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COFFEE

2009/12/28

HOTなエスプレッソITALY WEB SITE編集BACK NUMBER

HOTなエスプレッソ 



田中ちひろ

京都生まれ、91年よりミラノ在住。三井住友保険会社ミラノ支店勤務の一方で、日本、イタリア、フランス等各国で 異文化間マネージジメント、コミュニケーション、NLPセミナー・トレーニングを行っている(www.global-excell.com)。執筆は「ストレスは捨てられる」(中経出版)、「普段着のミラノ案内(晶文社)」をはじめ各種新聞雑誌コラム等多数。

 

2009/10/31

57. 「ストレスは捨てられる」

先月東京である急行電車に乗っていたときのこと。
目的の駅まで後10分くらいかな、と思ったとたん、駅でもなんでもないところでその電車が止まった。

すかさず車内アナウンス
「お急ぎのところ 大変ご迷惑をおかけしております。ただいま前の電車が ドアの故障となり 駅で点検をしております。今しばらくお待ちいただけますようよろしくお願いいたします」

しーんと静まり返った車内が心持ちざわざわする。
途中で電車が止まっても10分や15分は何の説明もないこともちょっちゅうイタリアに長い私は
「いやぁ、さすが、日本は違うわよね。」とすばやいアナウンスに私はひとり感嘆のため息。

1分経ったか経たないうちに、次のアナウンス。「今しばらくお待ち下さい。状況が変わり次第またご連絡いたします。皆様にはお急ぎのところ大変ご迷惑をおかけいたしまして まことに申し訳ありませ。」
電車が遅れているということを 会社や同僚に知らせているのか、周りの人たちが 一斉に携帯電話でメッセージを打ち出した。

何度か同じアナウンスが繰り返され、いらいらする人がどんどん増えていくのが手に取るように分かる。日本では 普段 物事が機能するだけに 機能しないときのストレスはかなり大きなものになるのかもしれない。

一般に「ストレスの感じ方」はイタリア人と日本人ではかなり違う。
電車が遅れることに慣れているイタリア人は 5分、10分の遅れなら逆に「ラッキー!」と思うし、前述の電車の例でたとえるなら、遅れ自体より、分かりきった同じアナウンスを1分おきごとに繰り返されることの方がストレスになるはずだ。
電車を2分で乗換えるなど、日本では当たり前のことも、機能しすぎてイタリアにはそれがストレスになることも多い。

ところで、統計によると、日本のビジネスパーソンのほぼ100%がストレスを抱えているというが、イタリアでは30%といいます。
私はかれこれ10年近く セミナーやコーチングを通して どこからこういう違いが出てくるのかをずっと探し続けていましたが、人間科学NLPを使ってそれがかなりはっきり見えるようになりました。

「ストレス」を生み出しているのは 実は3つの要素、「身体」と「ビジュアル」「言葉」なのです。
身体とは 自分の身体をどう使っているか、どういう姿勢をとっているか。
ビジュアルは 物事に対して 私たちが頭の中で描くその映像です。
言葉は 自分の中で言う言葉、電車の遅れに対して、「また遅れた!」というのか、「ラッキー」というかです。

人間には その身体の構造上 ストレスを感じる「身体(姿勢)」「ビジュアル(映像)」「言葉」があります。
それと同じく、ストレスを感じたくても感じられない、つまり、身体の構造上 ストレスという感情とリンクしていない「身体」「ビジュアル」「言葉」があります。
「ストレス」を生み出しているそれらの要素を分析して、「ストレスゼロ」の状況のそれらと入れ換える。 
25カ国6000人の方々とセミナーやトレーニングで接しながら、実際に試してみてうまれたのが、「ストレスゼロ・テクニック」です。

ひとつ例を挙げてみましょうか?
一般に「ストレス」を抱えている人や「落ち込み気味」な人は 目線が下がっています。姿勢も前かがみで背すじが伸びていません。
目線を下げることによって 私たちは 脳の「内面会話をする部分」と「感情を感じる部分」を刺激するのです。
「ああ、いやだいやだ」と内面会話をして、「ストレス」を感じるわけです。

それでは 実験です。
ストレスのあることを考えたままで 背筋を伸ばして目線をあげてみてください。
目線を上げることによって 「内面会話」も「感情を感じる部分」も刺激し続けられなくなるので 5分もすると 気持ちの変化が感じられると思います。

