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2000/7/15

私のイタリアビジネス日記ITALY WEB SITEBACK NUMBER


私のイタリアビジネス日記 

高達 秋良(こうだて あきら)
日本能率協会コンサルティグ・コンスイエル株式会社 技術最高顧問。日本能率協会(JMAC)でソニー、ホンダ、川崎重工など大手メーカーの経営コンサルティングを担当。1981年からフランス、1984年からイタリアに進出。1988年日伊ジョイントベンチャーでミラノにコンサルタント会社設立と同時に社長就任。イタリア企業のみならず大手ヨーロッパ企業数社の経営コンサルタントに携わる。1996年より現職。専門は研究開発、設計、生産技術管理。

 

12.ファースト・フードとスロー・フード

イタリアで仕事を始めた、15年ぐらい前の思い出は、イタリア式の本物のピザを食べたことです。

それ以前、日本で本物のイタリア式ピザを味わった記憶はありませんでした。初めの頃、ミラノからアンコナに飛行機で行きましたが、生憎深い霧で降りれず、ペーサロに連れていかれました。それから霧の中をバスでアンコーナに行き、タクシーでファブリアーノに着いた時はすでに深夜でした。大層お腹がすいていましたが、幸いピザ屋が開いており、釜の火を落とす寸前で、すぐにありついたのがピザでした。こんなに手早く美味しいものはないと思いました。

日本でイタリア人を研修の後、鎌倉に連れて行った時に、手軽に昼食を取りたいというので、回転寿司に連れていったら、とても喜びました。ちなみに、最近ミラノにも回転寿司屋が出来、昼は予約なしにはその席は取れません。

一方、この15年来、増えてきたのが、アメリカのマグドルドとか、セルフ・サービスのアウト・グリルとかです。

これらにはファースト・フードのコンセプトが共通してあります。ビジネス・マンも観光客も、食事の時間すら惜しい気がするという、忙しい現代の社会のニーズに答えるために、それらが流行ってきたのでしょう。

ところが、1昨年暮れに、ボローニアの大学寮に泊りました。そこの掲示板に出てたのが、スロー・フードの会への参加の勧誘です。それは「或るレストランで、一皿一皿を大事にして、ゆっくり会話をしながら食事しましょう」ということです。本年は大学の掲示板に、スロー・フードの会にふさわしい料理の募集、そして人気の上位には賞金が出ることが報じられていました。

最近はファースト・フードの時代です。忙しく動き回る今の時代、程々の値段と程々の味でとれる食事が近代の文明の流行のようにも思いますが、面白い事は、こうした風潮の中で、イタリアで「スロー・フード」の言葉が生まれ、それが徐々に広がっていることです。

ボローニア料理は、イタリアでも美味しいことで有名ですが、「ファースト・フードに慣らされて、何時の間にか食べる事が仕事の合間の餌になっていないか」と言うイタリア人の痛烈な批判精神に何かを感じませんか。


 


ITALY WEB SITE 
英語で楽しめるイタリアの注目WEBサイトの紹介


www.inlombardia.it
"Turism in Lombardia"

北イタリアロンバルディア州の観光案内公式サイト。

www.rossinioperafestival.it
"21' Rossini Opera Festival"

ペーサロで8月5日から20日まで開催されるロッシーニ・オペラ・フェスティバルの情報。

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