
高達 秋良(こうだて あきら)
日本能率協会コンサルティグ・コンスイエル株式会社 技術最高顧問。日本能率協会(JMAC)でソニー、ホンダ、川崎重工など大手メーカーの経営コンサルティングを担当。1981年からフランス、1984年からイタリアに進出。1988年日伊ジョイントベンチャーでミラノにコンサルタント会社設立と同時に社長就任。イタリア企業のみならず大手ヨーロッパ企業数社の経営コンサルタントに携わる。1996年より現職。専門は研究開発、設計、生産技術管理。
昨年私は二度の大手術をしました。 一つ目は二月に日本の東京の病院で背中の脂肪の瘤を取る為の手術で、二つ目は十一月にイタリアのミラノの病院で胃癌の為の手術でした。
一つ目の手術は、10年位前から出来始めた瘤で、外国で医者にかかることは言葉の事もありついおっくうで、段々大きくなり日本に行った時に病院で相談したら、手術と泌尿器・血圧・血糖値等の診断も含めて、最低一週間取って下さいと言われ、結局入院が5日に及びました。
二つ目は春すぎから、どうも消化器の調子がおかしく、日本行った時に簡単な診断を受けましたが、異常が特に見当たらず消化の薬を飲むことですましていました。しかしそれでは治らず、来年春にでも、日本で徹底的に治療をと考えていましたところ、ふと「癌かもしれない」思い、ミラノの病院で診断をして貰いました。すると胃癌の初期が見つかり、そのまますぐに入院して、2日後に手術と転移診断を含め3週間の入院をしました。
こうした事から、期せずして日伊の病院比較が出来ました。先ず両病院ともとてもマネージメントが良く、しっかりしていると感じました。それは手術と診断・麻酔・治療等に伴う関連部門との連携が極めて良い事、皆がとても親切で完全看護も適切であったことです。又両方とも、清潔感にあふれていました。日本は環境に関する規格ISO14001をいち早く取得した病院で、イタリアは綺麗な大理石の床で、とても掃除が行き届き、清潔です。どちらも総合病院でしたが、日本は個人名をつけた日本にある普通病院の経営経営形態でしたが、イタリア病院はカトリック修道尼僧院の経営で、医者は一人一人が独立した系態をとっています。
それでは大きな違いは、何かと言えば日本では禁止事項が多いのに、イタリア皆無に近いということです。日本は完全看護ですから家族は泊れない。面会時間は午前9時から午後6時まで、イタリアは完全看護でも家族も泊れるし、面会時間24時間制限なしです。退院時に日本は医者から色々な注意もありますが、イタリアは何を食べてもワインも酒も良いということです。「但し始めは余り食べれませんよ、貴方次第です」。
要するに日伊のシステムの違いは、日本は「べからず」の親切ですが、イタリアは「貴方の判断が大事です」の親切のようです。貴方はどちらが好きですか?
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