長い夏休みが終わり、クリスマス前までのこの時期は、毎年、家探しのシーズンとなる。
街を歩いていても、不動産屋のショーインドウ、VENDESI(売ります) AFFITTASI (貸します)の張り紙を熱心に見ている人々の姿も目立つ。私が仕事場を持つポルタロマーナPortaRomanaは、ドウーモから地下鉄で3駅、いわゆるセミ・チェントロだが、この付近でもここ数年、不動産屋の数が倍増した。古い個人商店が閉店すると、その後に入ってくるのは、フランチャイズでオープンする新しい不動産屋というケースが多い。
不動産屋の張り紙をみてみよう。なお、ミラノ市内には、一戸立ちの家はなく、すべて、中高層の共同住宅。「売り家」というのは日本でいう「分譲マンション」のことだ。
「売ります」
*玄関、広いサロン、キッチン、2ベッドルーム、バスルーム、118u 260,000ユーロ。
*玄関、居間、ダイニングキッチン、ベッドルーム、バスルーム、2バルコニー、駐車場、85u、275,000ユーロ。
*玄関、居間、ダイニングキッチン、ベッドルーム、バスルーム、バルコニー、50u、180,000ユーロ。
「貸します」*50u 月額880ユーロ *60u 月額1000ユーロ。
不動産価格は毎年、値上がりの一歩。業界統計でも、2003年ミラノ市内の住宅平均価格は前年比9.5%増。特に、2002年はユーロ導入の便乗値上げもあって対前年比2ケタアップとなったからハンパではない。もともと、イタリア人の「持ち家」志向は非常に強く、一般の人々の「投資」の対象としても「家」は根強い人気を持っている。かっては「国債」も庶民の人気だったが、イタリアも欧州連合に入り金利が他国並に下がってくると、「ウマミ」が減少した。近年「株」も多少人気がでたものの大暴落の後は「やっぱり投資は不動産」という風潮が改めて定着したというのが、近所の不動産屋主人の説明だ。今後も、街中の不動産屋は増え続ける一方のようだ。
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