ミラノのファッションショーのオーガナイザーが昔 こんなことを言っていました。
「日本人の多くは歩くときにひざの後ろが伸びない」と。
ひざを伸ばすと、背すじが自動的に伸びます。背すじが伸びると目線が上がります。 つまり、これは「ストレスゼロ」姿勢なのです。
これを毎日自然にやっている、イタリア人のストレスが少ない理由のひとつは もしかしたらこんな単純なところにあるかもしれません。


詳しくは 「ストレスは捨てられる」 
中経出版 1470円 田中ちひろ著
多くの実例と主に、「ストレスゼロ・テクニック」をまとめました。
また、私が3年前に遭遇した、「マルペンサエクスプレス衝突脱線横転事故」のトラウマ(激しいテクニック)を取り除いたテクニックについてもご紹介しています。

みなさまのストレスが少しでも軽くなり、そして皆様の毎日が輝きの多いものになることを心から願っています。
 


2009/12/28

ITALY WEB SITE 
英語で楽しめるイタリアの注目WEBサイトの紹介


スプマンテのGuido Berlucchi社のサイト
http://www.berlucchi.it/

クリスマス・お正月などイタリアではお祝いの席に欠かせないのが「スプマンテ(スパーリング・ワイン)」。
不況が幸いし?、シャンペンより価格競争力の強いイタリアのスプマンテは2009年に販売額、輸出額ともに前年比10%増を記録した。300万本以上と売り上げトップの座を獲得したのはGuido Berlucchi社の「Cuve'e Imperiale brut」。スーパー等での価格は10−12ユーロ。





2009/12/28
編集後記
「カプセルコーヒー」をめぐるホットな戦い


このところ、家庭用「カプセルコーヒー」をめぐるビッグメーカー2社の競争が激しい。
クリスマス・年末商戦をねらって、TVや新聞・雑誌の広告、店頭での試飲販売などでホットな戦いが続いている。

片や、世界のネッスルが、イタリアでも超人気のジョージ・クルーニーを用いて、朝から晩まで「NESPRESSO」の広告を流している。ネスプレッソの場合、マシンの種類は多々あるが、主力マシンはDe’longhi製で179ユーロのタイプ。マシンを買うとカプセルコーヒーが140ケ、無料で提供される。その後のカプセルの補充は、1ケ当たり「0.35ユーロ」。

一方は、ラヴァッツァLavazza社の「A MODO MIO」。イタリアのエスプレッソ・コーヒー・メーカー最大手としての沽券にかけてもイタリア市場を牽制すべく大変な意気込みである。新聞の全面広告を繰り返し、ミラノのリナッシェンテ・デパートのショーウインドウを占領して「ア・モド・ミオ(“私なりの方法で”の意味)」のPRに余念がない。(写真) こちらの主力マシンはSaeco製でカプチーノもつくれて価格は159ユーロ。カプセル120ケがついてくる。補充は1ケ当たり「0.32ユーロ」。

ここまでPRが加熱してくるとどちらかを選ばなければという気分になってくるのも事実だ。どちらが得なのか? テーストの好みもあるだろうし、計算機で細かく計算しないと簡単には答えがでそうもない。

でも気になるのは街角のバールとの関係だ。昨年来の経済不況でバールでエスプレッソを飲む人やその利用回数が減っているというニュースも耳にしている。イタリア人にとっては生活の一部となっているバールでのエスプレッソは1杯0.85ユーロか0.90ユーロ。カップチーノとブリオッシュという典型的な朝食も、少なくとも2.3ユーロから2.5ユーロはするので、節約志向の高まりの中、家庭で朝食をとる人が増えていることも十分理解できる。

毎日のちょっとした支出にも敏感になっている時だからこそ、家庭用の本格的カプセルコーヒーとマシンに、これまでにない熱い視線がむけられているともいえよう。マシンを購入してしまえばカプセル1ケ当たり「0.32−0.35ユーロ」という価格は心地よい響きがするのは事実だ。一方、街角の「バール」にとっては、不況で客が減り、カプセルコーヒの普及でさらに客足が落ちるダブルパンチともいえる厳しい時代を迎えることになりそうだ。 そしてもしかしたら、イタリア社会で「バール」が果たしてきた「人々の拠り所」としての役割にも変化をきたらすことになるかもしれない。この「カプセルコーヒー」をめぐる進展を注視してゆきたい。


2009年12月28日
JIBO編集室
大島悦子 (Etsuko Oshima)


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