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2009/10/31

HOTなエスプレッソITALY WEB SITE編集BACK NUMBER

HOTなエスプレッソ 



田中ちひろ

京都生まれ、91年よりミラノ在住。三井住友保険会社ミラノ支店勤務の一方で、日本、イタリア、フランス等各国で 異文化間マネージジメント、コミュニケーション、NLPセミナー・トレーニングを行っている(www.global-excell.com)。執筆は「ストレスは捨てられる」(中経出版)、「普段着のミラノ案内(晶文社)」をはじめ各種新聞雑誌コラム等多数。

 

2009/10/31

57. 「ストレスは捨てられる」

先月東京である急行電車に乗っていたときのこと。
目的の駅まで後10分くらいかな、と思ったとたん、駅でもなんでもないところでその電車が止まった。

すかさず車内アナウンス
「お急ぎのところ 大変ご迷惑をおかけしております。ただいま前の電車が ドアの故障となり 駅で点検をしております。今しばらくお待ちいただけますようよろしくお願いいたします」

しーんと静まり返った車内が心持ちざわざわする。
途中で電車が止まっても10分や15分は何の説明もないこともちょっちゅうイタリアに長い私は
「いやぁ、さすが、日本は違うわよね。」とすばやいアナウンスに私はひとり感嘆のため息。

1分経ったか経たないうちに、次のアナウンス。「今しばらくお待ち下さい。状況が変わり次第またご連絡いたします。皆様にはお急ぎのところ大変ご迷惑をおかけいたしまして まことに申し訳ありませ。」
電車が遅れているということを 会社や同僚に知らせているのか、周りの人たちが 一斉に携帯電話でメッセージを打ち出した。

何度か同じアナウンスが繰り返され、いらいらする人がどんどん増えていくのが手に取るように分かる。日本では 普段 物事が機能するだけに 機能しないときのストレスはかなり大きなものになるのかもしれない。

一般に「ストレスの感じ方」はイタリア人と日本人ではかなり違う。
電車が遅れることに慣れているイタリア人は 5分、10分の遅れなら逆に「ラッキー!」と思うし、前述の電車の例でたとえるなら、遅れ自体より、分かりきった同じアナウンスを1分おきごとに繰り返されることの方がストレスになるはずだ。
電車を2分で乗換えるなど、日本では当たり前のことも、機能しすぎてイタリアにはそれがストレスになることも多い。

ところで、統計によると、日本のビジネスパーソンのほぼ100%がストレスを抱えているというが、イタリアでは30%といいます。
私はかれこれ10年近く セミナーやコーチングを通して どこからこういう違いが出てくるのかをずっと探し続けていましたが、人間科学NLPを使ってそれがかなりはっきり見えるようになりました。

「ストレス」を生み出しているのは 実は3つの要素、「身体」と「ビジュアル」「言葉」なのです。
身体とは 自分の身体をどう使っているか、どういう姿勢をとっているか。
ビジュアルは 物事に対して 私たちが頭の中で描くその映像です。
言葉は 自分の中で言う言葉、電車の遅れに対して、「また遅れた!」というのか、「ラッキー」というかです。

人間には その身体の構造上 ストレスを感じる「身体(姿勢)」「ビジュアル(映像)」「言葉」があります。
それと同じく、ストレスを感じたくても感じられない、つまり、身体の構造上 ストレスという感情とリンクしていない「身体」「ビジュアル」「言葉」があります。
「ストレス」を生み出しているそれらの要素を分析して、「ストレスゼロ」の状況のそれらと入れ換える。 
25カ国6000人の方々とセミナーやトレーニングで接しながら、実際に試してみてうまれたのが、「ストレスゼロ・テクニック」です。

ひとつ例を挙げてみましょうか?
一般に「ストレス」を抱えている人や「落ち込み気味」な人は 目線が下がっています。姿勢も前かがみで背すじが伸びていません。
目線を下げることによって 私たちは 脳の「内面会話をする部分」と「感情を感じる部分」を刺激するのです。
「ああ、いやだいやだ」と内面会話をして、「ストレス」を感じるわけです。

それでは 実験です。
ストレスのあることを考えたままで 背筋を伸ばして目線をあげてみてください。
目線を上げることによって 「内面会話」も「感情を感じる部分」も刺激し続けられなくなるので 5分もすると 気持ちの変化が感じられると思います。

