文字どおりブームとなっている。11月26日、政府は、2000年予算法案として、持ち家住宅に関する税制優遇策の強化を発表。

特に「プリマ・カーサ(自己居住目的に取得する1軒目の住宅)」について、取得時の住宅登録税率の低減、買い替えの場合は、売却後一年以内に次の家を購入の際、購入価格が売却価格の133%以内の場合は住宅登録税を免除する、というもの。持ち家及び住宅買い替えを大きく促進するための施策であり、2000年には、さらに住宅市場が膨らむものとみられている。

ワイン製造用機械 一同に集まる

11月25日から29日まで、ミラノ見本市会場にて、第18回国際ワイン醸造・瓶詰め機械見本市(SIMEI)が開催された。

SIMEIは、ブドウの圧縮からワイン醸造、ボトリング、ラベル貼り、包装に至る工程に関わる機械・装置メーカーが一同に集まる見本市。2年ごとに開催されるもので97年の前回に比べ、今回の出展企業は、570社から650社(そのうち外国企業は21ケ国から124社)、展示面積も7万uと20%増加した。同会場では、第二回ブドウ栽培技術見本市「ENOVITS」も同時併催されたが、これも、初回の36社から72社へと出展企業が倍増した。

SIMEI主催者の資料では、イタリアで同分野に従事する機械メーカー数は約400社。従事者数5千人。平均12.5名と小企業ながら特別の工程に専門化、特化した企業の多いことが特徴である。98年の同業界の年間売上高は、3兆5千億リラ。そのうち輸出額は約75%。輸出先は、フランス、ドイツ、スペイン、米国など主要ワイン生産国だ。イタリアの98年ワイン生産量はフランスをわずかに抜き世界一となっている。同年のワイン輸出額は、4兆1500億リラと前年比13%増の史上記録を登録。ワインとともに二人三脚で成長してきたイタリアのワインづくりの技術や機械も、メイド・イン・イタリア製品の一翼を担っているようだ。

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社会・ライフスタイル LIFESTYLE


秋の悪天候

秋のイタリアは天候不順に悩まされる。10月末から11月いっぱい、大雨に見舞われたり、暖かいはずのイタリア南部で雪が降ったりと、予想のつかないことが多い。近年の異常気象で、今年の10月後半は、北部が凍えるなか、シチリアでは温度が30度を越すなど、極端な地方差が出た。

11月に入ってからは、大惨事にはならなかったものの、イタリア各地が順繰りに大雨に見舞われている。水に弱いヴェネツィアでは、町が浸水するかなりの高潮(アックア・アルタ)がみられている。

例年のことながら、この時期になると各地で洪水の恐れが心配される。ここ50年の間に洪水の被害があったのは、いちばん多いロンバルディーア地方で793件。ついで、ピエモンテ地方758件、ヴェネト地方669件と、とくに北部の被害が大きい。洪水、地崩れの恐れのある市は3672市、2市に1市の勘定になる。また、それによる損害は、年間7兆リラにも及んでいる。

悪天候はしかたがないにしても、ちょっと大雨が降ると大被害になることには、近年土壌がセメントづくめにされていることが、問題視されている。イタリアでは毎年5万ヘクタールもの土地がセメントで覆われていき、1万5千ヘクタールに建物が建築されている。このようなセメント化の最大の原因が道路だ。現在のところ、イタリアで道路の占める面積は、国土の1.2%ということだ。

イタリア人の日曜日

教会のミサへ行き、両親や親戚の家でゆっくり昼食をし、食後の散歩を楽しむ、というのが、昔ながらのイタリア人の日曜日のすごしかただった。今はどうなのだろうか。

ある調査によると、日曜のミサへ行く人はイタリア人の29%、71年の76%というデータからずっと減っている。日曜日にする主な活動ひとつをあげるなら、という質問に、21%の人が「休むこと」と答えている。ただし、男性26.2%、女性17.9%、大都市11.9%、中小都市29.6%と、性別、環境によって大きな差がでている。次に多いのが「家事」(12%)。これは男性1.9%、女性17.9%で、ほとんどが女性ということになる。それに続いて「子ども、家族といっしょにすごす」(11.6%、男性8.7%、女性13.3%)、「散歩」(8.7%、大都市10.4%、中小都市7%)、「町の外へ旅行・遠出」(5.8%、大都市7.5%、中小都市4.2%)というデータが出ている。

日曜日によくすることを一つ以上あげたデータでは、子どもといっしょにすごす(85%)、子どもを散歩に連れていく(63%)、家事(46%)、テレビ(44%)本を読む(30%)、寝る(27%)、親戚を訪ねる(24%)、スポーツ(19%)、ショッピング(15%)、映画(11%)などがあがっており、イタリア人の家庭的な日曜日が浮き彫りにされている。ふだん仕事であまり子どもにかまうことができないのを、日曜日に埋め合わせしているということだろう。
 

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