歴史と文芸の町、ボローニャに開講した新しい大学。
デザイン、ファッションデザイン、コミュニケーション&マーケティング分野の新しい役割を担う優秀なプロを育成することを目的とする。
2005/2/01
編集後記
- 加熱する中国ブーム、さて日本は?
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近所を歩いていて旅行代理店のガラス窓を何気なくのぞくと驚いた。世界各地へのパック旅行の張り紙が満開の中に、なんと「中国 8日、6泊、2昼食付、宴会1回。759ユーロ」という張り紙があるではないか。よくみると「上海 5泊観光付、全食事付、865ユーロ、3月10日発」というのやら中国関連のパックの宣伝が3−4種ある。こんなこと、昨年の今ごろには考えられなかったことだ。
このところのイタリアの中国ブームは加熱する一方だ。新聞でも雑誌でも中国特集。イタリアから中国への政府、州政府、経済人の視察団や見本市参加は後をたたない。中国市場こそ、混迷するイタリア経済や貿易の救いの地、金の卵と捉えられている感じだ。
貿易や経済交流に加えて、昨年後半からぐっと盛り上がっているのが旅行マーケットである。中国からいかに大量の観光客をむかえるかで、旅行業界は色めき立っている。ヨーロッパの人もアメリカ人も日本人も、およそ観光客が行かない小さな町でも、急に中国語のパンフレットをつくってみたり、あるいはホテルで中国語の勉強をニワカにはじめたりと、ちぐはぐな面もあるが、ビジネスに取り組むその熱意はたいしたものだ。
とはいえ、中国の旅行オペレーターから、イタリアへの中国人団体客用に4星ホテルを1泊45ユーロで、食事は7ユーロでなどという中国流要請を受けると、イタリア側の業界関係者も、これはなかなか手ごわい相手という認識も持ち始めているようだ。
同時に目立つのは、VISIT CINA, すなわち、中国へのイタリア人旅行者誘致の積極的作戦だ。昨年から、イタリア各地で開催される旅行関係見本市に中国からの参加が目立っている。そしてついに、ミラノ見本市会場で2月12日から15日まで開催される第25回BIT(国際旅行見本市)では、今年の特別名誉ゲストは、北京市。2008年の北京オリンピックのヨーロッパ初のお披露目がここで行われる。大型スタンド、踊りありイベントあり大々的な取り組みだ。
ところで、わが日本。VISIT JAPAN という掛け声はきくが、イタリアにおいては日本政府からの観光誘致の取り組みは行われていない。上記の国際旅行博BITにも2−3年前までは出展したものの、今年は日本からは参加しないということだ。理由は「予算がないから」「イタリアはVISIT JAPANの優先市場から除外した」から。今年は「日伊文化協定五十周年」そして「2005年日・EU市民交流年」とのこと。3月からは愛知万博も開催される。日本をイタリア人に訪問してもらうのにこれほどいい年はないと思うのだが。