ミラノのファッションショーのオーガナイザーが昔 こんなことを言っていました。
「日本人の多くは歩くときにひざの後ろが伸びない」と。
ひざを伸ばすと、背すじが自動的に伸びます。背すじが伸びると目線が上がります。 つまり、これは「ストレスゼロ」姿勢なのです。
これを毎日自然にやっている、イタリア人のストレスが少ない理由のひとつは もしかしたらこんな単純なところにあるかもしれません。


詳しくは 「ストレスは捨てられる」 
中経出版 1470円 田中ちひろ著
多くの実例と主に、「ストレスゼロ・テクニック」をまとめました。
また、私が3年前に遭遇した、「マルペンサエクスプレス衝突脱線横転事故」のトラウマ(激しいテクニック)を取り除いたテクニックについてもご紹介しています。

みなさまのストレスが少しでも軽くなり、そして皆様の毎日が輝きの多いものになることを心から願っています。
 


2009/10/31

ITALY WEB SITE 
英語で楽しめるイタリアの注目WEBサイトの紹介


グリーンエナジー・エクスポ 2009
http://www.greenergyexpo.eu/en/index_gee.asp

ミラノ見本市会場で11月25日から28日まで開催される見本市 GREENERGY Expo 2009。
地球温暖化の進む中で、太陽熱など代替エネルギーの開発にたずさわる各社が出展。





2009/10/31
編集後記
激化する伊国鉄とアリタリアの戦い
―「ローマ/ミラノ」ドル箱路線をめぐってー

このところ、アリタリアとイタリア国鉄の競争が激化している。イタリアの二大都市ローマ・ミラノ間の路線をめぐる戦いだ。

すったもんだの末に2009年1月に民間会社「ALITALIA CAI」として再出発した新生「アリタリア」。 同時期にそれまで実質上、唯一の競合航空会社であったAIRONEも吸収買収したことで消費者団体からは国内主要路線をアリタリアが「独占」と非難する声も高まった。当事者のアリタリアは「民間企業なので市場原理に従うだけ」と公言し気にする様子はみえなかった。

一方、2008年12月13日に、悲願のローマ/ミラノ間を3時間半で結ぶ超高速列車AV (Alta Velocita Frecciarossa (フレッチャロッサ/赤い矢)の運行を実現したイタリア国鉄。10月下旬には来る12月13日からの新ダイヤを発表した。 両駅間を2時間50分で結ぶ超高速列車AVを開通させ、本数も現在より20本増やし1日64本とし、さらにミラノ・ロゴレード駅とローマ・ティブルティーナ間をわずか2時間45分で結ぶAVも1日6本スタートするという内容だ。国鉄のモレッティ代表取締役は「弊社の競争相手はアリタリア。飛行機利用者の多かった「ローマ/ミラノ」間のビジネス客の足をAVで奪う」と自信満々に宣戦布告。

新聞各紙にも、二都市間を飛行機あるいはAV列車で移動する際の料金や時間の比較などの記事が賑やかだ。料金は二等車で往復150.2ユーロ、一等車は同207.2ユーロ。(日帰り往復の場合は別途割引あり)。飛行機の料金はというと、日時にもよるが、アリタリア公式サイトでみると往復210ユーロ程度で購入可能だ。アリタリアも「ギリギリの」価格をだしてきていることが明確だ。

と思っていたら、アリタリアからメールニュースが飛び込んできた。なんと、12月14日までに購入すれば「ローマ/ミラノ」間が利用7日前までは往復155ユーロ、同15日前までは142ユーロという特別キャンペーンの案内だ。ただし利用できる曜日は金・土・日・月に限定されており、利用日は12月21日まで。経済不況の折り、列車も二等車を利用する人が増えたことや、ビジネス客だけでなく二等車客もターゲットにして、12月13日の国鉄新ダイヤ実施前に少しでも集客しておきたいのだろう。

以前にも増して「価格意識」の高まる今日この頃。この空と陸の戦い、今後どう進展するのか目が放せない。利用者の一人としては、「競合関係」のあることで両者の料金が下がり、サービスが向上する「市場の論理」が進むことを願うばかりだ。


2009年10月31日
JIBO編集室
大島悦子 (Etsuko Oshima)


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