2004/10/01
英語で楽しめるイタリアの注目WEBサイトの紹介
ミラノの見本市会場で10月1-6日開催
2004/10/01
編集後記
- ミラノの街角から タクシー
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ミラノの街は、メトロ、市電、路線バスが網の目のように走っているので、公共交通機関はかなり便利だ。とはいえ、タクシーの世話になることも少なくない。
イタリアに暮らしていると、行政や交通機関については非効率や不親切にあきれることが多いが、日本の実情と比べて、格段にサービスの質が高いと思うのは、タクシーだ。タクシーにのると、「イタリアでよかった」と思えてくる。運転手が道を知っているからだ。
タクシー運転手になるには、制度的に二つの条件が必要だ。まずは運転資格。ミラノであれば、ロンバルディア州が行うタクシー運転手の資格試験に通らなければならない。それには、市内の道や広場、それに病院や拠点をすべて熟知する必要がある。試験管が面接で「リナーテ空港から○○通りに行くには」というような質問があり、最短コースを正確に答えなければならない。
運転もできず、方向音痴の私は、市内の地図を把握していて、通り名をいうだけでどこにでもつれていってくれることにえらく感動してしまう。東京で、知らない場所に行くのにタクシーに乗らざるを得ない際の不安と緊張感、あるいは、新宿駅の近くでタクシーにのって、運転手から「新宿駅はどこでしょうか」と聞かれた苦い経験がふっと頭によみがえる。
ところで、タクシー運転手になるには、道を知っているだけではダメだ。第二の関門は、リチェンザLicenzaと呼ばれるタクシー免許を持っていること。 イタリアではタクシーはすべて自営業。タクシー会社に雇われている運転手というのはいない。地方自治体が授与しているタクシー免許を持っていないとタクシー業を営むことはできない。ミラノの場合、新規免許授与はほとんどないので、すでにもっているものから「譲って」もらわないとならない。この価格は、年々上がり、先日乗ったタクシー運転手の話では、12万ユーロから14万ユーロ程度とのこと。円にすると1600万から1900万程度とかなりの投資が必要だ。これだけの投資をするわけだから、一生仕事とはいわないまでも、この道で生きていこうという気合が必要な職業であることは確かだ。
ところが、タクシーで困るのはつり銭の問題。ある晩、出張帰りに中央駅から自宅までタクシーにのって12.2ユーロ。10ユーロ札と5ユーロ札を出して、「おつりがない。前の客に小銭を全部払ってしまった」といわれた時にはあきれ果てた。タクシーに乗る際、おつりの心配をするのは、ここでは乗客の役割のようだ。
2004年10月1日
JIBO編集室
大島悦子

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