田中ちひろ
京都生まれ 大阪外国語大学イタリア語科卒業、88年イタリアのシエナに留学。91年よりミラノ在住。
著書「普段着のミラノ案内」(晶文社)をはじめ、新聞、雑誌、インターネットサイト等に執筆。三井海上ミラノオフィス勤務。
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長さ823フィート(247メートル)、幅94フィート(28メートル)、重量58.600トン、完成したばかりの超豪華客船 EUROPEAN VISIONが 2001年6月末、イタリアの国旗を翻してジェノバの港に入港した。
7月20日から22日までジェノバで行われるG8(先進8カ国首脳会議-サミット)の各国首脳、VIP客を迎えるためだ。
783のキャビン、うち132はベランダ付きのスイートルーム、最高1500人のゲストを700人以上のスタッフが最高のもてなしで迎える。大理石と木を贅沢に使った船内は古きよきヨーロピアンエレガンスがうたい文句。
4つのレストラン、パブ、ピアノバー、ディスコ、カジノ、シガー&リキュールルーム、2階建ての劇場、ヘルス・ビューティーセンター、ショッピングアーケード、スイミングプール、ゴルフシュミレーションコース、ロッククライミング施設などなど まさにタイタニック号の再現だ。
サミット用の施設の一部になるだけあって、ビジネス機能も整っている。
110人収容できる大ミーティングルーム、小会議用にさらに2部屋、同時通訳ブース、報道関係者用ブースも完備し、ビジネスセンターにはインターネットを始めありとあらゆる最新エレクトロニクス機器がそろっている。
それにしても実に粋なアイデアだ。
開催地ジェノバはかつて海の都だった土地。
この船を借りてのサミットは大変な贅沢で、サミット開催中のこの船のレンタル+サービスにかかる費用はざっと見積もって65億リラだという。
そうでなくてもサミットには大変なお金がかかる。
サミットに使われる会場や周りの建物の大修復、インフラ充実のための工事、関係者受け入れ施設の準備点検、警備のための人員整備などなど.....
お金をかけすぎだという大変な非難の中で、それでもコロンブスの子孫の海への想いは並々ならぬ物があるらしい。
ところでこのEUROPEAN VISION、サミットが終わったら本来の目的、地中海クルーズに出発するそうだ。
毎週日曜日にジェノバを出て、7日間かけて、ギリシャの島々、トルコ、シリア、エジプト、イスラエルなどをまわるという。このクルーズ、ヨーロッパはもちろん日本の旅行代理店でも申し込めるそうだ。
最高級の贅沢、一流コックによるお料理とひたすらリラックスの1週間。そうそう、女性はくれぐれもイブニングドレスをお忘れなく。