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2003/01/01

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HOTなエスプレッソ 



田中ちひろ

京都生まれ 大阪外国語大学イタリア語科卒業、88年イタリアのシエナに留学。91年よりミラノ在住。 著書「普段着のミラノ案内」(晶文社)をはじめ、新聞、雑誌、インターネットサイト等に執筆。三井住友海上ミラノオフィス勤務。 

 

30.それぞれの新年



ひとつのものや時代が終わって何か別の新しいものが始まるとき、人は大抵なに か象徴的なことをしたがるようだ。
入学式、開会式、結婚式のようにそれがみんなが集う式典になることもあるし、 個人的なことなら旅に出たり、髪を切ったり、取って置きのワインをあけたり、 いずれにしても過ぎ去る過去を静かに振り返り、そこで一線引いて、今度は未来 に向けて夢や決意を心に誓う。
いつの時代になっても、いくつになっても、門出を祝うのに世の東西を問わない らしい。
さて2003年という新しい年をみなさんはどのように迎えられたのであろう。

ところでイタリア人というのは、何かと挨拶をするのが好きである。
クリスマス、イースターはもちろん、ヴァカンスに出る前、ヴァカンスから帰っ た後など、年数回、必ずみんなに挨拶をして回る季節というのが存在する。
新しい年の幕開けももちろんそのひとつ。
年越しの瞬間を普通イタリアではシャンパンとキスの嵐の中で祝うが、それと同 時に遠くにいる友達や家族みんなに「おめでとう」と伝えないといても立っても いられなくなる。
昨日会ったとか、もう1年以上会っていないとかは関係ない。
挨拶には「あなたは私にとって大切」という意味もこもっている。
5分ぐらい前からみな携帯電話を片手に準備万端。
そして今年も年越しのカウントダウンが終わるか終わらないうちに、いくつもの 携帯電話が鳴り始めた。
ちなみにクリスマスの2日間でイタリア中で送られた携帯電話のメッセージはな んと5億2千万だったという。
これは生まれたての赤ちゃんから100歳のお年寄りまでひとり が約10の メッセージを送った計算になる!
年が変わる瞬間にそれが集中する年越しに関してはまだ数字が発表されていない が、ほとんどパンク状態だった。
携帯メッセージも送らなくてはいけない、乾杯も、キスもしなくてはいけない し、もちろん食事もして会話も楽しみ、場合によっては歌もダンスもあるから、 イタリアの年越しはとにかく忙しいのだ。

年が明けて1、2時間して、ようやく当たりが正常化し始めた。
挨拶も終わったし、食事もしたしで、今度はみんな町に繰り出す。
花吹雪や花火がいろどる夜の町はこれまた朝まで企画がいっぱい。
いくつかの広場では屋外コンサート、お城の周辺では打ち上げ花火。ドゥオモ広 場のスケートリンクで滑りながら乾杯してもいいし、ガッレリアではワルツ、ミ ラノ中央駅ではラテンアメリカのダンスをはじめとする世界中の民族舞踊に参加 できた。
経済的な事情で暖かい食事が準備できない人や招かれる場所のない孤独な人たち のためにボランティア団体が年越しのディナーを用意すれば、平和を祈ってデモ に参加する、そんな新年の迎え方もある。
その影で、社会を脅かすテロから市民を守るために眠らずパトロールをおこなっ た警官たちや、中東や世界の紛争地のキャンプで新年を迎えた兵士たちのメッ セージをメディアが忘れずに報告する。
どこにいてもどんな人もよりよい未来を願って 新しい門出を祝う権利がある。

新しい年がどうか世界のみんなにとって より平和でより愛に満ちた1年であり ますように。


 


ITALY WEB SITE 
英語で楽しめるイタリアの注目WEBサイトの紹介


http://www.gamberorosso.it/e/index.asp
Gambero Rosso

ワイン、食、旅をテーマとする月刊誌ガンベロ・ロッソのホームページ。レシ ピー、旅情報の他、同誌が選んだ2000年のベストワイン・レストラン情報などが 掲載されている。

http://www.dialogonelbuio.it/eng/index.php
Dialogo nel buio

ミラノで今話題になっている、「目の見えない世界」を体験するイベント、 《Dialogo nel buio》のホームページ。チケットはイベント最終日の2月16日ま ですでに完売。現在イベントの開催期間延長が検討されている。





 

クリスマス、カポダンノ(元旦)と二つの大きなお祭りが終わると、イタリアで は即2日から「平日」になるが、実際には6日のベファーナの祭日(ほうきにのっ た老婦が子どもたちにプレゼントをする、キリスト教にまつわる祝日)が開ける 7日頃から本格的に日常生活が戻ってくる。ミラノでは11日からセールも始ま り、街はまた賑わいを見せることだろう。
去年はユーロ導入にともなう物価上昇、相次ぐ企業の経営難、テロ事件後の不穏 な世相、となにかと暗い話題にたえない一年であったが、少しでも明るさが増す 2003年であることを願う。 
JIBO編集部 大橋由紀



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