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2002/02/15

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田中ちひろ

京都生まれ 大阪外国語大学イタリア語科卒業、88年イタリアのシエナに留学。91年よりミラノ在住。 著書「普段着のミラノ案内」(晶文社)をはじめ、新聞、雑誌、インターネットサイト等に執筆。三井住友海上ミラノオフィス勤務。 

 

15.クロスカントリー



今開催中のソルトレイクシティー冬季オリンピックで イタリアに最初の金メダルをもたらしたのは、クロスカントリー・スキーのステファニア・ベルモンドだった。ゴールのテープを切るなり、その感動のあまり、言葉にならない歓喜の叫び声を数分間止められなかったその姿は、何度も何度もイタリアのテレビで放映され、ご覧になった方も多いだろう。

北にアルプスを控えたイタリアは、1年中スキーができる国柄もあって、ウインタースポーツは大変盛んである。特に、ミラノからは、チェルビーノ(マッターホルン)や、コルティーナなどの世界的に有名なスキーのメッカに日帰りで行くことができるし、クールマイヤーやスイスのサン・モリッツも気軽に行って帰ってこれる距離にある。

友達と車に相乗りして出かける人、或いはミラノ市内の数箇所から朝6時ごろに出発するスキーバスに乗り込んで、バスの中でもう一眠りという人。いずれにしても、イタリアではスキーは若者だけのスポーツではなく、2,3歳の子供から60過ぎた人たちまで、家族中で楽しめるスポーツである。

ところで、ベルモンドが金メダルをとったクロスカントリースキー、日本ではあまり盛んではないようだが、イタリアでは、普通スキーと同じぐらい人気がある。オリンピックでクロスカントリー・スキーを見ていると、とても大変そうな姿ばかり目に映るが、やってみると、これがなかなか楽しい。

数年前、イタリア人の友達に誘われて、それまでは「スキーで坂を登るなんてとんでもない」と思っていた私も、いまやクロスカントリーの大ファンである。まず第一に大げさな準備が必要なく手軽なところがいい。

坂を下るスキーのように大掛かりな服装の準備も必要なく、ジェージとセーターでもはじめられる上、クロスカントリー用のスキーの板は、普通のスキー板よりずっと細くて軽く、靴も軽くて快適だ。いきなりスキー場に行っても1000円ぐらいですべてをレンタルできる。おまけに、下るスキーと違って、スキーリフトに乗るために長い時間、列に並んで待ったりすることがないのもいい。

ところで、クロスカントリー・スキーには、アルテルナートと呼ばれるレールにそってすべるものと、スケーティングといって、レールなしにスケートのようにすべる2種類があるが、両方とも、すべるところは森の中や凍った湖の上である。

下るスキーの素晴らしさが、リフトで山頂まで登り、真っ白にそびえる雪山を眺めながら風を切ってすべることだとしたら、クロスカントリーの喜びは、雪が積もった木々の枝や雪の間から顔を覗かせた花などを愛でながら、時々姿を見せるリスや小鳥に感激して立ち止まったりしながら、スキーで森の散歩を楽しむことだろう。

坂道を登ることは確かにあって、多少の体力は確かに必要かもしれないが、スキー板には、一応そのためのすベり止めを塗るし、小股で跳ねるような歩き方のこつさえ覚えれば、これが不思議とちゃんと前へ進むのである。(もっともそれでも大変だったり、疲れたりというのなら、スキーを脱いで歩けばいいだけのこと)

純粋に、楽しみだけのクロスカントリーなら、途中何回も立ち止まり、日向ぼっこをしたり、小鳥にえさをやったり、或いは途中の山小屋によって温かいお茶を飲んだりで、まるでピクニックのノリという人もいる。 もちろん、真剣にスポーツとしてやる人は、ハードなコースを選んだり、距離や速度を競うことによって、結構厳しいスポーツにもなる。

2月に入って待ちに待った雪がようやくやってきた。クロスカントリーのシーズンはまだたっぷり1ヶ月半はある。イタリアの金メダルをきっかけにというわけではないが、機会があればぜひ挑戦してみてほしい。

そうそう大切なことをひとつ。スキーの後は、イタリアの美しい山々を眺めながらの、ストゥルーデル(胡桃などナッツの入ったアップルパイ)とヴィン・ブルレー(りんごとシナモンなどの香辛料を入れて煮込んだ暖かい赤ワイン)をお忘れなく。


 


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英語で楽しめるイタリアの注目WEBサイトの紹介


www.fabiocannavaro.it
"Fabio Cannavaro"

イタリア・サッカー・ナショナルチームでも活躍、パルマのディフェンス、カンナヴァーロ選手のホームページ。日本語版もある。

www.comune.tivoli.rm.it
"Comune di Tivoli"

ローマから近いティヴォリ市のホームページ。

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